エンディング


2ではエンディングが大きく分けて3つあります。
それらのエンディングについて語ってみたいと思います。

まず、1つめ。
ティントでナナミに「二人でどこか遠くへ逃げよう」と言われた時に、逃げることを選択した場合エンディングへの分岐が起こります。

初回プレイで私は、逃げるを選択しました。
ずっとプレイが辛かったけど、何とか必死にやっていました。
ナナミの気持ちに完全に同意していて、「どうして主人公がこんな目にあうんだろう。なんでジョウイと戦わなくちゃいけないんだろう」とずっと思っていました。

そしてやっと絞り出したナナミの気持ち。

私はその気持ちのままに、逃げるを選択していたのです。
・・・でも、もちろん本当に逃げるつもりではなかった。

ジョウイに裏切られたあの時、ナナミとピリカと一緒にサウスウィンドウまで逃げることになったときも、ナナミは「このままどこかに行っちゃわない?」と言っていました。
そのときも私は「そうしようか」と選択したけど、ナナミは「そんなことできないよね・・・」とあきらめて、サウスウィンドウまで向かいました。

だから、今回も同じだろう、ナナミが「そんなわけにはいかないよね」と言って、このまま先に進むことになるんだろうと思って、選んだのです。
ちょっとだけ、甘えてみたかった。
そして「やっぱり無理だよね」とナナミとなぐさめあい、励まし合って再び先に進みたかった。

しかしそんなセンチメンタルな気分は、ナナミの行動によって粉砕されました。
何と本当に逃げることになっちゃったのですΣ(゜Д゜|||)

え?え?え???

ビックリしていると、ナナミはレパントからもらった『瞬きの手鏡』を「必要ないから置いて行こう」などと言い出す始末。

いやいや、ちょっと待ってくれナナミ、それがないと移動が面倒なんだよ〜!

もうこの時点で完全に、ナナミの気持ちとはズレており、「このまま逃げたらどうなんの、まずいんじゃないの、ねえ、ちょっとナナミ」と慌てふためく自分と化していました。

しかしそんな私の動揺をよそに、主人公はしっかり逃げるつもりのようで、二人でこっそり館を抜け出します。
二人で逃げようとしたら、パーティーメンバーが「二人じゃ危ないから途中までついていく」などとついてきてくれました。

その際しゃべらない前作の坊ちゃんを連れてきていたため、坊ちゃんがしゃべったことにひそかに驚きと喜びを感じましたが、そんな場合じゃない。

コウユウやマルロといったひ弱そうな彼らが必死に主人公をかばってくれるのを横目に、さらなる逃亡をはかる主人公とナナミ。

いつまでこれ続くんだ、どうなるんだとパニックしながら進めていくと、
主人公は倒れるわ、ゲオルグというおじさんキャラに助けられるわ、諭されるわ、あげくにやっとたどり着いた村で、シュウに捕まりビンタされました。

しかもトドメの一撃。
「リドリー将軍が戦死しました」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!??Σ(゜Д゜|||)

リドリーが、死んだ・・・・?

そんな・・・・。

リドリーは当然ながら、108星です。
108星をそろえてベストエンドを見るために、今まで頑張ってきたのです。
辛かったけど、ジョウイと敵対しながら、耐えてきたのです。

それなのに・・・・・・リドリーが・・・・・死んだ・・・・・・。

もうその瞬間、大ショックで。
夢も希望もガラガラと崩れ落ちていくのを感じました。

・・・そのあとシュウは、軍に帰っていきます。
主人公に選択権を残して。

このまま二人で逃げるのか。
それともリーダーとしての責任を果たすのか。

初回の私は、ボーゼンとしたまま、軍へ戻りました。
リドリーが死んだなんて、何かの間違いじゃないかという淡い期待と共に。

するとビクトールが励ましてくれました。
リドリーも軍人だっただけ、戦いの中で死ぬのはよくあることだと。

そんなセリフが聞きたいんじゃない。・゜・(ノД`)・゜・。

リドリーが死ぬなんて、嫌だ。
リドリーが好きだと言うのもあるけど、それ以上に、ここまでやってきてベストエンド見られないなんて嫌だ。

そんなわけで私は、ロードして、ナナミと逃げるのをやめたのでした。

初回は結局逃げなかったけど、何回目かの時に逃げるエンドも見てみたことがあります。
でももう記憶に残ってないんですよね。
なんかラストの一枚絵が、主人公とナナミ二人の姿だった記憶がうっすら・・・。

