早安


隠しキャラの早安は、公瑾編をやったあとでないとオトせないキャラということでした。

公瑾が使っている兵士で、仲謀の妹の尚香に化けさせて、玄徳との婚約話で刺客となるキャラです。

そんなキャラなので、仲謀にも尚香にも顔が似ており、小柄。
立ち絵はそれほどでもないかな。スチルはかわいかったけど。


公瑾と彼が話をしているのを目撃して、それを気にするようにすると早安のルートに入ります。

過去に行ったとき、花を見はっていた早安も巻き込まれるという展開。

とにかく無口で冷たい表情の彼は、ほとんど何も語りません。
こんな状況になってもクールで、未来に戻れなくてもどうでもいい様子。

彼には「友人も家族もいない。だからどうでもいい」と。

過去では黄巾党の反乱を成功させるのが重要ですが、洛陽までの旅費がないので稼ぐ必要があります。
そして彼が見つけてきた仕事は用心棒で、街で聞いた話だと、人を殴って言うことを聞かせるような立場だということでした。

もちろん反対の花は、時間がかかってもいいから違う仕事を見つけてほしいと彼を説得します。
自分も働くからと。

「あんたがそれでいいならいいけど」と、さしてそれにも反対しない早安。
彼は命令にただ従うことしかしないようで、自分の意志を持っていないようです。


旅立った後、村があったので寄ってみると、人の燃えるにおいがたちこめており、人骨がちらばっていました。
花はショックを受けて倒れてしまいます。

少し離れたところに無人の小屋があったといって、そこに運んでくれたらしい早安。

そこで、花は自分と早安の意識の違いを知ることになります。

早安はああいう景色は見慣れてるといい、軍師なら、人を殺す策を立てるのが仕事だろうと。

「金のために殺すのも、戦で殺すのも、俺にとっては同じ事だ。
殺すのをためらってたら生き残れない。さっきのやつらみたいに、食い殺されて死ぬだけだ」

しかし感情のこもらない言い方をする割に、気付け薬を持ってきてくれたり、一晩中野犬がこないように火を焚いて外で見張りをしてくれたりと結構優しい。

そのあとは、ついた街で、黄巾党とつながる金持ちの男の命を守り、反乱成功へと導く作戦を実行することに。

早安がてきぱきしてて頼もしいので、危険な場面はありませんでした。
頼りになるなあ。

で、光ったので慌てて早安にしがみついて、元の場所に戻ってきましたが・・・
戻ってきたね、と笑いかけるも思いっきり振り払われショック。

さらに早安は、「巻き込んじゃってごめんね」と謝る花に、
「別にあんたを助けたわけじゃない。見張れという命令に従っただけだ」と言い放ち、
「ありがとうとか、ごめんとか・・・そんなこと言われても迷惑なんだよ」といら立って去っていきました。

ありがとうという言葉は、計画が成功したときに、早安に花が言ったのです。
「早安がいてくれてよかった」と。

早安は何も言いませんでしたが、その直後本が光って戻ってこられました。


花は、もしかして公瑾が自分を見張れと命令したのでは、と考えます。
一応玄徳軍と仲謀軍は同盟を組んではいますが、うわべだけのもの。
なにがあって壊れるかわからないもろい関係です。

本をチェックしてみると、この先の戦いで公瑾がけがを負い、亡くなることがわかります。

思わず早安に相談しようとして、命令があったから手伝ってくれただけだと思いなおし、「どうしよう」と考えます。
・・・って、花は仲が良いどころか苦手でしかない公瑾のことを心配してるというの・・・Σ( ̄□ ̄;)
なんて優しい子なんだ・・・。


