うわさのズッコケ株式会社(シリーズ第十三巻)

 那須正幹作 前川かずお(亡くなられるまで) 高橋信也(それ以降作画として)画  ポプラ社文庫


あらすじ
イワシ釣りでにぎわう港で釣りを楽しんだ三人。
あまりの人の多さに、ハチベエはそこで商売をすることを思いつきます。

近くには食べ物屋がないため、ジュースやお弁当を売ろうと思ったのです。
さっそくハカセやモーちゃんと売り子をやったところ大盛況でした。

そこでハカセが、せっかくだからもっとお金を集めて株式会社を設立しようと提案しました。
クラスメイトに株券を買ってもらい、社長をハチベエにして会社は運営されることに。

そして株をたくさん買ってくれたクラスメイトの中森晋助が、三人の手伝いに来てくれ大助かり。
彼がラーメン屋の息子で、インスタントラーメンをおいしく作れることからラーメン部長に任命。
順風満帆に見えた会社経営ですが、アクシデントが起こります。


会社経営存続の危機に社員の間も険悪になり、それだけではなく株主たちからも責め立てられることになりました。


そんな状況の中、ハチベエはあるおじさんからお金をもらいに出かけます。

そのおじさんは最初と二回目に売り子をしたとき、お弁当を買ったはいいもののお金を持っておらずつけにしていたのです。

するとそのおじさんは紙を渡し伝言を頼んできました。
そうすればお金をはらってもらえるということですが・・・。


一方モーちゃんも、タエ子お姉さん(モーちゃんのお姉さん)から購入して困っていた大量のラーメンを売りさばく方法を教えてもらいます。

そして中森晋助が改良したラーメンを、社員とお手伝いに来た株主たちで売ることになったのでした。



感想
これはラーメンが本当においしそうです。
別にラーメンが主役というわけじゃないんですが、今回のメインキャラとして中森晋助がいるのでラーメンがよく描かれているというか・・・。


それにしてもハカセは博学ですね。
たった三人の売り子から株式会社に発展させるなんてすごいです。
社長がハチベエというのが今イチ納得できませんが・・・社長っているだけの存在なのかもなと思いました。
責任を追求されたとき社員に責任を押し付けまくるハチベエは、まったく社長の器ではないですね(笑)


とにかくこのお話を読むとラーメンが食べたくなる・・・。

販売に奮闘する彼らの活動もとても面白くて、ラストまでいつも一気に読んでしまう大好きな作品です。



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