遙かなる時空の中で盤上遊戯

  (コーエー)


『遙かなる時空の中で』の外伝。
ボードゲーム形式です。
なんとフルボイス♪(音声は個別に消すことも可能)

というわけでもちろん『遙か』をプレイしていないと面白くないつくりです。
一応簡単に説明はされますが、細かいことはわかりにくいので。

このゲームが発売されたのは、PS2ゲームがばりばり出ていた時期なので、「おおっ!?」と思いました。
PS2を持っていなかったため、非常に嬉しかったです。
しかもフルボイス。
乙女ゲームが出まくってフルボイスのゲームも多い時代でも、コーエーはフルボイスじゃないという中で、これは非常に珍しいことです。

ストーリーは
遙かの世界では夏を迎えていたある日、鬼の策略でもらった香をたいて寝たらなんと神子が四人に分裂しちゃった!
しかも一人はシリンが化けた姿・・・!
どうやらこの世界は神子の夢の中らしい。季節も春に戻ってる。
藤姫と八葉の信頼度(好感度)を高めて自分が本物の神子だと認めさせよう!

という感じ。

攻略対象は八葉。

天の青龍:源頼久(声:三木眞一郎)
地の青龍:森村天真(声:関智一)
天の朱:イノリ(声:高橋直純)
地の朱雀:流山詩紋(声:宮田幸季)
天の白虎:藤原鷹通(声:中原茂)
地の白虎:橘友雅(声:井上和彦)
天の玄武:永泉(声:保志総一朗)
地の玄武:安倍泰明(声:石田彰)

おなじみのピンクの頭のあかね(名前変更可)だけでなく、青、黄、緑の頭の神子が使えます。
ストーリーの設定上、必ず四人の神子を操作しないといけません。
自分以外の三人をコンピューターにするも、全部自分でプレイするも自由。
主人公には声はついてません。

このゲームをプレイする人は、ほぼ遙かをプレイしている人だろうと思われますが、一応最初に『キャラの自己紹介』を見ることもできます。
この鬼の自己紹介がみんなコミカルで笑えます。

主人公を設定したら、どの順番でサイコロを振る(札の数値がサイコロ替わり)か順番決め。
これは好きに選べません。運しだい。

そのあと、連れて行く八葉を一人ずつ選びます。
当然前の順番で連れてかれちゃった八葉は選べないので、サイコロの順番が早い方が有利。

連れている八葉とは戦闘やプレゼントなどで徐々に信頼度が上がっていくので、ずっと同じ人とだけ一緒にいると後でまずいことになります。

というのも、本物の神子と認められるには、藤姫と八葉全員の信頼をどれだけあげられるかにかかってるため。

ゲーム終了の合図は、藤姫の信頼度が規定値に達したとき(信頼度の基準値は四つくらいから選べる)ですが、そこで八葉からのボーナスポイントが加算されます。
藤姫の信頼度では一番でも、八葉たちからの信頼が低いと逆転という結果に。

高くも低くもないときはまだいいけど、「この方は信頼できない」と名指しで言われちゃったりすると、逆にポイントがダウンするという結末(;´д`)
言いにくそうにするくせに八葉ときたらみんなしてズバッと言うからすごいよね・・。

一応公平を期すために15日ごとに定期審査が行われて、いったん藤姫の館に全員集まることになります。
ここで八葉交代可能。
もっとも自分で藤姫の館に戻り、八葉を交代することもできます。

定期審査のあとは、点数の低い神子からスタート。

連れて行きたい八葉を連れて行かれてしまって困ったときは、神子にケンカを吹っ掛けることができます。
表向きは「戦闘の練習しようよ(*´▽`*)」ですが。

互いの八葉どうしを戦わせ、勝つと相手の八葉を連れて行くことができ、相手の神子を強制的に館に送ることができます。
戦闘で負けると神子は数ターン館で動けません。

さらに相手の持ち札(アイテムとして持っている札。いろいろ便利な物がある)から好きなものをもらえるため、八葉目当てではなくアイテム目当てに吹っ掛けたり。

特に藤姫に渡すと大幅に信頼度を上げられるアイテム『宝物』を取られてしまった時に奪えると快感です(* ̄▼ ̄*)

