ズッコケ三人組シリーズ

 那須正幹作 前川かずお(亡くなられるまで) 高橋信也(それ以降、作画として)画  ポプラ社文庫


あらすじ
小学六年生の三人組、八谷良平(あだ名はハチベエ)、山中正太郎(あだ名はハカセ)、奥田三吉(あだ名はモーちゃん)が色々な出来事を体験する。

シリーズとして続いているけれど、一冊一冊が読みきりなので、どこから読んでもわからなくなる、ということがない。

児童文学ですが、大人も楽しめるシリーズです。


三人の性格・特徴について

ハチベエ
背が小さくてケンカッ早い少年。得意なのは体育、苦手は頭を使う勉強と、音楽。

好奇心旺盛で、何にでも首を突っ込むけれど、飽きっぽい。

口が悪くてがさつでデリカシーにかけるため、女の子には人気がないけど、
本人は女性好き。(ただしかわいい女の子限定)

怒りっぽいけど、単純で正直者なので、気分の転換が素早い。

また、かなりおっちょこちょいというか、そそっかしい。


とにかく行動派で、大体事件の火種、もしくは事件に巻き込むきっかけはハチベエからが多い。

家族構成は、両親と自分。八百屋の一人息子。


ハカセ
体格はひょろりとした、やせ気味で、めがねをかけている。

とにかく博識で、様々な知識を頭につめこんでいる少年。ハカセというニックネームもそこから来ている。

勉強が大好きで、逆に体を動かすことは苦手。

その割に学校の成績がおもわしくないのは、テストのときに緊張してしまうという彼の性格のせいだったりする。

神経質で理屈っぽい。

またかなりの意地っ張りで、ハチベエとは口げんかが絶えない。

トイレの中で読書をするという、へんな癖がある。


三人の中では一番冷静なので、細かいことに気がついたり、彼の知識に助けられることも多い。

家族構成は、両親と小学四年生の妹。モーちゃんと同じアパートに住んでいる。


モーちゃん
体の大きい、どこもかしこもまるまると太った少年。

行動ものんびりしているため、牛の鳴き声と、スローモーションのモーからニックネームが付いた。

誰にでも優しくて人当たりがいいため、誰からも好かれる。

とくに女の子からの人気が高い。

かなりの食いしん坊で、食べ物への執着は人一倍。

気が小さく、怖がりで、ちょっと引っ込み思案なところがある。

また、真面目で責任感が強い。


釣りが結構得意で、物語の中でも何度か披露している。

そして、ハチベエとハカセの大切な仲裁役である。

家族構成は、母親と高校一年の姉。父親は離婚したため、いない。

ハカセと同じアパートに住んでいる。



感想
私がズッコケシリーズに初めて会ったのは小学生の時、図書館です。

そんなに数は多くなかったのですが、読むたびにワクワクして、大好きでした。


大きくなった私は文庫化されたズッコケシリーズを集めました。
私は三十四巻までしか持っていませんが、シリーズは五十巻かな?で完結したようです。

本当にどの巻をとっても面白いものばかりで、毎回違う題材を取り上げ、それをわかりやすく面白くしてくれる那須正幹さんの手法には驚くばかりです・・・。


三十四巻までのデータですが、簡単に分類すると・・・。


『それいけズッコケ三人組』は、三人のデビュー作。
他の本と違って、いくつかの話がのっています。それぞれの性格を紹介するための一冊という感じです。


(1)事件モノ
主に、三人が事件に巻き込まれるという形式で、推理モノが好きな人は楽しめます。

『ぼくらはズッコケ探偵団』(第二巻)

『こちらズッコケ探偵事務所』(第八巻)

『ズッコケ三人組の推理教室』(第十九巻)

『ズッコケ三人組対怪盗X』(第二十六巻)

『ズッコケ三人組のミステリーツアー』(第二十九巻)

『ズッコケ三人組と死神人形』(第三十四巻)


(2)日常・学校生活モノ
日常生活や、学校での出来事など、身近で親近感あふれる出来事が中心です。

『ズッコケマル秘大作戦』(第三巻)

『とびだせズッコケ事件記者』(第七巻)

『花のズッコケ児童会長』(第十一巻)

