ズッコケ時間漂流記(シリーズ第六巻)

 那須正幹作 前川かずお(亡くなられるまで) 高橋信也(それ以降、作画として)画  ポプラ社文庫


あらすじ
新しく赴任してきた音楽の若林先生に、熱を上げるハチベエ。
そして先生にピアノを習おうと、放課後音楽室を訪れたのですが、いるはずの先生の姿がありません。

翌日三人で再び音楽室へ行くと、体が吸い込まれる、不思議な鏡を発見しました。


鏡に入った三人は、タイムスリップして江戸時代に行ってしまいます。

そのことに気がついたときには、岡っ引きに捕らえられる寸前。
危ないところを救ってくれたのは、歴史で有名な平賀源内でした・・・。



感想
本物の歴史上の人物に会う、というシチュエーションがすごく好きです。

私も過去にいけたら、ぜひ体験してみたいです。

といっても、平賀源内のことを知っていたのはハカセだけで、やっぱり知識がないと、感激も薄れてしまいそうですが。


作者の那須正幹さんは、当然江戸時代の人ではありません。

それなのにあまりにも書き方が自然で、本当に江戸時代にいるみたいな気分になるところが、すごいというか、面白いです。


また、平賀源内のキャラクターがユニークですね。
科学者ゆえに、未来への関心が強く、自由な考え方をしていて、とても頼もしい存在です。

歴史では老中・田沼意次は悪者とされているのに、実は源内と仲がよく、開国に意欲的だったという、別の面があるのも面白いです。

この、生き生きと描かれたキャラクターのおかげで、本当にタイムスリップが身近に感じられているんだと実感します。


結局、若林先生が何者だったのか、というところは、ラストにわかります。

最初から最後まで、本当にすらすらと読めてしまうこの作品は、
何回読んでもやっぱりお気に入りです。



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