この『宝物』は四方に散らばっていて、普段は見えませんが、あるていど経つと藤姫から期間限定で教えてもらえるもの。
八葉に渡しても喜んでもらえますが、基本的には藤姫に渡して信頼度をアップさせるアイテムです。
ゆえにライバルに取られるとやばい。

まあ私はほぼ四人の神子を自分で操作し、あかね以外は館でお休みという手を使いのんびりプレイしてますけども。

そうしないと勝てない弱い神子・・・。

あかね(ピンク頭)以外の三人の神子には強さが設定されてるぽくて、
コンピュータにしておくと黄色の頭のくるみが一番強く、青のるりが二番目、緑のわかばが三番目の感じがします。
あかねをコンピュータに任せることはほとんどないのであかねの強さがどれくらいかはわかりませんが。

ただ、あかねをコンピュータにしていると、順番が来るときに「今日は○○さんとどこへ行こうかな」とか言うので、「デートかい(-"- )」という気分になりました。


舞台は京の春なので、いたるところに桜が咲き乱れていてとても美しい眺めです。
しかしのんきに眺めていられないのが、ボードゲーム。

場所につくと札めくりがスタートします。
『遙か』では神経衰弱でしたが、このゲームでは回転札めくりになってます。
右回りもしくは左回りに回転する札(最初に何があるかを見せて、裏返しされる)をめくって当たった札の効果発動。

普通に『花』『香』『紙』という八葉の好きな物から、回復札や何が起きるかわからないイベント札、怨霊と戦うことになる怨霊札などがあります。
どの札も藤姫や八葉に贈れますが(怨霊は封印して札にする)人によって好む札好まない札があります。

イベント札は「よいイベント札」と「悪いイベント札」の二つがあって、悪いのを引き当てると大抵悪いことがおきます。
一番悪いことは、鬼を呼び出してしまうこと。

セフル、ラン、イクティダール。
シリンは今回神子に化けてるので戦いでは登場しません。
どの鬼もとても強くて、基本的には一ターンで倒すことは無理。
いい具合に体力を減らしても、勝手に移動されてとどめを他の神子に取られてしまうことも多いです・・。
鬼に勝つと『四神札』や強い怨霊札などを入手。

本編では割としょぼい鬼たちですが、うーんこんなに強かったのね・・・( ̄▽ ̄;)

鬼を倒すと首領のアクラムが降臨。
強いしそこらを穢すのであまり出したくない相手ですが、アクラムを三回倒すとアクラムの仮面を入手できて、二度とアクラムは登場しません。
このイベントは割と面白いけど、アクラム三回倒すの大変すぎる。
しばらくすると倒してなくても勝手に消えてしまうし。

鬼と出会うと高い確率で館送り(敗北)になってしまうので、よっぽどでない限り鬼は出さない方がいいのですが・・・

私はどーしても鬼出現率が高くなってしまう・・・・!!

なぜかというと、私は右回りの目押しが全くできないからです・゜(≧Д≦)゜・

札が右に回り始めると、もうどこに何があるかまったくわからなくなってしまうのです。
同行八葉の属性の場合、札のまわる速度が緩やかになって目押ししやすくなるのにもかかわらず・・・。

逆に左回りだと、どれだけ早くてもほぼ目押しできます。
なんなんだろうこのいびつな動体視力・・・。

おかげでランダムであるまわり方に翻弄されて、普通の人は「難易度優しい」と言ってるようですが、私には非常に難易度が高い・・・。
ああ、まわり方を自分で決められればよかったのに・・・。

ちなみに八葉は自分と同じ属性の場所では攻撃力・防御力が+1になり、札のまわり方もゆっくりになる利点があります。
逆に苦手属性
頼久・天真→『金』
イノリ→『水』
鷹通・友雅→『火』
詩紋・泰明→『木』
永泉→『土』
の場所では防御力が−1になってしまい、札のまわる速度も速くなるというデメリットが。

とは言え同じ属性のところばっか回ってられないので、必然的に得意だろうが苦手だろうが歩き回ることになります。

鬼にも属性が設定されていて、相手が得意だとさらに脅威・・。
セフル『金』・ラン『水』・イクティダール『木』・アクラム『土』の属性が設定されてて、八葉と同じ効果がつきます。