仲謀たちは合肥への戦いへ行くことになり、公瑾は江陵へ。
そして花には公瑾に同行してほしいといわれます。

早安のことが気になる花が、公瑾に聞いてみると、遠征には来ているが別行動だそう。
なぜ早安のことを知っているのか聞かれたため、以前助けてもらったとごまかします。


せっかく江陵の戦いに参加していても、仲謀軍からは全く信用されていないため、
花が反対しても決まった作戦は変えられません。

それでも花は、とらえられた仲謀軍を助ける作戦を本で調べて、それを伝えに公瑾の天幕に行くと、
そこで早安と再会。

策を話すと、包囲されているため危険な使者の役目をあっさり早安に命じる公瑾。

早安は普通に請け負いますが、早安が心配な花は、追いかけて「本当にそれでいいの?」と聞きます。

花をうっとうしそうに追い払って去ってしまった早安と入れ違いに、公瑾がやってきて、
「早安が心配ならあなたもいっしょに行ったらどうですか」と提案してきました。

どうしても彼を一人で危険な目に合わせることが不安な花は、同行することを決めます。
花ちゃん勇気あるな〜。


当然迷惑そうな、というか、迷惑だときっぱり言い切る早安。
兵士の服を着て潜入する作戦をとることになりましたが、服をすぐに手に入れられる早安に対し、
「すごいね」と素直に感心する花。こういう反応に多分困るんだろうな、早安(笑)

と、花がおなかを鳴らしたので、炒った豆をくれました。
花は「おいしい!」と素直に喜び、「ありがとう早安」とお礼を言います。

その間に、早安はどうやら昔食べ過ぎて鼻血をだしたことがあるらしい・・というのがチラ見えしたりする、
ちょっと珍しい慌てる早安を見られていい感じでした。


使者として手紙を渡した後は、戦場を駆け抜けて戻る危険な強行。

早安は「絶対に手を離すなよ」と馬に引き上げ、戦場をかけますが、
花は周りで行われている戦いに「(これが早安の見てきた世界・・・)」とショックを受けました。

花も戦場は初めてではないけど、まだ全然慣れていません。


江陵へ戻る途中で別れた早安と会えなくなり、本を眺めると、やっぱり公瑾のけがは変わっておらず。
そこへ戻ってきた早安に、「どこへ行ってたの?」と聞くと
「俺みたいな人間は、任務が終われば消えるのが普通だ」

しかし花が「でも何も言わすにいなくなったら心配するよ」というと、
「・・・あんたって、本当に変な奴だな」とつぶやきました。

そして、戦いが終わるまで仲謀軍にいるなら、と、「・・・ここに残るなら、身の回りには気を付けたほうがいい」
「周りがいつまでも味方だとは限らない。それを忘れるな」
そう忠告して去っていきます。

あの早安が、忠告してくれるとは・・・Σ(゜ロ゜;)すごい進歩だ!!


その後の戦いで、結局公瑾は怪我をしつつも奇襲を逆手にとって形勢逆転、大勝利を収めるーーという 展開になりつつ、京城へ戻ることになりました。

すると今度は、玄徳と尚香(仲謀の妹)の結婚話が進められることになったと知ります。
花は複雑でしたが、尚香も納得していると公瑾に言われてしまうと何も言えません。

宴の夜、密談している公瑾と早安に行きあい、そこでまた、早安から忠告を受けます。

早安は、忠告とかするつもりはなかったのに、花と話しているとつい言ってしまうようです。
それにより、結婚話は罠ではないかーーという可能性に気づきました。


数日後、大喬、小喬姉妹に連れられて買い物に出かけた花は、連れまわされているうちに二人と別れて迷子になってしまいます。

が、早安が見つけてくれて、おまけに花のおなかがなったことにより、なじみの食堂へ連れてってもらえます(*´▽`*)
そこのおばさん、クールな早安にまったく遠慮なしで「あんたの恋人かい?」「なに照れてんだい」「この子のことよろしく頼むよ」と元気よく話しかけてきます。すごい人だな。

どうやら子供のころ近くに住んでいたみたいです。

花がおいしそうに食べる姿をじーっと見た早安は、「おもしれー顔」と・・・笑いましたΣ( ̄□ ̄;)

笑った顔初めて見たーーーー!!!

