トゥルーフォーチュン

  (エンターブレイン)


高校二年生の主人公(デフォルト:木下真希)は夢を見ました。

それは幼いころ仲が良かった近所のお姉さんが、引っ越す前に特別なカードを真希にくれて、
「私と同じ年くらいになったら役にたつから大切にしてね」と言われた、思い出の夢。

しまい込んでいたカードを引っ張り出したところ、不思議なことに
今現在の高校の在籍してる人たちそっくりの絵柄で、
しかもそのカードで占うと、その占いのことが発生するというものだったのでした。

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真希は約二か月のクリスマスまでの間、そのカードで占いながら日々を過ごします。

はたしてクリスマスの日に、めあての男の子から告白されることができるのでしょうか。


攻略キャラ
星宮潤(声:宮野真守)・・同級生。いつも一人でいる、人を寄せ付けない雰囲気。

矢口遊(声:小田久史)・・下級生。バスケット部所属の明るく人懐こい性格。

日向陽介(声:岡本寛志)・・隣のクラスの幼馴染。サッカー部所属。頭もよくモテモテ。
中学までは仲が良かったが、高校入ってからは距離がある。

如月真也(声:杉田智和)・・同い年だが留年したため一年生。周りから不良のレッテルを張られている。

野間卓人(声:谷山紀章)・・隣のクラスの明るいオタク。AIの理想の女の子を絶賛作成中。

木戸帝生(声:緑川光)・・生徒会長の三年生。財閥の跡取り息子で真面目な努力家。
見た目は厳しそうだがみんなに優しい。

フルボイスです。すばらしいヽ(*⌒∇⌒*)ノ


そのお姉さん何者?

そのカードは何?

真希は今まで好きな人もいなかったのに、二か月で好きな人を作ってオトすって早すぎない?

しかも攻略キャラのほとんどが、主人公が今まで知らなかった人ばかりなのに。

などなど、突っ込みどころがありまくる設定ですが
そんなことを不思議に思ってはいけない。


ついでに言えば、カードの絵柄が彼らそっくりであることが特に何の意味もなかったり、
カードの占いが、単に彼らとの会話イベントを発生させるためだけのものだったり、
『カードで占ったことが現実に起こる』という設定が
ほとんど活きてないのも突っ込みどころだったりしますけど。


占いのカードは全部で22種類あり、一枚めくるごとにそのカードを攻略キャラの誰かにあてはめなくてはいけません。

占ったカードの出来事は必ず起きるという変な設定。

ちなみに引き直しはできません。

占いをしないこともできますが、そうするとその日はサブイベントが起きずに一気に下校に飛びます。

22枚のカードには、いいことが起きるものも悪いことが起きるものもあり、
彼らの恋愛レベルごとに違う会話が発生します。

恋愛レベルは全部で5あり、高くなるほど会話イベントも長くなったり、相手の反応が優しくなったり。

悪い結果が出るカードを引いてしまったら、目当て以外におしつけ、いいカードを引けたらめあてにあてはめる。
そんな感じにしていけば、日々めあての親密度は上がっていきます。

主人公の兄、真人の不思議な能力『兄パワー』を使うと、カードの絵柄を見ることができたりして、
見たいイベントを選ぶことが可能に。

もちろん回数制限もありますが、どうしてもというときにはこれを使っていいイベントを見てました。

なぜ兄がこんな力を・・・とか、そこも突っ込んではいけないところ。
このお兄ちゃんがとてもやさしくて、話していると大変癒されるので大好きでした。

乙女ゲーだと、なぜか兄弟まで攻略対象にされることもあるため嫌なのですが、このゲームはちゃんと普通にお兄さん(恋愛対象外)なのでよかったです。


登校で会うだけで親密度があがり、下校で誘えば上がるので、ほとんどの攻略キャラと
恋愛レベル1の親密度が満タンになります。

しかしこの、下校で会うのが完全ランダムというのが非常に不便なのです(;´д` )