鬼と戦うメリットは、八葉の好感度と藤姫の信頼度を大きく上げられることと、四神札を手に入れられること。

四神札を手に入れると、本編のアニメーションと同じのが流れて強い術攻撃できます。
札を持っている限り使えるので、とってもお得。

・・・まあ、五行の力は本編と違って、一日寝たら全回復とかないので、地道に集めていくしかないんですけど(;´∇`)

最初は0で、札めくりで五行の札を当ててためます。
術を使うのに必要で、使ったらなくなってしまうのでまたためる・・・。
割と面倒。

札で『五行節約』というのがあり、それを使用すると五行を使わないで術を使えるというすごいものなので、その札を持っていれば集めなくてもすみます。
その札は一回使うとなくなっちゃうので、また取りに行かないとダメだけど。

また、『四方の札』もあります。
これは一回使うとなくなっちゃうけど、何回でも取ることが可能。
連れてないコンビの八葉が呼び出されて、一緒に術を唱えてくれます。
五行を使わないで術を使えるのでお得♪

ちなみにコンピュータはほぼまったく五行を集めません。
彼女たちのテリトリーは一条戻り橋・神泉苑・糺の森・神楽岡で、そこをひたすらぐるぐる回ってます。

まれに船岡山や深泥ヶ池、将軍塚や大豊神社に足を運ぶこともあります。
手に入れるのはほぼ五行以外のアイテム。

こんな相手なので普通の人は「弱い」と思うでしょう。
目押しのできない私にはむしろ欲しい札を必ず手に入れてるっぽいコンピュータは脅威ですけどね・・(>_<。)

しかもなめてると、いきなりケンカを吹っ掛けられたりするのであなどれません。
とくに黄色頭のくるみは好戦的なので、非常に危険です。

術攻撃が強いのはなんといっても玄武の二人で、
通常攻撃が強いのは青龍です。
なのでコンピュータに青龍を取られると目いっぱいボコられます。

八葉は仲良くなると発動率が上がるタイプの特殊攻撃をそれぞれ持っています。これが敵に回ると非常にやっかい;

頼久→相手の攻撃を半分減らして、その分自分の攻撃に上乗せ
天真→二回攻撃
イノリ→先行にする(相手から吹っ掛けられた場合自分ターンにする)
詩紋→相手の攻撃無効
鷹通→自分の攻撃に+2上乗せ
友雅→戦闘回避
永泉→自分の気力を回復
泰明→相手の攻撃を引いた防御札の数値だけ防ぐ

特にこっちがいい具合に勝てそうな時にケンカを吹っ掛けてるというのに、完全に回避される詩紋と友雅がめちゃくちゃやっかいです。
この二人を取られた神子にケンカを吹っ掛けるのはやめた方が無難だと思いました。


八葉は最初好感度が250ですが、他の神子と仲良くなるとこっちの信頼度が若干下がっていくので、
低いと非常にみんな冷たくなります(;´д`)

本編ではみんな「神子」として扱ってくれるので、優しいし丁寧だし敬ってくれるのが当たり前でしたが、
これでは信頼度が低いと「本当に神子?」という疑いがあるのでしょう。
そういう意味では斬新とも言えますが、あまりうれしくありません。

逆に500以上になると、持っているだけで毎ターン好感度が少しアップする『文』をプレゼントしてくれます。
この文はアイテムとして使うと読むことができますが、みんなの優しいセリフを堪能できます(#´∀`#)
でも本人がいる前だと恥ずかしがって読まないでくれと言ってくるのがまた可愛い。

そしてもちろん、優しい態度にもなります。

八葉を選んで出かける際のセリフも新密度によって変化するため、仲が悪いと「仕方ないから一緒に行く」という感じなのが、仲良くなると「選んでくれてありがとう」になる。
みんな素直です。


そんな八葉との恋愛。
八葉それぞれ本編と同じ場所が『好きな場所』であり、そこで『心のかけら』が入ります。
このゲームでは心のかけらが入る場所は順番が決まっており、全部で三つです。
そして心のかけら一個ごとに、恋愛イベントが発生。

