それいけズッコケ三人組(シリーズ第一巻)

 那須正幹作 前川かずお(亡くなられるまで) 高橋信也(それ以降作画として)画  ポプラ社文庫


あらすじ
花山第二小学校六年一組に在学中の三人、八谷良平(ハチベエ)、山中正太郎(ハカセ)、奥田三吉(モーちゃん)は友達同士。

彼らがどんなキャラクターかを紹介するように、短編がいくつか入っています。


『一 三人組登場』

トイレで読書するのが趣味のハカセは、ある日読書中に自宅に泥棒が侵入し、それを外に知らせようとします。
丁度通りかかったハチベエとモーちゃんは・・・。


『二 花山駅の決闘』

万引き現場を目撃したモーちゃんは女の子にひっぱたかれます。
仕返ししようとハチベエが持ちかけ、三人はまたその現場に向かいます。

果たして仕返しはうまくいくのでしょうか?


『三 怪談ヤナギ池』

クラスの女子に怪談話を馬鹿にされたハチベエ。
驚かしてやろうと、ハカセモーちゃんを巻き込んで偽者のお化けを作り、彼女たちを呼び出します。
ところがなんと本物の死体が浮かび上がって・・・。


『四 立石山城探検記』

夏休みの自由研究のため、貝塚を訪れた三人組とクラスの女子二人。
飽きてしまったハチベエは、一人宝物探しに行ってしまいます。

そこで足を滑らせ落ちてしまったのは昔の防空壕でした。


『五 ゆめのゴールデンクイズ』

モーちゃんは、お姉さんに勝手に応募されたクイズ番組に出場する羽目になってしまいます。
モーちゃんが恥をかかないため(と賞金山分けのため)にハチベエとハカセはカンニングを考えます。



感想
短編ですがどれも面白いです。

いろいろな系統のお話が載っているので、ズッコケシリーズがどんなものかを知るにはちょうどいい感じです。(さすが第一作目・・・)

このときのモーちゃんは気が小さくて怖がりという性格がまだあまり出ていないので、最初の泥棒事件のときもお化けのときも割と落ち着いています。

ハチベエやハカセはあまり変わってないかな・・・。


この中で一番面白かったのは『立石山城探検記』です。

行動派のハチベエから話が広がっていくことは多いのですが、これもまさにそんな感じです。

だけどただのハチベエのドジ話でなく、読後感がしんみりとそれでいて優しい感じになるところがとてもいいです。



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