このゲームの目玉は占いより、こっちだろうと思われるのが
『下校マッチング会話』という
下校を一緒にすることで起こせるシステム。

全部で5回の話題を相手に振ることができ、その話題が彼が話したい話題であった場合は気持ちのゲージがあがり、
逆に興味がなかったらさがります。

4回目の話題までに、気持ちのゲージを満タン近くに持っていき、
そこで「アタック」を最後の話題(4回目か5回目)でしかけることで、『下校デート』ができるという仕組みです。

一緒に歩いているという雰囲気の画面や、仲が良くなっていると会話もいい雰囲気になったりするところ、
アプローチを仕掛けると問答無用で気持ちのゲージをあげられる仕様(でもあがりすぎると照れて帰っちゃう)など、楽しかったです(*´▽`*)

がなんといっても、一番の目的は下校デート。これに持っていくのは結構大変です。


下校デートは恋愛レベルごとに一回ずつ違うイベントが起こせるので、
まずは下校で会うことが第一条件なのですが・・・ランダム性が邪魔します。

セーブが寝る前にしかできないシステムなので、丸一日ロードしないとやり直せない。


恋愛レベルが1、2で向こうから一緒に帰ろうと誘ってくれるのは陽介君(幼馴染)とタクくん(オタク)と遊くん(下級生)だけなので、他のキャラ狙いの時は、会えたと思っても下校の誘いを断られたらまたロード。

逆に恋愛レベルが3、4になると他のキャラは誘ってくるけど、1、2で誘ってくるキャラはこっちから誘うことになるのがポイント。

この部分にカードを使ったおまじないをあてはめてくれたらよかったんですけど。
めあてのキャラのカードを使って会いやすくするおまじないとか。

ロードが面倒なので、1、2段階はほとんど捨ててました・・・。


しかし恋愛レベル4になると、5にあげるにはどうしても下校会話からの下校デートを起こさなければなりません。

起こそうと思う日は占いをやらず、他のイベントを極力起こさないようにしてロードをしました。

一応期限には余裕があるので、最初からめあて一人に絞らなくても大丈夫ですが
二人以上と恋愛レベル2にあげると、下校で一緒に帰るのを見られると親密度が下がることに。


恋愛レベルが低くても下校デートができる仕様はなかなか面白く、それぞれ特徴が違うデートを楽しめます。

本人編ではロードが面倒でスルーしたけど、他のキャラ編のときに適当に誘ったらOKもらえて見ることができたり、
さすがに恋愛レベル3まではめあて一人しか上げたことないけど、恋愛レベル2までは複数あげてデートを見てました。


ちなみに恋愛レベルをあげるのは、寝る前に親密度満タンのキャラの恋愛レベルを上げるかを一人ずつ聞かれてあげられます。

恋愛レベル1は基本的にみんな満タンになってしまうため、毎日毎日一人ずつ聞かれるのはちょっとテンポが悪いし、間違えてあげてしまうこともあるし不便ですね。


お兄ちゃんの部屋に行くと、今の彼らの恋愛レベルを画面上で一斉表示できるようになるのですが、
表示しなくても問題はないので、どうせなら
兄の部屋で恋愛レベルをあげれるようになる、とかならよかったのにと思いました。


システムに若干不便はあるものの、私にとってはめずらしく攻略キャラに嫌いな人が一人もおらず、みんな楽しめました(*´ω`*)

他のゲームによくいるプレイボーイキャラがいないのもよかったし、
先生が攻略対象に入っていないのもよかったです。


アマゾンのレビューでは、真希の設定に不満がある人が結構いましたが、
私は真希がすごく優しい子だなと攻略キャラとのイベントなどで感じてたので、普通に真希もかわいいと思ってます。

いろんな部分で完璧じゃないほうが好きですし。


二か月という短い期間も、最初から主人公への好感度が高めで始まるキャラが多いことでうまく作られています。

ストーリーが素直で、緩やかに親しくなっていくのも自然だったし
とくに「声が聞きたかった」というのが理由の夜の電話イベントは、毎回萌えまくっておりましたq(≧∇≦*)(*≧∇≦)p

ちょっとエンディングでみんなキザなセリフを吐いてるのがボーッとするけど・・・
なかなかいい雰囲気の乙女ゲームだと思います♪


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オトした順に。

如月君 タク君 星宮君 遊くん 陽介君 木戸先輩up



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