花もびっくり。そして、「(どうしてだろう。早安が笑うと、なんかうれしい・・・)」
よかったね、花ちゃん(*´ω`*)


帰り道、早安は、公瑾に気を付けるように忠告してくれました。
使者の時に、公瑾から「彼女を守り切れなくても仕方ない」といわれたこと。

それは「どさくさに紛れて消してしまえ」という意味だと、早安は受け取ったようです。

でもその命令、きかなかったのねヽ(´▽`)/♪

衝撃を受けた花に、早安は「公瑾は、血も涙もない人間ってわけじゃない。
ただ、あいつは目的のためなら冷酷になれる。あんたが相手にしてるのは、そういう人間だってことを忘れるな」と。


そんなことがあって、夜に琵琶を鳴らす公瑾とあった花は、彼を怖いと思いながらも話をしました。
結婚式を不安がる花に、早安の入れ知恵ですかと突っ込む公瑾。

そこから早安の出自を話してくれます。

早安は、文台(仲謀の父)が妾に産ませた子供で、しかしそれを誰からも認められていないのだと。

早安を兵士に育てたのは自分であり、人にはそれぞれ定めがあるのだ、と。


そして結婚式のためにやってきた玄徳たち。
もちろん罠の可能性も考えて、子龍が来ている様子です。

尚香を見かけて話しかけようとするも逃げられ、部屋へ戻ると、本物の尚香が来ていました。
そこで、さっきの尚香はニセモノであり、本物の尚香は結婚のことを知らないという事実を知ります。

もしかして、早安!?と気づいた花は、会いに向かいますが兵士に阻まれ、
本物の尚香に事情を説明して協力してもらって、やっと早安に会うことができました!


花を見た早安は顔をゆがませ、目をそらしますが、花が説得しても自分のやることは変えようとしません。

早安「俺にはこういう生き方しかできないんだ。ほかの生き方なんて教えてもらわなかった。
ほかにどんな生き方があるのかなんて、知らないんだよ・・・っ」
花「・・・」
早安「命令に逆らえばここにはいられなくなる。そうしたら、俺の居場所はなくなっちまう。
俺は誰でもなくなっちまうんだ・・・」
花「・・・そんなこと、ない」
早安「−−−」
花「早安は、早安だよ」
早安「・・・・」
花「こんなことしても、誰も幸せになんかなれない。違う、かな・・?」
早安「−−−」

早安の顔が悲しそうにうつむいていき・・・。

というところで、現れる公瑾Σ(゜Д゜|||)ギャー出た。

しかも剣をかまえています!

目障りだといって、花を殺そうとしてきます。絶体絶命・・・。

その瞬間、早安が立ちはだかり、爪みたいな武器で公瑾の剣を受け止めました!!


歯向かった早安に「孫家に背くのですか」と公瑾が言うと、
早安「俺には、何がいいとか悪いとか難しいことはわからない。そんなこと、今まで考えもしなかった。
・・考えたくもなかったからな。・・・だけど一つだけ、今わかった」
公瑾「・・・・」
早安「−−花には、触れさせない。あんたにも、他の誰にもな」
いいセリフだーーーヽ(*⌒∇⌒*)ノ

騒ぎを聞きつけて駆け込んできた仲謀たちによって中断し、何とか助かった花たち。

広間で公瑾は、自分が画策していた暗殺計画を話しました。
仲謀は玄徳に謝罪。

まともに謝罪する仲謀はめったに見られないので(いつも尊大)貴重なシーンでした。

しかし玄徳は、今回自分が来たのは結婚のためだけじゃなく、仲謀と、
「できるだけ血を流さずに、民が穏やかに暮らせる国を作る道はないかーー それを仲謀殿と話すために来た」といいます。

ああ、いつでも玄徳はかっこいい。

それを受けた仲謀も、きちんと話をすることを決めます。
とりあえず結婚話は白紙に戻りました。


本も埋まって、玄徳軍ではなく、元の世界に戻れることが分かった花。

しかし早安にもう一度会いたいと思っていると、本人が普通に会いに来ましたΣ(゜ロ゜;)
しかも「入ってもいいか?」などと確かめて!

