ウィル・オ・ウィスプ

  (オトメイト)


それほど好みの絵ではなかったものの、声優さんに好きな人がいたのでプレイしてみた乙女ゲーム。
フルボイスだったので、その目的は果たされて満足しました♪


ストーリーは、人形師の祖父と二人暮らしをしていた主人公ハンナ(名前変更可)は、不思議な力の持ち主。
普通の人に見えないものが見えて、声を聴くことができる彼女が最初に作った人形エミリーには精霊が入っています。

そして祖父が亡くなりエミリーと二人になったハンナの前に、精霊人形(エレメンタルドール)と呼ばれる人形たちが現れ・・・。

というわけで。
攻略対象はその精霊人形たちです。人形と言っても、精霊が封じられた人形なので、もとは精霊。
人形の体で何百年も過ごしてきているので、感覚的にはすっかり人形ですけど。      {キャラ別感想}

エミリーも彼らも普通に動いてしゃべれる人間みたいな感じなので、違和感はあまりないかな。

ウィル(声:中井和哉)・・・ハンナが最初に見つけた精霊人形。エラそうでそっけない。
イグニス(声:子安武人)・・・人形師の命を狙う精霊人形。クールで孤立した存在。
ジル(声:興津和幸)・・・姿は女性っぽいが、中身は紳士的で穏やかな精霊人形。
ホブルディ(声:高城元気)・・・王子様的外見と芝居がかった口調の精霊人形。
ジャック(声:江川大輔)・・・好奇心旺盛でなんにでも興味を抱くが価値観が人間とかけ離れている精霊人形。


精霊人形は、『最初にねじをまいた人間』が『オーナー』となることに決まっており、オーナーの命令は絶対。
オーナーが死ぬと彼らも眠りにつき、次にねじをまく人間が現れるまで動けません。

ハンナは家の地下室で眠るウィルを見つけてねじをまいたので、彼のオーナーとなります。
しかしジル、ホブルディ、ジャックにはそれぞれ別のオーナーが存在しています。

イグニスはまた別の存在として、ハンナの前に現れ命を狙ってきます。怖いです。


ゲームはノベルタイプで、選択肢を選んでいく形。
セーブやロードはいつでもでき、クイックセーブ・ロードもついています。

既読のみもしくは全てをスキップできる(選択肢まで)機能や、バックログ(音声も再生)機能もあるため
非常にプレイが快適です。

選択肢を選ぶことで好感度が上がりますが、「愛キャッチ」と呼ばれる上がったことがわかるシステムがあるため、
間違った選択肢を選んでもすぐやり直せます。これも便利。
バラが浮かぶという視覚的効果なので、雰囲気も悪くなくて結構好き(*´▽`*)


物語は出会いの章(チャプター1)〜チャプター4までで構成され、エンディングの後エピローグ(後日談)があります。

あまり長くもないし(1チャプターが4日で構成)話が・・・なんというか、後味悪くて微妙な展開が多いのでちょっと恋愛に対する盛り上がりが薄い感じです。

最後だけ盛り上がってる感じ。
なので、最初はちょっと微妙なゲームだな〜という印象でした。


そして命を守ってもらうシチュエーションが結構ある割に、『人形はオーナーの命を最優先で守る』みたいな制約があるようで、
特に盛り上がらないのはもったいない。

ゆえに彼らの気持ちの移り変わり(ただのオーナーから恋愛対象へ)があまりよくわからない部分が不満です。

ハンナの方は非常に素直な子なので、惚れられてそれっぽいセリフを受ければ落ちるみたいなところがあるため別に違和感はないけど。


恋愛については物足りないのですが、
チャプター2で選ぶキャラ(ジル・ホブルディ・ジャック)によってストーリーが一応三パターンに分かれ、
彼らとの好感度によって微妙に結末が変化するため(大きくは変わらないけど)
微妙なセリフの違いが結構楽しかったので、全員クリアするころには満足してました。


ただまあとても恋愛ゲームと思えない展開になるので、もうちょっと明るい展開のが断然好みですが(T_T)

チャプター2で選ばなかった人がチャプター進むごとにどんどん悲惨になっていくのがきつい。


あと、私はたいてい今までプレイしたゲームではお気に入りキャラが一人は確実にできていたのですが、
このゲームにおいてはそういうキャラがなかなかできなかったのも、微妙かもな要因でした。

・・最初に顔も声も好みだったお気に入りになりそうだったキャラには裏切られたので、いたく傷つきましたし(つД`)
彼の魅力のポイントはそこなのかもしれませんが、私はそうじゃなかったのです。
その部分以外はやはり顔も声も好きなんですけども。


しかし最終的には、好きな声優さんのおかげでそのキャラ(イグニス)ルートをプレイしているのがとても楽しかったので、
フルボイスの醍醐味を味わいました。声優さんて素晴らしい*・。ヽ(´▽`゜)/。.:*・

ぶっちゃけその声優さんじゃなかったら、そのキャラルート満足してたはずがない・・・。
だって全然ラブくなかったから。


そしてこの中身が薄い恋愛を補完できるのが、クリアするとみられるCGです。

スチルを見られるだけじゃなく、そのスチルの時のイベント再生もできますが
なんといっても目玉は彼らの『コメント』です。

しかも『本編クリア後の彼がこの時を振り返っている(アルバムでも一緒に眺めてる感じ)』
というシチュエーションなので、セリフがラブい。
そしてこの時こう思ってたんだという心の内も聞けてなかなか嬉しい。


さらにセリフがどれもわりと長いので、本編じゃさほどラブいひと時を過ごせなかった彼らから
優しいセリフをのんびり聞くことができる素敵なおまけです(#´∀`#)


これを聞いたら裏切られた彼の好感度がだいぶ上がりました。
ほとんどが私の好きな部分の彼だったので。ああよかった。

あとはなんといっても本編ラブくないイグニスですね。心のうちが聞けるのがとてもいい。


最終的にはどの人形もそこそこ愛着がわいたので、全員で仲良く暮らすようなエンディングもほしかったな〜と思いました。

そして私はたいていゲームをプレイすると、その主人公を好きになることが多いんですけど、
このハンナがまたすごくいい子で、ホントに可愛くてとても気に入りました(*´▽`*)

なのでハンナの視点で進む物語が非常によかったです。
あとハンナが作った人形のエミリーもかわいかったです。


なんだかんだで結構楽しめたゲームでした☆

ちなみにプレイした順は、ノーマルエンド(ジャックルート)→ジャック→ホブルディ→ジル→イグニス→ウィル。
お気に入りはイグニスです。
あとはまあ、彼らの感想で語るかも。プレイ順に感想です。

{キャラ別感想}ネタバレ
ジャック  ホブルディ ジル イグニス ウィルup


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