夢の終わりに

  (データイースト)


探偵:神宮寺シリーズ。推理物です。
といっても主人公神宮寺が優秀で、プレイヤーのすることはあまりないのでサスペンスを楽しむという感覚でプレイするゲーム。

今作も神宮寺視点で物語を追う以外に、他のキャラ視点でプレイする“ザッピングシステム”は健在です。いらんのに。

しかし前回の未完のルポでは全くの無駄システムだったコレ、
今回は若干進化しています。

ストーリーが進むと進んだルートが、チャートとして表示され、
あらすじも書かれています。
前に戻れば別のキャラでプレイ可能。

神宮寺でまずプレイし、他のキャラで戻ってプレイすれば物語の本筋を理解しつつサイドストーリーをプレイできるのでまだやりやすいです。

まあ、わざわざ必要ないと言えばないけど・・・。
神宮寺でプレイするのが一番わかりやすいことに変わりはないですし。

ただ、くまさんでプレイしたらくまさんの言い回しなどにちょっと笑ったりしたので、初回神宮寺、二周目他のキャラと言う遊び方としてはまあ、いいのかもしれません。

そしてとあるシーンでのキャラ選択・・・おお、きっとこのためにザッピングシステムがあったのねと思った場面がありました。
選べてよかったと初めて思えました。嬉しかったです(*´▽`*)


今回の話は、連続失踪事件が軸になっています。
それに巻き込まれた一人の女性、由香。

彼女が失踪する前に残したメモを手掛かりに、由香の妹のみきの協力を得ながら捜索。

やがて見つかった彼女は、重い麻薬中毒にかかっていた・・・。

連続失踪事件と麻薬。
二つをつなぐものは・・・。


というわけで、前回未完のルポの時のように、色んな依頼が集まって一つの背景が浮かび上がるというものではなく、
最初から一つの事柄を追いかける形の話でした。

前回ほど重苦しい話ではなかったし後味も悪くなかったです。

ただ、クライマックスで流れるのが3Dアニメーションというのは超ガッカリです。
なに、このおもちゃみたいなの・・・(゜Д゜|||)

前作の未完のルポみたいにちゃんとしたアニメーションにしてほしかった。
これだから3Dアニメーションは嫌いなんだ・・・。

そこは気に入らないけど、物悲しいテイストは変わらずで、
神宮寺の過去もちらりと見えてよかったです。

神宮寺は相変わらず優秀で、時折プレイヤーがちゃんと理解してるか確かめるように、「整理する」などのコマンドで状況を選択肢で選ばされますが、話を見てればわかるし、あとは神宮寺がどんどん進めてくれるので楽。

・・・唯一捜査で好きじゃないのは、部屋の捜索(つД`)
3Dの部屋を調べまわらなきゃいけない・・・。
なんでわざわざ3Dにするんでしょう。苦手なんだってば。

プレイヤーが関与できる数少ない場面ですが、捜索モードになると私はげんなりしておりました。

未完のルポよりもさらに3D化しているのが悲しいです。
普通の人にはどうってことないレベルだと思いますが。


本編だけじゃなく、謎の事件簿というおまけコンテンツもあります。
落書き風味に描かれた神宮寺たちがそれぞれ推理問題を出してくれるもの。
ヒントもあるし、入り組んだものでもないんですが、結構間違える・・・(^−^;)
推理物は大好きだけど、得意なわけじゃない私・・・。

でもとっても楽しいので、このおまけ大好きです♪


このゲームで一番好きなのはエンディングのシーンです。
神宮寺が苛まれていた過去の記憶・・・
そして神宮寺が選ぶ選択・・・。
プレイヤーにゆだねられていますが、神宮寺と同じ状況になったらどうするのか?
というのを体感できるのが素晴らしかったです。

神宮寺がとてもかっこよく見えた話でした(*´▽`*)


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