大当たりズッコケ占い百科(シリーズ第二十巻)

 那須正幹作 前川かずお(亡くなられるまで) 高橋信也(それ以降、作画として)画  ポプラ社


あらすじ
女の子は占い好き。
それをバカにしていたハチベエは、手相は科学的だと言うハカセの言葉に、手相を勉強してみることにします。


翌日、母親から伝授された手相の知識を、クラス連中に披露して楽しんだハチベエ。
すると帰りがけにクラスメイトの市原弘子に、すごい占いを教えてあげると言われます。
ついていくと、そこは弘子の知り合いの中学生、桐生寿美子の家でした。


教えてもらった占いは「レイコンさん」というものでした。
レイコンさん、とは、死者の霊を呼び出して、何でも質問をし、霊がそれに答えてくれる占い。

参加した自分自身の指が、自らの意志と関係なく滑るように動く現実に、
ハチベエはすっかり「レイコンさん」を信じ込みます。


そのあとハチベエは早速ハカセとモーちゃんに伝えました。
しかし三人でやったときは全く動かず、タエ子姉さん(モーちゃんのお姉さん)に言わせると、それは信じていない人がいるからだ、ということでした。


その夜、ハカセは、両親もその「レイコンさん」を知っていることを知ります。
もっとも、名前は「コックリさん」ですが。
そして親に言わせると、暗示の力が働くから動くということで、霊の力ではないそうです。


そんな折、クラスの秋山幸子が、ペンダントをなくしたと言い出しました。
ハチベエは、早速「レイコンさん」に聞いてみたらどうかと持ち出します。
弘子は用事があるというので、ハチベエ、幸子、そしてモーちゃん、ハカセで、寿美子の家に行くことにしました。


彼女の家で、「レイコンさん」は再び動き出します。
そして幸子のペンダントは、とても意外な場所にあることがわかったのです・・・。


感想
私の子供の頃にも、「コックリさん」がはやっていました。
いったいこういうものは、いつ、誰が言い出したものなのでしょうか。

・・・などと平然と言っている感じですが、実は私は相当の怖がりで、コックリさんは
一度もやったことがありません。
占いは好きですが、これは占いというより、怪談話とか、呪いの方面に行くと思います。


そんなわけで、なんとなくこの話も怖いな〜と思いながら読みます。
しかし、本当に怖いのは、実は「レイコンさん」なんかではありません。


そしてこの本は家にある唯一のズッコケシリーズのハードカバー本。
いつだったかたまたま外出先でこの本を見つけた私が、昔大好きだったズッコケシリーズだったので買ってもらった本なのです。
怖がりの私が、ワクワクして久しぶりに手に取った本がこの怖い話だったなんて・・・。
見えない何かに引き寄せられたような、そんな怖さを感じてしまいます。


この本は、全編通して結構怖いです。いろいろな意味で。
しかし、ラストでなんとなくほっとするので、(多分謎が解けたせい)
なんだかんだ言いつつも、結構読みます。

私としては、ラストのハカセがちょっとかっこいいかなと思っています。


そしてこの回は三人の友情をよく感じられたお話でもありました。
なんといってもラストのセリフが素敵です。
「ぼくらの、かわらぬ友情に!」(三人は、ジュースで乾杯!)



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