シーラとルックの世界 八代目ライン
その3


やっと成人して、念願のスウィートちゃんスウィートちゃんと恋人になったPCラインライン
「超ワイルド」の性格を直すため、毎日ガアチウルグで仕事三昧の日々を送ります。
ガアチにはあまり好きな人がいないため、日々の楽しみはホークアイくんホークアイくんとヘルムートくんヘルムートくんに声をかけるだけ・・・

そんなラインをあざ笑うかのごとく、まるで狙ったようにホークアイくんはバハへ、ヘルムートくんはリムへ引き抜かれていってしまいました。

ラインは決意します。

ガアチウルグ長になって、二人を取り戻す・・・!


その決意が、自分の運命を狂わせるとも知らずに・・・。



さて、ガアチウルグ長になるには、ランキング3位以内に入らなくてはなりません。

超ワイルドだったラインは、仕事スピードが遅く、それほど納品できませんでした。
しかし、成人から2年目、すでに合理主義になっています。
仕事スピードも速まり、なんとかランキングに食い込むことができました。

しかし、ラインは所詮まだ8才の若僧。
人望がないのか、あえなく落選・・・。
最有力候補だったレボガングに7票も差をつけられてしまいました。

しょうがないので、倉庫に眠っている「女神のこしかけ」を4つ持って再トライ。
これは魅力アップのアイテムです。
・・・レボガング8票、ライン6票。う〜ん・・これでも足りないか。

やっぱりここは、「女神の香り茸」で行くか!
こしかけより強力な魅力アップアイテム「女神の香り茸」を4つ持たせた一日キャラを投入。

レボガング5票、ライン7票で見事当選!!

ありがとう香り茸!!

ついにライン、ガアチウルグ長就任!!


早速二人を勧誘します。
ライン「ウチのウルグに来ない?」
ホークアイくん「いや、今の職場に満足してます」

ライン「ウチのウルグに来ない?」
ヘルムートくん「いや、今の職場に満足してます」

・・・・・・・。
まあ、まだなったばかりだし、給料日前じゃ替わりにくいよね。


てなわけで、翌年。

相変わらず成人は、元「人気者」が「おしゃべり」になってたり、元「大人っぽい」が「超ワイルド」になってたり、元「いい子」が「おおらか」や「遊び好き」になってたりして最悪なことこの上ない状態です。
数少ない勤勉な子たちがこぞって怠惰になっている。
学校に通って怠惰になるなんて、なめてるとしか言いようがありません。

さておき、やっとこDリーグに上がれたライン。
連日試合に明け暮れながらも、二人の勧誘は怠りません。

ライン「ウチのウルグに来ない?」
ホークアイくん「いや、今の職場に満足してます」

ライン「ウチのウルグに来ない?」
ヘルムートくん「いや、今の職場に満足してます」

ライン・・・・・・・・・・・・。

10日、姉姉が結婚。「優柔不断」と「自由気まま」なカップルです。
うん、子供は「ワルガキ」か「おちょうし者」だね!
午後には「超ワイルド」と「おおざっぱ」が結婚しました。
・・・なんかもう、最悪です。


そして11日。
なんと、スウィートちゃんのお父さん、ヨシシゲヨシシゲがきとくに。


スウィートちゃん「・・・・・・・」

翌日、スウィートちゃんは不幸のどん底になりました。
黒い渦を背負って、この世の終わりのようにフラフラしています。

ライン「スウィートちゃん・・・」


ラインは決意します。

不幸のどん底のスウィートちゃんを救うために・・・婚約だ!!



