ファイナルファンタジー4

    (スクウェア)


*桃子の思い出*

このゲームはネタバレしまくっているため、クリアした人だけご覧ください。



ファミコン時代、私たちはRPGはドラクエしか知りませんでした。
いや、藍は友達の家かなんかで見たことがあったらしいけど、私は知らなかった。

そして私たちにとって、確かファイナルファンタジーの6が、初F・Fシリーズプレイ、だったんじゃないかな〜?

6は面白いらしい、というのを知って購入、気に入って、それじゃあ4と5も、そんな感じだったと思います。


そういうわけで中古で購入したソフトですが、私たちにとって攻略本ナシでRPGをやるなんて、
何も持たずにボートで大海原に飛び出していくのと同じくらい無謀なことだったので、当然ながらしっかりと購入してプレイ開始しました(^.^)



私たちのプレイ法は、私がボタンを押し、藍が攻略本を見ながら指示を出すというもの。

レベル上げは交代制です。

もし攻略本に載っていないダンジョンがあったら、藍が地図作成をし、私は「こっちに行ってみて」という指示に従って、ちょっと進んでストップ、藍が書いたらまた進む、という感じです。

どう考えても藍だけが大変な役割ですが(笑)なぜか、ずっとそういう感じだったので、私は何も余計なことを考えずに、ストーリーに没頭できるという状態でした。



4の初回プレイで残っている思い出は、二個あります。

一つは、テラが死んだとき。

私はその状況になった瞬間、非常に悲しくて、涙がこぼれそうでした。

しかし隣で藍がぼそっと小さく、「あっ・・・ルーンの杖を持ったまま・・・」とつぶやいたのです。

・・・そのダンジョンで、テラに、非売品で敵からたまたま入手した、ルーンの杖を装備させていました。

当然、そこで何が起こるかなど知ってるはずもないし、装備品を外すなんてまったく考えていません。

そして私は、そんな悲しい瞬間に、装備のことなんてまったく考える余裕はありませんでした。


しかし藍は、テラが死んだその瞬間、悲しいよりもまずそのひとことが、言葉になって出てきたのです!!Σ( ̄ロ ̄lll)



それを聞いた私は、一瞬にして悲しみが引いていくのを感じました・・・(T_T)

つい一瞬前まで、悲しみで胸が一杯だったのに、なんかボーッとしてしまいました。
それくらいインパクトのある言葉だったんですよね・・・。


え?今のなに? なんか言った???・・・って感じでした。


藍はさらに、その後、ルーンの杖がたいした効力がないものだとわかって、「あのときあせる必要なかったよね」などと言っていて、さらにボーッって感じでした(;^∇^ )

藍ももちろんそのとき悲しかったのはそうだったのでしょう。(そう言ってたし)
しかし、出てきた言葉はそれ。
別に思っててもいいけど、口に出さないで欲しかった・・・(T_T)


おかげで、二回目以降のプレイでも、(唯一死んだキャラでありながら)その瞬間にそれを思い出してしまい、今イチ悲しみに沈めません・・・(TロT)


藍よ・・・パロムとポロムのときには非常に悲しそうだった君がなぜ・・・。
じーさんだから?だからなの?

そんな印象深い思い出です・・・(>_<)



しかし別に藍が血も涙もない、というわけではありません。
それどころか、藍はとても優しい性格です。

そう、たまたまあの時は思わずそう言ってしまったんでしょうね・・・。
人間には時々ふっとドライになる瞬間がありますからね(;^∇^ )

藍は私のレビューを見て、「これじゃ私がヒドイ人みたいだ。あとで自分のレビューで心境を書く」と言ってましたが、彼女のレビューがいつになるやらわからないので、ちょっとフォローを入れてみました。



そして二個目。


私はカインが好きでした。(というか、今も一番好きだったりする)

主人公セシルの親友で、キザっぽい笑い方をする、硬派な雰囲気の彼。

竜騎士というのもカッコイイ。
そのうえセシルの恋人ローザにホレているというシチュエーションが、なんとも哀れな二枚目男。
戦い方もジャンプ攻撃というかっこよさで、強いし早いし文句なし(^∇゜)b


そんなわけで彼が好きだったのです。(ほとんど性格よりも、便利だから好きというような気がしないでもないけど・・・)

が、操られた彼に裏切られ、ショックを受け、でものちに仲間になってくれてワーイ♪と思っていたのです。

もう二度と君を離さないぜ!と思っていた私は、まさか彼が再び裏切るなんて夢にも思っていませんでした・・・。

しかし、彼は裏切りました・・・(T△T)


その瞬間の私の大衝撃は、本当に目の前が真っ暗になるほどでした。

しかし、「うそ・・・うそでしょ・・・?」とつぶやく私の横で、藍はクールに、「そうなんだよね。私はここで裏切るってこと知ってたからさ・・・」と言いました。


藍は、前述の通り、攻略本を片手に指示を出していたので、攻略チャートによって先の展開を知っていたのです。

そこにはしっかりと「カインの裏切り」と書かれていました・・・。


しかし、すごい悲しい気分になっているときに、そんなクールに言わないでくれ・・・。

私としては、藍に一緒にショックを受けて欲しかったのです。

そして、一緒に悲しんで欲しかったのです。


しかし藍はすでに知っていたため、非常に落ちついていました。

そして、カインは彼女の中で「二回も裏切るヤツ」として、冷めた目で見られていたのです・・・(T_T)


しかし、藍にすべてを任せて、気ままに冒険をしている身分としては、先の展開を読んでいた藍を責めるわけにもいきません(>_<)

そして、またカインが仲間に加わったときには、「もう大丈夫だよね?」と藍に確認をとったのでした・・・。(大丈夫でした・・・ホッとしました)

何度裏切られても、私はカインが好きです・・・。
彼は弱みにつけこまれてしまった、かわいそうな人ですからね。

おそらくずっと胸に秘めておくつもりだっただろう気持ちを、利用されたことで暴露する羽目になってしまって・・・。

・・・これでセシルからローザを奪ったりしたらカイン大嫌いになったと思いますが。(私は主人公に感情移入するので、主人公が不幸で終わるは許せないのです)



キャラクターといえば、エッジも好きです。
彼は忍者なので、素早くて強くて、おまけに盗むコマンドも使える、まさに私好みのパーフェクトキャラ。
彼の「盗む」で、ローザのための弓矢を盗みまくったり、回復アイテムを盗みまくったり大活躍でしたね!