でも、なんかこんなの違うな、って思って、もちろんロードして続きをやったのですが。

こんな分岐があることに驚いたし、その後のストーリー展開も含め、エンディングまで用意されてることに心底驚きました。
RPGと言えば一本道のシナリオだと思っていただけに、こういう展開を作ってくれたことがちょっと嬉しかったです。

逃げるを選んだ時のナナミの一生懸命主人公を守ろうとする姿は感動的だったし、ゲオルグのセリフもよかった。
素直に進んだ場合見ることができない、コウユウやマルロの活躍?も見れるし
リドリーが死んだと聞かされることで、リーダーの重みを痛感するのもいい。
もう二度とみることはないと思うけど、一回見れてよかったなあと今では思います。
初回はそんな余裕なかったけど・・・。

ちなみに、初回クリア後攻略本を買ってみたら、リドリーが死んだらそのあと留学中だったリドリーの息子が本拠地にやってきて、父の代わりに仲間になってくれることが判明。

108星の仲間入りするみたいです。本当にリドリーの代わり。

・・・・・逃げても108星そろうんだ・・・・(゜ロ゜)

そのことを知ってまたボーゼン。
それでいいのか108星、とも思うけど(リドリーの命の重みは一体・・)
そうしてくれたことで、より2が好きになりました。
どっちか選べるように見えても、結局はこっちを選ばなきゃダメなんじゃないかというようなつくりではなく、プレイヤーに道を選ばせてくれるその優しさが嬉しかったです。


そして、2つめ。
ハイランド王国を倒し、主人公が皆の待つ大広間へ行くと、ここに新しい国を築こう、そして主人公にリーダーになってほしいと頼まれます。

初回プレイ時、とりあえず断ってみました。
仲間はもう連れられなくなってるし、一人で歩くしかできない状態。

フリックやビクトールには「どこへ行くんだ」とか「お前は責任をとらなきゃいけない」とか「いつかはこの国へ戻ってきてくれ」とか言われたけど、私的には「これからどこへ行けばいいの???」と言う感じ。

みんなとしゃべると、みんなこれからどうするかとかの話をしてる。
終わったんだなあと感じるけど、どこへ行けばいいのかやっぱりわからない。

懐かしのキャロの街へ行き、道場の丘で『三人の絵』とか見つけて切なくなる。
これって紋章もらうときの思い出の中で、幼いジョウイと主人公が埋めた宝物なんだな〜とか。
他にも30ポッチとか今さらいらない『ハンターの封印球』とか出てきたけど。

木の前でボタン押したら一人風に吹かれる主人公のシーンに切り替わって驚きました。
こういう細かいところが2はパワーアップしてるなあと感心しつつ、
一人ぼっちの主人公が切ない・・・。

しかしどこへ行けばいいのやらさっぱりなので、結局再び本拠地へ戻り、リーダーになるを選択。

すると国のリーダーとしてバリバリやってるシーンになり、エンディング突入!
前作同様、108星のその後が次々に語られていくのは、見ごたえがあって好きです。
ただ、文字が消えるの速すぎて読めないこともある・・。
次々消えるんじゃなくて、一時停止させてほしかった。
だってこの彼らと一緒に戦ってきたんだな〜ってしみじみしたいじゃないか!

最後までいくと、ナナミは二人をかばって死亡となっている。
そして主人公は国のリーダーになってる。

・・・・これで終わり、か?
108星そろえたのに、なんかベストエンドっぽくないけど・・・ホントにこれで終わり??