・・・実は、この決意には、もう一つの考えもありました。

それは、昨年生まれた幼い妹たち。
このままラインが結婚して出ていけば、この家には父ニルス父ニルスと母ミルドレッド母ミルドレッド、そして妹たちだけになります。

二人は20才。今年で21才。
この子たちの成人まで、もしかしたら持たないかもしれない。
そうなったら、この幼い双子は孤児になってしまいます。

兄として、それはかわいそうだ。なんとかしてあげたい。


幸い、今ラインはウルグ長です。
今のうちに結婚すれば、住む家は変わらず、スウィートちゃんを迎えるだけになります。
結婚後も父母、妹たちと暮らすことになるので、のちのち父母が亡くなっても、妹たちは孤児にならずにすむのです。

妹たちの問題と、スウィートちゃんの幸せ、両方とも何とかできる。

スウィートちゃん「私と結婚してください!」
ラインもちろんさ、まいはにーハートハートハート(ラインの心の声)」



が。


ラインは重大なことを忘れていたのです・・・。



そう、一つの家に住めるのは、8人まで。
ラインがガアチウルグ長のまま結婚すれば、
バハ区西邸に住むのは、父ニルス、母ミルドレッド、妹たち二人、そしてラインとスウィートちゃんの、計6人。

もし、ラインとスウィートちゃんに子供が二人できた時点で両親がまだ健在だったら・・・

そこでもう、子供を作ることができなくなってしまうのです!!


・・・・・・・迂闊でした。


せっかくの全能の子、できるだけ子供をたくさん作りたかったのに・・・・・。



そして、ラインは一つの決断を下します。


一回婚約を破棄し、改めて婚約する。


結婚式が行われるのは10日と25日の年二回。
25日の婚約を破棄すれば、再び婚約しても、式は来年10日になります。
年末のウルグ選で落選したら、ラインは一般人に。
当然、その状態で結婚すると、家を出て、スウィートちゃんとの二人暮らしになります。

・・・つまり、もしかしたら両親も長生きするかもしれないし、とりあえず妹たちのことはあきらめて、スウィートちゃんとの子だくさんの方を取ることにしたのです。


結婚式当日、神殿には行かず、式をすっぽかしたライン。
せっかく不幸のどん底から立ち直ったスウィートちゃんでしたが、この一件でまた不幸に。
ああ・・・ごめんよ、スウィートちゃん。
またすぐに、婚約するからね!!

そして再びの婚約。
半年後には年も明け、その頃にはラインはウルグ長でなくなっています。
普通に二人きりの新居で、仲良く過ごそうね、スウィートちゃん!



そして・・・


ホークアイくんとヘルムートくんのためにウルグ長になったラインは、ほぼ毎日二人を勧誘し続けていましたが、全くなびいてもらえず・・・

ついに最後の日、28日を迎えました。
明日にはウルグ長選挙が行われ、ラインはウルグ長ではなくなります。
もう、これが最後のチャンス。

ライン「ウチのウルグに来ない?」
ホークアイくん「いや、今の職場に満足してます」

ライン「ウチのウルグに来ない?」
ヘルムートくん「いや、今の職場に満足してます」

・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



     結局、二人は来てくれませんでした。

もはやこうなったら誰でもいいと、そこらへん歩く人に手あたりしだい勧誘するライン。

ライン「ウチのウルグに来ない?」
ライン「ウチのウルグに来ない?」
ライン「ウチのウルグに来ない?」



・・・・・・・・・そして一日が終わり。



・・・誰一人、ガアチには来てくれませんでした(つД`)。.:*・°


一体、ラインは何のためにウルグ長になったのか・・・。



この意味のないウルグ長就任が、のちの人生を粉々に打ち砕くことを知っていたなら・・・、
ラインはウルグ長になんかならずに、普通に過ごして普通に今年中に結婚していたことでしょう。


しかし、

全ては起こるべくして起こってしまったことなのです。



ラインの運命に暗い影を落とすことになったたった一つの決断。
それが、ウルグ長になろうと決心したことだったのか、双子の妹が生まれたことが問題だったのか・・・
今となっては、どこからラインの人生が間違ってしまったのか、もうわかりません。

ただ一つ言えることは・・・


今後のライン人生に、
「しあわせ」という言葉はなかった、ということだけ・・・。



その4へ  藍のプレイ日記目次ページへ

ワーネバ2 藍の思い出へ

HOMEへ  ゲーム部屋へ  PSシミュレーションへ


ワールド・ネバーランド2〜プルト共和国物語〜 PlayStation (c)althi Inc
このページで使用されているキャラクターの顔画像は上記の会社に著作権があります。