肉のダンジョン(食神のほこら)
冒険の思い出その2


さて、そんなこんなでとても楽しくやっている肉のダンジョンこと、食神のほこら。

しかしもちろん、悲しい思い出もございます。

今回はその中で、最も悲しかった思い出を載せたいと思います。


〜この世で一番恐ろしいもの〜


そのとき、シレンは悠々自適の冒険を送っておりました。

というのも、
現在11階、レベル15。
鉄の盾+3をメッキで固め、ブフーの包丁も+2をゲット、
まわるポリゴンからせしめた保存の壺を3つも所持し、
その中には貯めに貯めた大きなおにぎり。
いざというときの大部屋、白紙の巻物。
加えて場所がえの杖1本、ブフーの杖6本。
いざというときのぴーたん、ガマラ、ンドゥバ、鬼面武者の肉、
役に立つパコレプキン、まわるポリゴンの肉も所持。

これだけそろっていれば、鬼に金棒、こわいものはありません。


しかし、今は快調でも、この先どんどん敵が手ごわくなっていくのは必至。

油断しているといつ、どんな悲劇が襲ってくるかもわかりません。

さしあたって、セルアーマー系の敵が一番おそろしい。
うっかり出会いがしらに特技を使われるかもしれない。
あるいは、こちらの攻撃がミスることも考えられます。
もし、剣・盾を弾かれたその先にモンスターがいたりしたら・・・
その一瞬で、この快適人生は終わりを告げることになるのです。

一撃で倒せるからと安心はできない・・・・・。

シレンは慎重に慎重に進んでおりました。

この時点では・・・
シレンに油断も慢心もありませんでした。


だからこそ、シレンは決意していたのです。
とにかくできるだけレベル上げをしておこう・・・と。


毎階、風が吹くまでフロアをウロウロし、レベルを上げまくるシレン。

そして、次のフロアに下りて、またくり返し・・・。

やがて訪れた20階で、悲劇は起こったのです・・・・。


そこは、アイテム集めにふさわしい階でした。
飛びぴーたんとみどりトドが出現し、ちびタンクがいる・・・。
これは、絶好のチャンスです。

まずやみふくろうの肉を食べてモンスターの位置がわかる状態にして、
ちびタンクの肉を食べ、銀の矢で、飛びぴーたんやみどりトドを
好きなだけ壁の向こうから打ちまくる!!


作戦は完璧でした。

なかなか捕まえることのできない飛びぴーたんを、どの場所にいても正確に射抜くことができるのです。
しかも、いくら矢を打っても構わないこの状況。
フロアに出現した敵の全てが手の内です。

シレンは、おなかが減っては変身を解き、おにぎりを食べ、またちびタンクの肉を食べて、
夢中でモンスターを打ちまくりました。



そのときです。

終わりを告げる、風が吹き始めました。


フロア中央にいて、四方にいる敵を倒しまくっていたシレン。
急いで、残りの敵を片付けます。
そして、四方に散らばったアイテムの回収にまわります。

隊長アリによって拡張されたフロアは、まさにアリの巣状態。
その至る所にアイテムが散らばっているのです。

ちびタンクのまま二倍速でアイテムを次々回収。
特に飛びぴーたんが落としたアイテムは、ゼッタイに手に入れなければ。

しかしやがて、持ち物がいっぱいになってしまって、変身を解くシレン。
そしてアイテム整理。
二回目の風が吹き、いよいよあせるシレン。
あとは、あとはあそこに落ちてる最後の飛びぴーアイテムだけ・・・!

何とかアイテムを回収し、
階段に一目散。


そして、やっと階段が見えて、シレンが飛び込もうとした、まさにそのとき。


一陣の風・・・
(正確には三度目)




真っ白(゜ロ゜)




鉄の盾+3、ブフーの包丁+2も、
保存の壺の大きなおにぎりも、
大部屋、白紙の巻物も、
場所がえその他の杖も、ブフーの杖8本も、
ぴーたん、ガマラ、ンドゥバ、鬼面武者の肉、パコレプキン、まわるポリゴンの肉も、
手に入れた見切りの盾もやまびこの盾もなんかよくわからん指輪も巻物もすべて、

何もかも消えうせました。


・・・・・・・・・・・・・・。



この世で一番恐ろしいものは・・・

強いモンスターでも、いいアイテムが入らない運の悪さでも、低いレベルではまるワナでもありませんでした。


自分自身の欲によって、
シレンは命を落としたのです・・・・・。



その後・・・

私は、最初の風が吹いた時点で、何があっても階段に向かうことに決めました。

そうしていても、敵に囲まれたりして二度目の風が吹くまで階段を降りられないこともあるくらいです。

二度目の風が吹いてから階段に向かったのでは、遅いのです・・・( ̄ー ̄°)



・・・などという悲しい思い出を乗り越え、何とか25階にたどりつき、
ナオキに話しかければ肉のダンジョンクリアとなります。

そのとき、ナオキは非常にのんきにシレンを迎えます。

「めずらしい肉がとれたんだ。たくさんあるからシレンさんにもわけてやるよ」
そう言って、正面戦士の肉をくれます。
こいつ、メッチャ強いんですけど。たくさんて。

山頂の町までの敵を手ごわいと言って、シレンに護衛を頼んだ彼はいつの間にこんな豪傑に成長していたのでしょう。


ちなみに、このとき
「がけっぷちのみんなによろしく伝えといてくれよ」
と言うので、後日がけっぷちに行ったところ、トシオが「めずらしい肉」に反応していた様子でした。

そのときは倉庫に肉を置いてきてしまっていたので、さらに後日肉を持って行ってみたところ・・・

特に何もなかった(゜▽゜)

反応していたように見えたのは、気のせいだったのね・・・。
まあ、もうここには用はないんだろうケドさ・・・。

無駄になった「正面戦士の肉」を腹いせにトシオに投げたら、
惨劇が訪れました。


レベル1のシレンに、なす術があるはずもなく・・・・・・・・。ガクリ。



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