ズッコケ発明狂時代（シリーズ第三十一巻）
那須正幹作 前川かずお（亡くなられるまで） 高橋信也（それ以降作画として）画 ポプラ社
あらすじ
夏休み、自由研究として、ハカセは発明をすることにしました。ハチベエの家の倉庫に発明につかう道具を運ばせてもらったため、その流れでハチベエやモーちゃんも発明をすることに。
うまい発明ができたら特許をとってお金持ちになれるかもしれない。
そんな期待のもとにそれぞれ発明を考えます。そんな中、たまたまハカセが持ち込んだ、壊れた液晶テレビに不思議な現象が起こり、
なんと未来の電波をキャッチするテレビになってしまったのです。未来を知れれば何か得があるのか、それとも未来は変えられないのか？
未来テレビに翻弄される三人ははたして・・・。
感想
子供のころ（私も含め）エジソンに憧れた人は多いと思います。前半はそんなわくわくした気持ちを思い起こすような、のどかな三人の発明奮闘記です。
発明マニアの人に言われてすぐに熱が冷めちゃうハチベエや、おいしいごはんで失敗なんてどうでもよくなっちゃうモーちゃんが、らしすぎる。
しかし中盤から、未来テレビの登場によって雰囲気が変わります。
自由に見ることができない未来テレビにやきもきさせられる中で、
未来を知ることができても、それを活かすというのは難しいんだなーと思わされます。そんな中知ることができた競馬の予想レース。
こういうのって、やっぱりちょっとロマンですね。もしかしたら大金持ちになれちゃうかもしれない？
このお話はエンディングの運びがお気に入りです。
最後までドキドキして楽しめました。