といっても心のかけらのイベントは本編と同じってことで割愛されており、単に「心のかけら拾ってくれてありがとう」な会話するだけ。
みんな短いです。

心のかけらのイベント(本編)はみんな辛そうな内容で、四つ目を取るまでほぼ笑顔なしとかが多かったけど、このゲームでは心のかけらの内容には深く触れないことがほとんどなため、割と笑顔もあります。

三つの選択肢から好きなのを選んで会話しますが、どの会話を選んでも失敗はありません。
まあ、反応が一番いいとかそういうのはあるけど。

恋愛イベントというには内容が薄いし、物足りないものですが、
八葉とちょっと会話を楽しむデートととらえればまあまあかな。
心のかけらを渡すことで、好感度が大きく上がるのも嬉しい。

ちなみに、同行していない八葉の心のかけらも好きな場所ではぐるぐるとまわってますので、結構邪魔なことも多いです( ̄▽ ̄;)

他の神子に取られることも多いし。

恋愛エンド
一番いいのが、本物の神子として一位になる。
その時自分を支持してくれた八葉の中から、心のかけら三つそろえた人を選択して、最後お話する。(夢の中なので一応お別れ告げる)
すると本物と認められたことを喜んでくれて、告白してくれて・・・
最後ちょっとしたおまけ。

心のかけらをそろえていなくても、一応恋愛エンドは迎えられます。
おまけがないだけ。

そして二位、三位になってしまっても、自分を支持してくれた八葉とはお話をすることができます。
これも一つの恋愛エンド。
存在は消えてしまうけど、忘れないと言ってくれます。
割とセリフがいいので素敵。

四位の神子と仲良くなってしまった不幸な八葉は、とてもかわいそうなセリフを言ってます。
なにしろ四位=シリンとなってしまうので。


また、八葉と京をめぐっていると、時々「ここへ行きたい」と場所を指定されることがあります。
その場所へ向かうと勝手に会話イベントが始まります。

これは懐かしの本編の恋愛イベント・・・を思い起こさせる会話イベントΣ(゜∀゜)

・・なのですが、本編がみんな辛そうなこともあり、「・・そんなつらそうな顔するなら来なくても・・」という気になることも。

頼久の大文字山とか、ついた早々頼久とはぐれて、そのあと怒られるだけという・・・。
急展開恋愛二段階目を思い出させようということなのはわかるけど、ただ怒られてこっちは面白くない!

三パターンしかないのに何回も発生するので、同じ会話ばかりだし、いちいち場所を移動するので「そこ今用事ないんだけど・・」な時とかいらない。
しかし断ると新密度が低下するというめんどくさいイベント;
正直一回ずつ発生でよかったかなーと。


仲良くなった八葉を連れてない時に、体力がちょっと減っていたり、状態異常になっていたりすると『薬』を届けに来てくれるイベントもあります。
これはちょっと嬉しい♪

そして通常行動中に、八葉それぞれの特殊技能が発生することも。
頼久→体力を3回復(減ってるときのみ)
天真・イノリ→サイコロ(札)を二回ふれる(いっぱい進める)
詩紋・鷹通→札めくりを二回できる(いっぱいアイテムとれる)
永泉→状態異常回復(かかってる場合のみ)
友雅・泰明→鬼や怨霊のいる場所を通過できるようになる

特に便利なのは天真・イノリの二回サイコロふれるやつです。
たくさん進めるからと言って、進まなきゃいけないことはなく、好きな分だけ進めるので。

逆に詩紋・鷹通のは私にとってはむしろ最悪です。
目押しができないので、一枚だけを狙ってて他はほとんど見えてないので(つД`)
そのせいもあってこの二人をオトしにくくなってます・・・。


自分以外を館で眠らせてる場合はまだ置いといて、コンピュータにしていると、他の神子の行動をカットできないのでテンポが悪いという難点がありますが・・・
私は結構楽しんで何回もプレイしてます(*´▽`*)

やっぱり八葉の声をいろいろ聴けるとか、
本編を思い出せるいろんなイベントとか、
本編では声ついてなかったサブキャラにも音声ついてるとことか
些細な部分がいろいろ楽しい。

ボリュームはちょっと薄いんですが、外伝という位置づけでなら十分面白いですね。


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