源頼忠


天の青龍。院に仕える武士団の武士。
どういう人かというと、ひたすら無口で『主のために』すべてを捧げようとしている武士一直線の人。
自分の考えを口にすることはほとんどありません。
なぜなら、主が決めたことに臣下は黙って従うものだから。
1の頼久と(顔だけじゃなくて性格まで)よく似ている・・・。

最初に『勇気』選択すると、京へ降り立った時に馬が襲い掛かってきて、それに対する「危ない!」「よけろ!」という二つの声にどう対応するかで頼忠か勝真に助けられることになります。

馬の主は勝真。頼忠は立ちすくむ花梨を救い出してくれます。
しかし、天の四神は院側。
院にはすでにシリンという白拍子が連れてきたという龍神の神子がいるわけで。

1の鬼で登場するのはアクラムとシリンだけだけど、二人とも謎めいていて面白い。

さておき、頼忠は棟梁の命令で花梨に仕えてくれることになりますが、
地の青龍の勝真とは仲が悪いことこの上ない。
何しろ院に仕えてる、帝を支持しているってだけで、「信用できない」とそうなる時代。

後半の章は天地の仲をつなぐために、『四方の札』を集めることになりますが、うーん、無理やりだね( ̄▽ ̄;)
あまり分かり合った感じがしなかったです。
なのに札取った後いきなり頼忠「友よ」とか言っちゃって「誰よ」って感じでした。
きっと札にはお互いの不信感を吸い取る機能がついてるんだろうと思いました。
まあもちろん、互いに花梨を守ろうとして絆が芽生えた・・・と言えなくもないんだけど・・・コロッと変わるからどうも違和感で。


頼忠は昔自分が犯した罪に苦しみ、自分は武士として失格であると思いながら、何も考えずに主に従うことだけを役目としてこなしていた人でした。

その罪は通常恋愛、急展開共に語られますが、細かく語ってくれるのは通常恋愛。

通常恋愛イベントの一、二では幸鷹も登場します。
そもそも幸鷹が、「頼忠を信頼できない」と言ってるところから始まるので。
やっぱ『院』『帝』側だと言っても、それだけじゃ信用するのは無理なんだね・・・。
あと年上の頼忠に向かって「お前が何を考え何を根拠に行動しているのかわからない」とか言ったのに、身分を感じました。
『君』かと思ってた。

一段階目、幸鷹が帰った後二人で出かけると、「私のことはお捨て置きくださいますよう」をくり返す頼忠。
幸鷹と頼忠の険悪な雰囲気をとりなしたことを、自分には過ぎたことだと考えているようです。
ひたすら「お捨て置きください」をくり返す会話に疲れました( ̄▽ ̄;)

そしてそのあと、「このようなことをくり返さぬため役目以外で出かけないようにさせていただければ」などと言い出す。
しかし花梨が「また出かけましょう」と言うと、
突如笑顔で「あなたがそうおっしゃるならそういたしましょう」
・・・・・。
笑顔は変だと思います(゜ー゜;)この流れでは。

そんな微妙すぎる一段階目が終わり、二段階目。
幸鷹は前回のことを謝りに来ていて、その後二人で出かけた後も、武士についての考えなどを聞けて、面白みがあるかはともかくまあまあな会話だったと思いました。
頼忠とまともな会話をできることはあまりなかったので。

そして、声付きの三段階目から非常にシリアスです。
三、四段階目で語られる罪の全貌。

頼忠の剣の師匠が罪を犯し、故郷へ逃げたのを、一族のものが追いかけた。
頼忠はしてはいけないとわかっていたのに、師匠をかくまってしまった。
しかし棟梁から、「同族の犯した罪は一族があがなわなければならない、正道をいくために」と諭され、師匠の居場所を告げてしまった。
結果師匠は自害。