『うわさのズッコケ株式会社』(第十三巻)

『ズッコケ結婚相談所』(第十五巻)

『ズッコケ文化祭事件』(第十七巻)

『ズッコケTV本番中』(第二十二巻)

『夢のズッコケ修学旅行』(第二十四巻)

『ズッコケ三人組の大運動会』(第二十七巻)

『参上!ズッコケ忍者軍団』(第二十八巻)

『ズッコケ愛の動物記』(第三十二巻)


(3)冒険モノ
ワクワクするような、非日常的なスリルと冒険が楽しめます。

『あやうしズッコケ探検隊』(第四巻)

『ズッコケ財宝調査隊』(第九巻)

『ズッコケ山賊修行中』(第十巻)

『謎のズッコケ海賊島』(第十六巻)

『ズッコケ山岳救助隊』(第二十一巻)


(4)心霊、恐怖モノ
三人が出会う、怖〜い体験談です。

『ズッコケ心霊学入門』(第五巻)

『ズッコケ恐怖体験』(第十四巻)

『大当たりズッコケ占い百科』(第二十巻)

『ズッコケ妖怪大図鑑』(第二十三巻)

『ズッコケ三人組と学校の怪談』(第三十巻)


(5)不思議モノ
タイムスリップや未来など、不思議な体験ばかりです。

『ズッコケ時間漂流記』(第六巻)

『ズッコケ宇宙大旅行』(第十二巻)

『驚異のズッコケ大時震』(第十八巻)

『ズッコケ三人組の未来報告』(第二十五巻)

『ズッコケ発明狂時代』(第三十一巻)

『ズッコケ三人組の神様体験』(第三十三巻)


はっきりと分別できるものもあれば、二つくらいにかぶるものもありますが・・・大体こんな感じでしょうか。

どの話も好きですが、やはり特にお気に入りと、そうでないものがあります。


特に好きなもの

『ぼくらはズッコケ探偵団』(第二巻)

殺人事件を解決し、ラストの爽快感が本当に気持ちいい!


『あやうしズッコケ探検隊』(第四巻)

キャンプをやったことのない私ですが、この本を読むとキャンプの気分を味わえます。


『ズッコケ時間漂流記』(第六巻)

本物の歴史上の人物に出会うのが面白いです。本当にこういう人だったのかもと思うと、
歴史が楽しくなりそうです。


『とびだせズッコケ事件記者』(第七巻)

一番大好きなのは、モーちゃんのケーキ食べ比べのシーンです。本当にケーキがおいしそうなんです・・・。


『こちらズッコケ探偵事務所』(第八巻)

私は、三人の中でハカセが一番好きなので、ラストのオチで「ハカセえらい!」って思いました。


『ズッコケ財宝調査隊』(第九巻)

読後感がいいです。切ないんですが、優しい感じで・・・。


『うわさのズッコケ株式会社』(第十三巻)

これも、とにかくラーメンがおいしそうで・・・。すっごく食べたかったです。


『謎のズッコケ海賊島』(第十六巻)

宝物探しにはワクワクしました。


『驚異のズッコケ大時震』(第十八巻)

歴史上の人物との交流が好きなんです。私もタイムスリップして、過去に行ってみたい。


『ズッコケ三人組のミステリーツアー』(第二十九巻)

過去と現在の二つの事件を解き明かすのが面白いです。


『ズッコケ三人組と死神人形』(第三十四巻)

何回読んでもドキドキして、面白いです。



そうでないもの

『ズッコケ恐怖体験』(第十四巻)

これは怖かったです。私は怖いものが大好きですが、怖がりという厄介な体質なので、
夜に読むことができません。


『ズッコケ結婚相談所』(第十五巻)

モーちゃんがかわいそうで・・・。


『ズッコケTV本番中』(第二十二巻)

これは、モーちゃんとハチベエがケンカするのが悲しかったです。やっぱり三人は三人でいてほしい。


『ズッコケ三人組対怪盗X』(第二十六巻)

事件モノなので、ラストまでは面白かったです。ちょっとラストが私的には微妙?



子供の頃から大好きだったこのシリーズは、今読んでも楽しいのが、嬉しい。

読むたびに子供に戻れる、そんな気がします。



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