高橋名人のバグってハニー
(ハドソン)
私たちはバリバリのファミコン世代。
小学校の頃は空前のファミコンブームで、クラス中でファミコンの話題が飛び交っていました。そして、そのころの有名人といえば。
そう、高橋名人です。
当時の子供でその名を知らない子はほとんどいないというほどの有名人。
ファミコンゲームが信じられないくらいに上手で、当時の子供たちの憧れ的な存在でした。
「高橋名人のテクニック」が子供の読む雑誌に載ったり、テレビ番組でも大きく取り上げられていました。今ではゲームは「クリアするのが当たり前」なので、どれほど上手でもここまでの有名人になることはないと思いますが、
ファミコン時代はクリアが難しいゲーム(クリアという概念がないものも)がざらにあり、それをスイスイこなしてしまう高橋名人は、本当に羨望の的だったのです。
そして、高橋名人はその風貌もまた子供たちの人気者でした。
ちょっとぽっちゃりしていて、トレードマークの帽子をかぶっていて、いつもニコニコ笑って子どもたちと接していた。
今でも、思い出すのはテレビの中のそんな光景。
思えば、あれほどキャラクターにしやすい人もいなかったかもしれません(笑)高橋名人をモデルにしたキャラが登場するものはたくさん出ました。
私たちが持っているのは、このゲームと『高橋名人の冒険島(一番最初のやつ)』だけですけどね。
このゲームは、本当に難しかった。
ただのアクションゲームではなく、クリアするには8つのアルファベットからなるパスワードを完成させることが必要。
しかも、ステージごとに。これがクセモノです(>_<)
ステージの至る所にある、武器をぶつけると「何かに当たる」不思議な個所。
そこに何度も武器をぶつけると、現れる玉。
それを取ると、ブロックだらけの面が登場。
一番下に、ボールが乗った一枚の板があります。
この板を左右に動かし調節して、面にひしめくブロックにボールを跳ね返させてブロックをすべて壊し、天井にある穴にボールを届ければこのブロック面を脱出、元のステージに戻ることができます。しかし、ただ脱出しただけでは何にもなりません。
このブロック面で、パスワードを探さなくてはならないのです。
パスワードは、ボールをぶつけて壊れるブロックの中に隠れています。
ブロック面一つにつき、パスワードは一つだけ。
落ちてくるアルファベットがパスワードに含まれるものでなかった場合は、取ったら即失敗。やり直しとなります。
あ、ボールを面から落としてしまうと、それも失敗です。
2回? 3回だったかな? 失敗すると、そのブロック面から脱出、一人プレイヤー人数が減った状態で玉を出すところからやり直し。
結構きついです。何とか正解のパスワードを見つけ、そのアルファベットだけを取って、ブロックを全部壊して天井の穴にボールを運び、ブロック面を脱出。
これを計8回繰り返さなければ、一つのステージをクリアできません。しかも、ブロック面の中にはパスワードが「見つからない」ダミーのブロック面もあったりするので、無駄に入ってしかも無駄に失敗して一人減らしてしまうなんてことも。
大体、パスワードが分かっていたって、落ちてくるアルファベットを瞬時に認識し、それだけを板で受け止めるというのはかなり難しい。
見間違えやすい文字もあるから、「アルファベットが落ちてきた!」と思ったらストップボタンを押して確認、パスワードだったら拾って、そうじゃなかったら触らない、とか。
でも、それをしても失敗は多かったですね(-_-lll)
正解のアルファベットを拾えても、ボールをうっかり落としてしまって失敗とかもあるし、もうホント〜〜〜に難しい。
そんな難しいファーストステージをクリアした後は、
やっと高橋名人の登場です。・・・ええ、ファーストステージのプレイヤーは高橋名人ではなく、なんか妖精みたいな羽の生えた女の子なので。
でも、この女の子の方がよっぽど動かしやすかった!!
何しろ高橋名人は女の子と違って飛べないし、武器も遠くに飛ばせないし、それなのにジャンプ力はないし・・・
はっきり言ってものすごく扱いづらかった。それなのに、ステージはアクション要素満載で、穴に落ちまくり・・・。
そんなわけで、いつも私たちはセカンドステージでゲームオーバー。
セカンドステージのパスワードは「TAKAHASI」で簡単だし、「A」が多いから集めやすいんですが。
だから何?
フッ・・・〜t(¬ー¬)
ということで、私たちはほぼファーストステージのみ楽しんでプレイしていましたが、
ブロック面がきつすぎるのでファーストステージクリアだけでも相当時間がかかってしまいましたね。
子供の頃は時間制限もあったし、これをクリアできる子供はいなかったんじゃないだろうかと。
大人でも怪しいわ!・・・まあ、それこそ高橋名人なら、クリアできたかもね!?