と思っていたら、一枚絵が出て、ジョウイが昔の格好でどっかにぽつんと座り込んでるΣ(゜ロ゜;)
え・・・・・?なに、これ???

ラストの戦いで、ジョウイとは結局会えず、戦うこともなかった。
ジョウイを倒さなきゃならないと思ってたから、本当にほっとしたものです。
でも、ジョウイこんなところで何やってるの?

もしかしてこの場所って、最初のあの、
二人が離れ離れになったらここで再会しようと誓った場所?

もしかしてもしかして、あの場所へ行けば、ジョウイに会えた?


このエンディングにもビックリしました。初回のエンディングはとりあえずこれになった人も多かっただろうな。私もそうだったけど。

でも、ジョウイがあそこにいるということがわかるのは嬉しかったです。

このエンディングだと、主人公とジョウイそれぞれが紋章を宿してるままだから、命が削られていくだけなんですよね。
ジョウイは来ない主人公をどれくらい待っているんだろう。

紋章の力を使わなければ、これ以上削られることはないんだろうか。
何にしてもこのままじゃ中途半端だな・・。


というわけで真・2つめ。
リーダーを断り、主人公は約束の場所へ。

するとやはりジョウイはそこにいて、主人公に戦いを申し込みます。

初回プレイ、ジョウイが待つエンドを迎えた私はロードして、ここへやってきました。
・・・って結局ジョウイと戦うのかいΣ( ̄ロ ̄lll)

一騎打ちをする羽目になり、戦ったり防御したりをくり返していると、そのうちジョウイが倒れてしまいました。
紋章を主人公に託すジョウイ・・・。

いやいやいや待ってくれ。なんか違う。これは違う。
ベストエンドはこれじゃないと信じたい。

再びロード。
ジョウイを倒さないですむにはどうしたらいいのか、悩みつつ、防御をしていると、ジョウイのセリフが変わっていきました。

どうあっても戦おうとしない主人公に、その優しさがうらやましくてねたましかったのかもしれない、とジョウイ。

このままだと二人とも死んでしまうから、主人公に紋章を託そうとするジョウイ。

嫌だってば。
ジョウイを倒すのが嫌なんだってば。
断ってもしつこく繰り返すジョウイに、「やっぱり受け取るしかないのか・・?」と哀しくなっていたその時!!

奇跡が起こります。・゜・(ノ∀`)・゜・。

主人公の想いと、108星の力で、二人の傷は癒え、命がけずられなくなったのです・・!!

現れたレックナートは二人に生きることを諭すと、去っていきました。

ジョウイは罪を背負って生き続けることを決断。
二人はどこか遠くに行くことにします。
ジョウイと二人でなら、どこだって大丈夫だよ・・・!!

そして二人で旅立とうとしたとき、シュウが現れます。

シュウはそこで、実はナナミが生きていたことを告げるのですq(≧∇≦*)(*≧∇≦)p

これこそベストエンド!!!!!

最高のベストエンド!!!!!!!

主人公とジョウイは、ナナミと再会し、三人は昔のように三人で一緒に旅に出ることに・・・・。

はああああああ、感動した〜〜〜〜〜!!!

エンディングの彼らの様子がキャラグラフィックとともに流れていくのですが、三人でいることがすごく嬉しい。
二人が生きてることがすごく嬉しい。

そしてラストの一枚絵。
三人が並んで空を見上げている後ろ姿。

よかったね、三人ともよかったね・・・・*・。ヽ(´▽`゜)/。.:*・

108星のその後には、ジョウイはないけど(108星じゃないから)
主人公の「ナナミとジョウイの笑顔が一番の幸せだと感じている」という言葉が全てを物語っていました。

前作と違って、なんて開放的で明るくて幸せなエンディングなんだろう・・・!!

プレイするのは辛かったけど、最後まで頑張ってよかった!!!


