イグニス


初対面から、ハンナを殺そうとする恐ろしい人形。
彼が何度も口にする『解放』が、彼の目的です。

普通はオーナーがいないと動けないはずなのに、彼は一人で活動しており、
ハンナのことを「罪の火種」「人形師が精霊人形を作ることが罪だ」「人形師を殺すのが私の使命」などなど
完全に悪者扱いしております。


キャプチャー2〜4までに、ジャック、ルディ、ジルと関わることになるのですが、
どこへ行ってもイグニスが登場。
オーナーと人形の間を引っ掻き回して「私は種をまいただけ」とのたまい、
「こんな悲惨なことになるからほっておけない。解放だ」というつもりのようです。

まあ、そのやり方は間違ってはいないと思うけど。
人間と人形の関係は、普通の時は問題なさそうだけど・・・
深く傷ついたときには人形に無茶なことを命令して絶対服従させることになるので。
同じ人形として、同胞が苦しんでいるのを見ていられないと思う気持ちはわかる。


しかしジャック・ルディ・ジルをオトしている場合、『誰も解放を望んでない』という、
完全にイグニスの独り相撲になっています。
ゆえにイグニスはただわめいているはた迷惑な人形であり、最後適当に解放してバイバイするだけの存在。


イグニスが殺す殺す言ってるので、てっきり解放に必要なのかと思っていたら、
ジャックたちが最後に「力が必要なだけで命をとる必要はないのになぜそうしようとするんだ」
というようなことを言ったので、余計に独りよがり。

しかしたとえどれほど独りよがりキャラであっても、子安さんの声を堪能できたので
「お前を殺す」というセリフにもニコニコしてしまう始末。フルボイスは大きい。


そのため四番目にイグニス編をプレイした時は、とても楽しかったです(*´▽`*)
今までで一番の満足度。
セリフはまったくラブいものはなく、物騒なことしか言ってないんだけど。


ちなみになぜラスボスのイグニスを最後に持ってこなかったのかというと、
どこかのサイトで見た感想に「イグニスをオトしたらみんなに“信じてほしかった”とか”目覚めなければよかった”とか責められた」と書いてあったからです。

最後に責められて終わるのはちょっと後味がイマイチかも・・・と思い、四番目にもってくることに。
いい順番だったと思います。


イグニス編は、ジルルートを選択。このルートだと、ジル、ジャック、ルディの順番にめぐることになります。
私はルディが苦手だったので、このルートが一番ストレスがたまらないと思って選びました。

・・ところが、キャプチャー4でルディ&アーヴィンに監禁されたあと、ウィルに助け出され・・・
通常ならアーヴィンを殺す場面で、イグニスが登場してアーヴィンは気絶しただけになったのです。
さらにはルディもイグニス側につく展開に。
そのあとイグニスにさらわれてシャムロックの館に監禁されることに。監禁続きになろうとは。

しかもルディまでくっついてきてるという。ルディと関わりたくなくてジルルートにしたのに(T_T)
とガッカリしましたが、結局このあとジャック・ルディルートでもイグニス編をプレイした私。

イグニス側につくキャラが3人いるということは、それぞれのセリフのちょっとした変化をみられるなと思って、興味がわいたので。
だからまあ、結果としては問題なかったのでした。最初にプレイした時はストレスたまったけど。


イグニスルートを進めると、さらわれたあとにイグニスとまともな会話をすることができます。
精霊人形を作ったシャムロックは、もしも彼らが精霊に戻りたいと思った時自分がいなくては解放できないことを悩んでいました。
そのためイグニスは、自分がその役目を請け負うことを約束し、彼の鍵を体内に埋め込んでもらって、オーナーなしで動けるようになったのでした。

イグニスは彼らを見守り、人形と人間の関係が徐々に悪くなっていきついにウィルが望まぬ眠りについたことで解放が不可能になり、
そのあとは精霊人形を生み出す力を持った人形師を暗殺しつづけていたようです。こわっΣ(゜Д゜|||)


解放って不便ですね。精霊人形の5つの鍵と、特別な力の人形師がそろってないとできないなんて。
ていうか、全員道連れで解放ってどうなんだ。

しかしどうせ力を持った人形師がいないと解放できないんだから、殺すことないのに。
ウィルが目覚めたときに人形師がいなかったら解放できないのでは?

それともイグニスと鍵さえあれば解放は可能なのか?


そのあたりがどうも曖昧で、よくわからなかったです。ジャックたち編では「執行者」「人形師」「鍵」で解放できると言ってたし。
結局人形師は必要なのかどうなのか。
解放を宣言(実行)するのがハンナなので、ますますわからない。

でもまあ、イグニスのやってたことが無駄だったのでは哀れすぎるので、きっと人形師は必要なかったのだろう、ということにしておきます。
ただ彼はもう二度と悲劇を繰り返さないために根本の、力を持った人形師絶滅を自分の使命の一つとして行ってたということで。
・・やることがひどい(つД`)作るかもしれないで殺すとか・・・。


しかしハンナは、彼にそんな孤独と痛みを与えたシャムロックに「どうしてそんなひどいことをさせたの?」と思い、
イグニスに深く同情して彼を救うために自分の命を差し出そうとするのです。

今までもハンナはすごくいい子だと思っていたけど、なんていい子なんだろう。・゜・(ノД`)・゜・。


しかしイグニスのために、みんなを自由にするために、解放を宣言したときの他の人形たちの反応はつらかった。
いろいろつらい目にあっていても、解放よりもオーナーの命を優先したいと願う優しい彼ら。
もちろんハンナが優しい子だから大切に思われているということなんだろうけど。
そんな彼らに「解放に従って。これは命令よ」と、今まで一度も命令という言葉を使ったことのないハンナが
心を鬼にして告げたのもつらかった。


