シーラとルックの世界 八代目ライン
その5
好きな人がウルグからいなくなり、取り戻すためウルグ長になったライン
しかし勧誘はことごとく失敗。でも、生まれたばかりの双子の妹たちが孤児にならないためにと、ウルグ長のままで結婚することを決めたものの・・・
子供を二人までしか作ることができないという現実に気が付き、結局それも断念。まさにウルグ長就任は全くの無意味なものだった、と言える展開に。
いや・・・それどころか、そのせいで、
幸せな結婚生活が一気に泥沼になりました。
一回婚約をした状態で子供が作れないことに気が付き、結婚式をすっぽかしたライン。
再び婚約し、ウルグ長を降りた状態で結婚。
しかし、そのことが原因で、結婚生活最初の夫婦会話が
「あなたなんて、キライよ」
「ボクが何をした?」
になってしまったのです。
おまけに、この会話は初回だけではありませんでした。
自分から話しかける場合は会話の選択ができるので、子作りをしたり「愛してるよ」と言うことができるのですが、
話しかけられると、全て会話はこれ。
「あなたなんて、キライよ」スウィートちゃんが物を持っている場合は「キライよ」の選択肢がないため言われませんが、
物を持ってるから言わないだけだと思うと、言われなくても言われた気持ちになります。
「愛してる」セリフの何としらじらしいことよ。
「あなたなんて、キライよ」
「・・・・・・・・・」「あなたなんて、キライよ」
「・・・・・・・・・」「あなたなんて、キライよ」
・・・キライなら、話しかけんじゃねーよ。
甘い顔してりゃ、つけあがりやがってこのアマ。
・・・・ラインの堪忍袋の緒は、切れました。
こちらから話しかけて「愛してるよ」を選択したい気になど、なろうはずがありません。
しかし、スウィートは飽きることなく繰り返します。
優しい性格があだとなり、よく話しかけてくるのでさらにムカつきます。
「あなたなんて、キライよ」
「あなたなんて、キライよ」
「あなたなんて、キライよ」ギャオオオオ!!
スウィートに向かってこぶしを繰り出すライン。
物を壊す要領で、×ボタン連打。スウィートをめった打ちです。
ウラァ!! オラァ!! クラァ!!ヽ(*゜Д゜)ノ
「スウィートなんて、嫌いだよ」
さらに、こちらからも、わざわざ声をかけて嫌いだと言ってやります。
「私が何をした?」
してるだろうが!!ヽ(*゜■゜)ノケーッ!!
愛のない結婚生活。
いや、愛どころか怒りと憎しみにまみれた同居生活。
この国に犯罪があれば、ラインは迷うことなくスウィートを撲殺していただろう。
平和な共和国に、血の惨劇が訪れる!!
・・・・・
しかし、撲殺どころか離婚さえないこの世界。
かと言って、スウィートが勝手に寿命を迎えてくれるのを待つだけの人生など、耐えられません。ええもうこうなったら、子供を作りまくるしかないでしょう。
スウィートがラインを憎む原因となった婚約破棄。
それをしたのは、親や妹たちと同居していては子供が三人以上作れないと気づいたからです。
これで、結局子供が三人作れなかったとしたら、目も当てられない。
死んでも三人は作らなければ、ライン人生は全くの無意味になってしまう!!!
こうして、愛もないのに子作りをする夫婦。
そして子供はできました。
子供ができてしまえば、わざわざスウィートのいる家に帰る必要はないので、夜は外泊するライン。
これが新婚家庭か・・・・。しかし、たまに荷物を置きに家に帰ると狙ったように声をかけてくるスウィート。
「あなたなんて、キライよ」
「うるせー!! オレも嫌いだよ!! 話しかけんな、ゴミ!!」
年明けの仕事始めで
「結婚したことでさらなる活躍が期待されますね」
と言われ、キレる。
オレに『結婚』の二文字を言うんじゃねえよ。
半年が過ぎ、子供ができたことが判明すると、
「子供の名前は何にする?」という会話しかできなくなるので、とりあえず「キライよ」セリフはなくなりました。が、もはや顔も見たくないので、家には相変わらず帰らないライン。
やがて子作り成功から一年後。
とうとう子供が生まれます。産気づいてベッドへ走るスウィートを目の端に映すライン。
当然声などかけません。
「ケッ、勝手に産みやがれ。
オレは子供に名前を付けるためだけにここにいるんだよ。
あと、てめーが何て声をかけてくるかを確かめるためにな・・・」最低な夫です。
そして生まれた子供。
名付けもしないうち、ベッドから勢いよく起き上がるスウィート。
子供に話しかけるためにベッドの横にいたラインに駆け寄り・・・「あなたなんて、キライよ」
・・・・やっぱりな!!
「オレも嫌いだよ!! どけよ!! ガキ踏み潰してんだろうが!!」・・・ああ。こんな夫婦の元に生まれて、なんてかわいそうな子。
そして・・・・
スウィートの「キライよ」攻撃はその後も半年近く続き・・・
やがて、結婚から一年と約半年後(中途半端・・・)、
ひっそりと終わりを告げました。「愛してるよ」
「・・・・・・・・・・・」物を持っていなくても、もう「キライよ」とは言われません。
しかし、全てを水に流すには、遅すぎました。ラインの愛はすでに消え去っていたのです・・・・。
スウィートの「愛してるよ」は、もう「キライよ」にしか聞こえません。
もはやスウィートとラインは、幸せな結婚生活を送ることはできなくなっていました・・・。
そして子供の顔がわかる日。
久しぶりに帰った我が家で、ラインはとんでもないものを目にしました。「強くなって、ショルグ長よ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
何、このブス。(←最低)
念願のかわいい子は、できませんでした。
てゆーか、激しくブ・・好みじゃない顔です。こんな娘いらん!!(最悪な父親)
子供!!
早く、次の子供!!!!
半年後。
静かに、PSの電源を切る私が、そこに居ました。
二人目の子供がなかなかできないことに、我慢の限界を超えたのです。
このまま、にっくきスウィートとブス娘の三人で暮らしていかねばならないのか・・・。
そのあまりの絶望感に、もはやこの世界はここで終わりだなと思いました。
・・・・しかし、のちに私は知ります。
ネットと言う素晴らしきものとの出会い。世界にあふれる素晴らしいサイトの数々。
知らなかったことをたくさん知りました。
そう、有効的な子作りの仕方なども。
ラインの人生は、ここで終わりではない。
いつの日かきっと、この世界に帰ってくる。
そして、憎いスウィートとの間に、たくさんの子供を作るだろう。
その中には、きっと可愛い子もできるはずだ。うん、きっとできる。そう信じる。
それまで、どうかラインよ、
心、穏やかに・・・。( ´ー`°)
ワールド・ネバーランド2〜プルト共和国物語〜 PlayStation (c)althi Inc
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