こういう普通のやり取りすらこの人とは今までなかったんですよね。

早安は、花が荊州に帰ることを聞いて会いに来たようです。
「ちょっと付き合え」と手を引っ張って、どっかに連れていかれました。


そこは長江が一番きれいに見えると、早安が母親から教えてもらった場所でした。

そして、「仲謀軍を出ることにした」と告げます。

仲謀とは話をせず、このまま去るようです。
「あいつだって今更弟だといわれても困るだろ」

そして、自分のことを話しました。
仲謀に似ているこの顔が嫌だったこと。事情を知る連中から、何も言うなと言われてきたこと。
同じ息子なのにどうして自分だけが、と恨んだこと。母親を妾呼ばわりする連中を憎んだこと・・・。

そして、居場所がなかった自分を、公瑾が救ってくれたことを話しました。
たとえ都合よく利用してるだけだとしても、居場所がなくなったら自分が消える気がして怖かったーー
だからどんなことでもやってきたんだと。

しかし、花に「早安は早安だ」といわれたとき、この場所で母親に言われたことを思いだしたといいます。
それは、「誇りをもって生きろ。自分を裏切るような生き方はしちゃだめだ・・・って」


「だからあの時、俺は踏みとどまれた。あんたを守りたい、って思えた。あんたが俺に、そう思わせてくれたんだ」

そういった後、「−−花。俺、あんたのことがーー好きだ」とはっきり告白。

花びっくりしてます。うん、びっくりした。いや、告白シーンなのはわかってたけど、ストレートだったので。

「あんたと俺じゃ、生き方も、立場も全然違う。・・・わかってるけど、好きなんだ」
おお、なんか、いい告白だ(*´▽`*)

驚きながらも、花も、早安への気持ちに気づきます。
元の場所に帰りたいかを聞かれたとき、花は、戻りたいけれども、
『早安と一緒にいたい』と言う気持ちでいっぱいになりました。

本を見つめた花を見て、早安は、それが花の大切なものであることを知ります。
「この本が、この世界での私の居場所だったんだ」とつぶやく花。

「だけどもう、必要ないみたい」
花の言葉とともに、本は消えていきました。

自分で決めたことですが、涙があふれる花を見て、早安はそっと涙に口づけ。
結構キザだな!

早安「俺が守るよ。花のこと。だから、一緒にいてほしい。・・・駄目か?」
花「・・・。・・・駄目なわけ、ないよ。だって私も、早安のこと、好きだもん。
・・・大好きだよ。早安」二人が笑顔になるスチル。かわいい。


隠しキャラだけど、早安にもスタッフロール中の彼の側のイベントと、エピローグがありました♪
といっても彼側は、主に公瑾から忠告されてるだけだったけど。

後日談の早安は、どこかの田舎の村に腰を落ち着け、そこで医者として働いているようでした。
村の人からも感謝されて、幸せそうです♪

花ちゃんを引き寄せ、寄り添う二人のラブラブスチルがお似合い。

早安「・・・大切にしたいんだ。やっと見つけたこの場所を」
花「−−。・・・そうだね」
「(大切にしたい。早安と一緒に。だって、ここが私のいる場所。ーー私たちのいる場所なんだから)」

という感じで、とってもいい雰囲気の話でしたーーー♪


最初は暗殺者が相手役・・・・。と、全然興味がなかったですが、最後お医者さんになるという終わりが、
今までの攻略キャラ(この世界の人)の中で唯一戦いから遠ざかる未来だったので、「これは素晴らしい!」と思いました。

花にはやっぱり、軍師なんかよりも普通の女の子のほうが似合っているもの。

早安も、最初はひどかったけど(ほとんど無言と無感情なセリフ)途中からは感情のこもった(ほぼいらだちだけど)
姿を見れて、公瑾との決闘シーンからの盛り上がりがツボでしたVv


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