もちろん盗みだけではなく、ラスボスに対しての「なげる」は強力すぎて素敵でした(*´▽`*)

なにげに、大人になったリディアにホレてるっぽいのには笑えるけど(笑)

う〜ん、リディアは外見大人になったとはいえ、中身は子供なんだけどねぇ・・・と思いながら見守ってたけど、別にどうともならなかったね。
・・・まあ、そんなもんでしょう。

リディアには素敵な男性(あ、別にエッジでもいいんですけど)を捕まえて欲しいものです。



仲間になるキャラで、まったくどうでもよかったのはギルバートくらいです。
彼は非常に役立たずでした(;´∇` )

仲間になった側から足手まといだったので、早く別れたいと思ってました。

そのため、傷ついて治療を受けてるギルバートが「ごめん戦えなくて・・・」みたいに言ってるときには、「いらん、いらん」と思う始末。

イベントでは役に立つ場面も用意されてるけど、それ以外ではむしろ戦えないキャラクターでいて欲しかった。


性格は嫌いじゃなかったんだけど、なまじ戦闘に参加させるため、こいつだけ足手まといというレッテルが貼られ、私にとってはどうでもいい仲間キャラになってしまいましたね・・・。


彼一人だけ残ったダムシアン国は、どうなるのだろう。
よく考えると、何もかも失ったのは彼だけなので、非常に哀れとも言える・・・。


リディアは役に立つ上、かわいくて好き。
性格が、子供だからなのか、もともとなのか、すごくしっかりはっきりしていて強くて真っ直ぐでとてもいい。

ローザも、役に立つ上いちずなところがかわいい。
セシルととても似合っている♪

白魔導師って弱いことが多いけど、彼女は弓矢で攻撃というのがかなり使えるので、そういうのがとっても嬉しい。

ただ、ローザの母親にセシルは嫌われているみたいだけど・・・大丈夫なんでしょうか。

セシルはどっちかというと、マップ上のグラフィック的に、暗黒騎士の方が好きだった。
便利なのはもちろん、聖騎士になったセシルだけど。

そしてセシルの性格はどう見ても聖騎士だと思うので、文句はないですけどね。


あと、もちろん好きといえば、双子の魔法使いパロムとポロム!
とにかくかわいくって、一緒にいた時間はそんなに長くなかったけどとっても楽しかったです♪


シドも性格が好きでした。
明るくてパワフルなキャラは、なごむのでいいです。
セシルって真面目すぎて面白みにかけるタイプだったので、周りがちょっと明るいほうが助かる感じですね。

ヤンも強くて好きです。
挌闘家というのは、強くて素早いため素晴らしいです。
男らしくて、結婚をしていなさそうに見えつつ、豪快な奥さんがいるというのも面白い。
ヤンのいる城の王様も好きだったし、あの国は雰囲気がいいです♪



4は、いろんなキャラクターがそのときそのときで仲間に加わるシステムで、そのたびに戦い方を変えていかなくてはならないけど、私的には非常に面白かったです。

いろんな特技をアレコレ覚えさせるよりも、一つの役割がそれぞれ決まってるほうが選択しやすいし、それでいてたくさんの仲間ができるというのは、飽きなくていい。

旅先でまた再会したりする喜びも味わえるので、とても嬉しい(*´▽`*)


ラストパーティーは本当にバランスがよく取れているけど、それ以外のパーティーもそれぞれ状況にうまくフィットしているため、不都合を感じることがないというのも素晴らしい!


そして、みんな自分を犠牲にしてセシルを助けてくれるけど、そのあと生きてて再会できるのが本当に嬉しくて嬉しくて、4のストーリーは本当に大好きなんです〜〜!!v(≧∇≦)v


私は、F・Fシリーズはスーファミの、4、5、6しか持ってないけど、その中で一番好きなのがこの4ですね。

ちょうどよいバランスで、仲間がどんどん入れ替わるストーリーなので、RPGにありがちな、中だるみとか、飽きるとかがほとんどないのです。


ラストでの悪役ゴルベーザの扱いが、藍的には文句があるみたいですが、私はまあそれもアリかな、という感じ。

確かにテラを殺した憎い奴だけど、許すというのも大切なことだし・・・。
だからって別に、よしゴルベーザ!君っていい奴!・・・などとは決して思いませんが。

何しろ、カインを操りまくり、好き放題悪さをしまくり、テラまで殺した張本人ですから。

それがたとえ本意じゃなかったにしろ、それで済まされるもんじゃないだろう・・・という感じです(; ̄∇ ̄)


そしてエンディングでの、たった一人山にこもっているカイン。

その姿は哀愁を漂わせていて、かわいそうなのですが、それがまた彼らしいです・・・。

しかし、勝手に罪感じて自殺とかされなくて、本当によかった。
何事も、終わりよければ・・・です。(^▽^)


このソフトは何回やっても面白くって大好きです♪



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