シーラとルックの世界 八代目ライン
その4
さて、そんなこんなで迎えた翌年。
この年こそ、PCラインにとっての地獄元年です。手始めに、早々3日に祖母のグンジィちゃんが亡くなりました。
祖父ヒースの元に行くのね。長生きしてくれてありがとう・・・。
ヘルムートくんをリムに引き抜かないでほしかったけど・・・。
悲しみの中、Dリーグの試合に挑むライン。
せっかくお葬式までサボったのに、負けてなんだか悲しい幕開けです。
どうやら来年もDリーグの予感。
しかし、待ちに待ったスウィートちゃんとの結婚があります。
子供をたくさん作るため、わざわざ婚約を破棄って半年遅らせたので、もう待ちくたびれてます。かわいい子、たくさん作ろうね、スウィートちゃん・・・!
10日、午後の式だったので少し心配でしたが、スウィートちゃんはちゃんと来てくれました。
その後は大忙し。
急いで、空き家に転がしといたギブルを拾って新居の倉庫に収め、日付が変わったら即換金。
全くのんびりしている時間もなかったので、子作りは明日に持ち越しです。
このときまでは、ラインは間違いなく幸せでした。これから訪れるのは幸福以外ありえないと、
信じて疑いもしなかった、何も知らない純粋なライン・・・。
しかし。
悪夢は、まさに今始まったのです。
それは、11日の夜。
そして、ちょうど日付が12日に変わった時でした。料理をしていたラインに、「お〜い」の声。
スウィートちゃんです。
「あなたなんて、キライよ」
「・・・は ! ?」
い、今・・・なんて、言った・・・?
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・ボクが何をした?」
・・・一回、婚約ハキりましたけども。
ええ、確かにスウィートちゃんの幸せをブチこわしましたが。
・・・え。
まさか、そのせいで?
でも、そんな・・・すぐに再婚約したし、結婚して幸せにラブラブ・・・
こ・・・これが夫婦の初会話・・・!?
嘘でしょ!?(T■T|||)
ひどい・・・
初めて言われたこんなセリフ・・・。
なにこれ・・・・・・・。
・・・あまりのことに、朝まで立ち尽くしたライン。
しかしそれ以降、朝までスウィートちゃんは何も言ってくれませんでした。
そして朝が来て出ていくスウィートちゃん。
そのまま硬直しているライン。なに・・・なんなの、これ・・・・。
フラフラしつつ、その日を過ごし・・・
そして夜。
帰宅したラインにかかる「お〜い」の声。
!!!(き、来たあああ!!←プレイヤーの心の叫び)
「子供作ろっか」
「えっ」・・・その子作りで子供はできなかったけど、キライとは言われなかった。
こ・・・これは、あのとき1回だけ・・・?
それとも、子作りは別で、他の会話はやっぱりアレ?
もう一度・・・もう一度話しかけてみて、スウィートちゃん・・・!
どうか・・・!
どうか、1回きりのお茶目でありますように・・・!!(>_<。)
お願いよ、スウィートちゃん・・・!!!
「愛してるよ」
「・・・・・・・」あっさりと、「愛してる」と言うスウィートちゃん。
な・・・なんだ、
大丈夫だったのね・・・ハキっても・・・
あのときは、たんなるお茶目だったのね・・・!
よ、よかったあぁ〜〜〜っ・・・(;´∇`)=3
そしてその後も、
「愛してるよ」次の日も、
「愛してるよ」だったので、すっかり安心して喜んでいたライン。
ところが、次の日。
「あなたなんて、キライよ」
「ボクはもっと愛して・・・・えっ!?」
・・・・1回きりじゃ・・なかったの・・・・・?(゜Д゜|||)
その後。
「あなたなんて、キライよ」
「あなたなんて、キライよ」
「あなたなんて、キライよ」「・・・・・・・・・」
やっぱり・・・ダメ・・・なのね・・・。
もお・・・おわりだ・・・・・。
・・・・まさか、婚約を破棄したらこんなことになるなんて、全く知りませんでした。
知っていれば、何が何でも破棄したりしなかったのに。「キライよ」セリフは、普段の夫婦会話の中に選択肢としてあって、うっかりカーソル合わせそうになってあぶないので、こんなセリフ一体何のためにあるんだ、と常々疑問に思っていました。
ところが、母がプレイした折、恋人と清算せずに別の人と結婚をしたときに、えんえん夫から「キライだよ」と言われ続けたという話を聞いたのです。
あのセリフは、そのときのためのものなのか! と、びっくりしました。
しかし、別に必要ないのに・・・(=_=;)ともあれ、恋人と清算せずに結婚したら言われるという事実を知った私たちは、それだけはするまいとそのとき心に決めました。
が・・・
まさか結婚式をすっぽかした後もう一度婚約し、結婚した場合にも使われるものだったとは・・・。
わりと汎用性があるセリフだったのね・・・。
しかし、本当に全くいらないと思います。
そして・・・
スウィートちゃんがなぜ、「キライよ」と「愛してるよ」を織り交ぜて使っていたのか、その理由も判明しました。
何か物を持っているときは、会話の選択肢が
「愛してるよ」
「子供作ろっか」
「この○○持っていけば?」
となります。
3つ目の選択肢「キライよ」が「持っていけば」に替わるのです。・・・そう、その時物を持っていたスウィートちゃんは、「キライよ」が言えないので、しかたなく「愛してるよ」と言っていた、というわけです。
・・・「キライよ」があれば(物を持っていなければ)、それを言っていたのね・・・。
こうして、ラインの地獄の結婚生活が幕を開けました。
これからの長い年月を、「キライ」「キライ」と言い続ける妻と暮らすのです。
ラインの脳裏に『絶望』の二文字が駆け巡りました。
「・・・・・・・・・」
・・・・それは、世界中断の決断を下した、2年半前のことでした。
ワールド・ネバーランド2〜プルト共和国物語〜 PlayStation (c)althi Inc
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