本当に大好きなエンディングです。
108星を集めたかいがあったなあとすごく嬉しくなります。

もちろん毎回このエンディングしか考えられません。
素晴らしいエンディングをつくってくれてありがとうといつも思います♪


そして3つめ。
主人公はジョウイと約束の場所で再会し、戦います。
そしてジョウイを倒すと、ジョウイが紋章を主人公に託します・・・。

このエンディングはやる気がなかったのですが、一回くらいやってみようかとこのレビュー書く前にプレイしたときにやってみました。
もちろんそのあとロードしてベストエンド見ましたけど。

私はプレイ中はジョウイの好感度を30%くらいに下げてプレイしているのですが(そうしないと辛くなるから)エンディングでは100%に戻して幸せに浸っています。

しかしこのエンドを見る際には30%のままでいくことにしました。
30%なので淡々とジョウイを軽く倒します。

ジョウイは苦しそうにしながら、主人公に紋章を託し、
「きみは・・立派な王になってくれ。ぼくらが戦いの果てに手に入れた・・・この平穏を守る番人となってくれ」と言って死んでいきました。

そして主人公は国のリーダーとしてミューズで力をふるいます。

以前ナナミと二人でジョウイを待っていたあの門で、一人たたずむシーンが入っていて切なくなりました。
もう待っていても誰も帰っては来ない・・・。

そしてエンディングが流れる間に、背景が主人公とジョウイの武器が重なっている構図なのがさらに切ない。
これはベストエンドでも同じだけど、もっと切ない。

エンディングの一枚絵は・・・
ベストエンドの時と同じ絵です。

三人が並んで空を見上げている。

でも、違うのは色彩。

ベストエンドの時は色がきれいについているのです。
キレイな青空と、緑の樹。
三人の服装もいつも通りの色。

でも、このエンディングの絵はセピア色。

ベストエンドの時は「現在」だけど、
ジョウイを倒すエンドの時は「過去」なんだな・・・・。・゜・(ノД`)・゜・。

この対比がとても切なかったです。

今回このエンディングを見ようと思ったのは、一枚絵がどんな風か知りたかったからです。
最初見たときは、「あれ?ベストエンドと同じ気がする??」と思ったのですが、そのあとロードしてベストエンドを見たとき、その意味に気づきました。
それでさらに胸が痛くなりました。


はじまりの紋章は二つで一つの紋章であり、
過去にその紋章を宿していたハーンとゲンカクも結局お互いを倒すことができずに、ほこらに封印していたわけです。

どちらかを倒した時に真の力を発揮することができる・・・。

同じ歴史をくり返すということは、また次の世代の誰かが、紋章を宿して戦い苦しむことになる。

だから本当はこの戦いで、主人公がジョウイを倒さなきゃならないのかもしれません。

でも、結局はここでジョウイを倒してはじまりの紋章の選抜はもうなくなっても、戦いはなくならない。
またどうせどこかで争いは起こる。
もしかすると、真の紋章を狙う戦いが起こるかもしれない。

なら、別に主人公がジョウイを倒さなきゃならない必要なんてない!

それよりも、お互い守りたいもののために戦い、苦しんだけど、
いちばん大切なものは倒せなかった。
そして他に何もなくても、一番大切な人の笑顔を支えに生きていくというベストエンドこそが本当の「はじまりの紋章」っぽい気がします。
私にとっては。

でも人によってはジョウイを倒してこそだと思う人もいるだろうし、
エンディングを選べる仕様になっているのはとてもいいことだと思います。

幻水1はクリアしても寂しさが残るエンディングだったため、
幻水2も同じだろうと思っていました。

でもベストエンドを迎えて、幸せな気持ちになれました。
2をプレイして本当によかった(*´▽`*)
私はこの先も幻水2をプレイしたら、ベストエンドを見るだろうと思います。



幻想水滸伝2キャラ別目次へ


HOMEへ  ゲーム部屋へ  PS RPGへ