頼忠の背中には一文字の刀傷がありますが、
それは師匠の自害を止めようとしてしまい、それを止めた一族の武士に斬られたものだそう。

なんなんでしょう、この、暗くてどうしようもない話は。・゜・(ノД`)・゜・。
こんなに重い罪にしなくても・・・。
聞くだけでものすごい気が滅入りました。

頼忠にしてみればかくまったのも告げ口したのも自害をとめようとしたのも全部罪になっているのです。

しかしそれは武士としては間違っているけれども、人としては正しい行いであり、頼忠にとって師匠がとても大切だった証です。
告げ口に置いても、師匠に新たな罪を重ねさせられないと判断したからこそですし。
それを罪だと深く反省し、傷つき、戒めて生きている・・・救われません。

通常恋愛の方ではそのすべてを赤裸々に語り、「だから大切な神子殿には近づかない方がいい」と思い込んでいる彼に、「一緒に罪を背負うよ」という覚悟で積極的にアタックすることに。

恋愛イベント・・・か?

四段階目ではテレ顔も見られ、
「ずっと誰かのために死ねたらと思っていました。
今ではあなたのために生きたいと思ってしまう。
あなたを守るために。いや、あなたのそばにいるために、生きていたいと・・・」
と言うセリフまでもらうことができますが・・・
幸せな気分には程遠いような。

どうでもいいけど頼忠のテレ顔はやけに幼くて、別人みたいです。
2のグラフィック、テレ顔が割とイマイチな人が多いのでちょっと残念。
頼忠も、可愛いことは可愛いけど、もうちょっと頼忠っぽい顔のがよかったような。


急展開恋愛の方では、最初信頼されてないところからのスタートです。
実は棟梁から、本物の神子かどうかを確かめろという命令を受けていた頼忠。
そのことを後に謝ってきます。
そんなこと全然いいのに(*´▽`*)
最初はね、地の四神だって誰も信じてくれなかったんだよ。
超孤独だったんだよ。

むしろ、神子に仕える星の一族のはずの深苑の方が態度悪いし裏切るから辛いくらいでしたよ。

さておき。
一段階目では花梨について尋ねてくる珍しい頼忠。
でも二段階目で実は棟梁からの命令で調べてたんだということを明かします。
頼忠は例の罪のせいで、花梨が近づこうとすると離れるためいつでも暗いです。
「この思いをさらすことはできません。穢れた・・この思いを」
二段階目の辛そうな頼忠。

そして声付きの三段階目。
穢れを祓うために、厄除けをしてほしいという頼忠。
そこで自分の罪を語り、自分は神子殿のそばにふさわしくないうんぬんとまた遠ざかろうとします。

ここで告白する選択肢も登場。告白しなくても失敗はしないけど、初回は告白しました♪

頼忠「私のこの思いはこの身と等しくあなたのもの。そう告げてよいと・・?私にはそのようなことが許されるのでしょうか?
私が捨てるべきは『捨てなくてはならない』と言う気持ちだと・・・」
「あなたを主として以上に一人の女性として大切にしたいと・・・。
今までの願いを捨てて新しいこの願いを叶えたいと祈ってしまう」

祈ってください(≧∇≦)/

とりあえず、頼忠は罪の話を若干削ってくれる、急展開恋愛の方が好きです。
かわらけ(厄除けのための皿)を一緒に投げるスチルも可愛い。


今回も1同様、ラストに「京に残る」か「現代に連れて行く」かを選べます。
スチルは京の方がラブラブですが、頼忠は現代エンドの方がセリフが好き♪

『いつからあなたのことを自分の“たった一人”と思うようになったのでしょう。
それほど自然にあなたは私の心に滑り込んできた。
咲き初めし梅の香りをそっと届けてくれる優しい風のように。
目を閉じて思い出すのはいつもあなたのことだ。
人には誰でも知られたくない秘密があるといいます。
私の秘密は__ご存知でしょう?
ですがあなたにだけ何度でも言いましょう。__二人だけの秘密を。
私は、あなたをいつも愛しているのです』

なんていい声で素敵なセリフを・・・・q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p
ありがとう頼忠!!

スチルはやたら遠巻きで、頼忠の顔とかよく見えないんだけどね・・・。
もうちょっと近くにしてほしかった。せっかく笑顔なのに。

頼忠の場合は京にいると過去の罪をことあるごとに思い出しそうな気がするので、現代に連れ帰った方が明るくなってくれそうな予感がします☆


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