最終的に奇跡が起こり、イグニスは人間になり、ハンナと幸せに生きていくことになりますが・・・
うん、声のトーンが全然違うね(≧∇≦)/誰これってくらい、明るい声でしゃべるイグニス。

そして、ハンナを殺す殺す言ってた本編では聞くことのできなかった、ハンナを心配する優しい声。
でも彼の長い孤独と痛みを救ってくれたハンナだから、誰よりも大切にしたいと思っている・・・ということなんですね。
イグニスの『コメント』は非常にいいです。本編があれだからもちろんだけど。

スチルがハンナに対して恐怖を与えるのが結構あるので、「すまない」と謝ってて笑えます。
イグニスにさらわれた時のコメント抜粋。


『その・・怒っているか?状況が状況だったとはいえあんな無造作な抱え方をしてしまって・・・。
痛かったか?それとも苦しかったか?すまない、何度でも気が済むまで謝ろう・・・。
・・・な、なぜ笑っているのだ・・?私は真剣だ。おまえ相手にふざけてどうする。
誰よりも大切だからこそささいなことでも気にかかるのではないか・・。
何か不満があるのならばどうか言ってほしい。全力で改善につとめよう。
おまえにはいつも笑っていてほしいのだ。だから・・・どうか遠慮せず言ってほしい。
え・・?あ、謝りすぎ・・?すまな__あ・・、すまない、また、あ!
努力、しよう・・・」
可愛いなイグニス!q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p

コメントのシステムがほんとにすばらしいと思ったのがイグニスとルディでした。うん、最高。


イグニスルートでのジャック・ジル・ルディについて。
キャプチャー3でハンナが危ない目に合うとき助けを求めて守ってもらうのですが、
イグニスは「なぜその娘を助ける?」といぶかしげに人形に問いかけます。

その時のセリフ、ルディがひどかったです。(ルディルート)
「この子はかわいいし面白いし何より僕の大事なオーナーだからね。守って何が悪いんだい?
とってもかわいそうだけど・・・オーナーのいない君には残念ながら理解できないのかもしれないね?」
イグニス「貴様・・!今の言葉もう一度言ってみろ」
三人の中で一番怒ってるイグニス。うん、ひどい言い方だものね・・。イグニスのセリフも三人それぞれ違ってますけど。

ジルの場合「自分が使えるオーナーを守ろうとするのは精霊人形として当然のことだ。
ただ・・・オーナーを得たことのない君には理解できない思いなのかもしれないな」
イグニス「貴様わかったような口を・・・!」

ジャックの場合「質問の意図が理解できない。自分のオーナーを守るのは当然のことだろう?
・・・なるほど、おまえのようにオーナーがいない人形にとっては疑問かもしれない」
イグニス「なん、だと・・・」
それぞれの違いが面白い。


そしてイグニス側についた彼らの違い。
ルディの場合「こう見えても全く罪悪感がないわけじゃないんだよ?それでもこれしか方法がなかったから・・。
残念だけど君には犠牲になってもらうしかない。少しね、疲れちゃったんだ」
「僕たちはあまりに長い時間人形として過ごしてきた。解放されるとしたらきっとこの時が最後のチャンスだと思うんだ。
だから・・僕は解放を望むよ。・・・君を犠牲にしても」
人形でいることが辛いらしいルディ。

ジルの場合「・・君には本当にすまないと思っているよ。できるならこんな形にはしたくなかった。
だが何度考えてもこれ以外に方法がない。そして私には解放をあきらめることもできない。
・・情けないことだが」
「私たち精霊人形はきっと最初から存在してはならないものだったんだと今にして思う。
今を逃せばもう二度と解放の機会は訪れないだろう。
そして私には・・もうこれ以上夢を紡ぐ自信がないんだ。
だから私は解放を望む。君という犠牲には目をつぶったままで・・・」
ハンナのことを犠牲にすることに心を痛めているのが伝わってくるジル。

ジャックの場合「おまえがどう思っているかはわからないが、俺にとって解放とはおまえの死とイコールのものではない。
ただシャムロックのいない現状、おまえの命をもってしか解放が叶わないのならば・・それもやむなしと思っているだけだ」
「長い間俺は人形として過ごしてきたが・・もうこれ以上は人形であり続けることに意味はないと考えた。
解放を行うことができるのは様々な要因を考えてもおそらくこれが最後のチャンスだろう。
だとすれば・・俺は解放を望む。そのための手段は問わない」
あくまでも淡々としているジャック。


三人の性格がよく出ていて、一応ハンナ側からすれば裏切りのような感じですけどなかなか面白かったです(* ̄▼ ̄*)
でも、それでもやっぱりジルはハンナを犠牲にしたりはしないんじゃないかな〜と思いますが。
オーナーのグロリアが大切に思っていた女の子で(最後殺そうとしたとは言え)、
ウィルたちのオーナーで特別な力を持った人形師であるハンナを。
人間たちのことを大切にし続けていたジルが、自分が解放されるために犠牲にするなんてありえないと私の中では思っています。


そんなわけで、イグニスルートをプレイするのは、私的にはルディルートが一番いいかなと。
ジャックの連続殺人もあまり見たくないんですが・・・淡々としているため、
ジャックに裏切られてもあまりストレスがたまらない利点があります。


イグニスルートでは、ハンナの命をささげなくても解放可能という事実は誰も知らないようで、
だからこそハンナを犠牲にして解放を望んでいたことになってます。
一応イグニスがハンナには話してるけど。

さらわれたハンナを助け出そうと必死になってくれる人形たちにも心打たれるし、
他のルートと違った展開が楽しめました。
なんといっても子安さんの声が最高ですし(≧∇≦)/


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