ドラゴンクエスト

   (エニックス)


これを初めてやったのは、もう20年以上も昔のことです。

RPGなんて言葉も全く知らない私たちでしたが、ドラクエにはすっかりハマりました。

もちろん、その頃の子供たちならみんなハマっていたのかも、ですが。


これの思い出といえば・・・

桃ちゃんの方でも書いてますが、
やっぱり主人公の名前(;´∇` )

攻略本に載っていた「パラメータアップする名前」の表を見て、
(文字に割り当てられた数値を足して割った余りの数か何かで、パラメータが変化するというもの)
いい名前をつけようと思ったもののどういうわけか表の見方を間違い、

「ょめつい」

などという、ワケのわからん名前をつけてしまった・・・。

こんな名前の勇者なんか嫌だろ。


そして、もう1つ思い出されるのが、がいこつとの戦闘です。

私たちはがいこつ系の敵が嫌いでした。

あの風貌が怖いし、強いし、素早くて逃げられない。
何度も殺されました。

しりょう、しりょうのきし、かげのきしなど、とにかく全て嫌いでした。

だから私は、コイツと会うと本当に嫌で、とにかくとっとと倒してしまいたい心境になるのです。


これは、二人でプレイしていたとき。
私は、桃ちゃんが戦っているのを横で見ていました。

がいこつが現れました。

わたしは、「ゲー、出たよ」と思いました。

さあ、桃ちゃん、とっととコイツをブッ倒せ!ヽ(*`Д´)ノ


しかし・・・

桃ちゃんも同じくコイツが嫌いでしたが、彼女は私と違ってかなり慎重に戦うタイプでした。

例えば、攻撃されたらすぐにホイミを唱えるなど・・・。


しかし私は、コイツの姿を長く見ていたくない思いと、
あと1回で倒せるという状態でわざわざホイミを唱えることに、もったいないと思っておりました。

しかも、これから洞窟に向かおうとしているときなのです。
少しでも、MPを残しておきたい。

私は、
「大丈夫だよ、あと1回で倒せるし」
と桃ちゃんを説得、しぶる彼女からコントローラーを奪い、
さっさと「たたかう」を選択したのです。


そのときです。

世にも恐ろしいことが起こったのは。


なんと、勇者は
攻撃をミスったのです。


私と桃ちゃんは、呆然と画面を見つめました。


・・・・・・・そして。

がいこつのすさまじい攻撃力のもとに、
あっさりと殺されてしまったのです。




・・・・・・・・その後の地獄は、想像に難くないと思われます。


怒り出す桃ちゃんに、私は逆ギレをかまし(おい)、その日のプレイはそれで終わりになりました。

苦い思い出です・・・( ̄ー ̄°)


どう考えても悪いのは私ですが、私は意地っ張りだったため素直に謝ることができず・・・

結局、そののち仲直り・・・というか、もう次の日にはいつも通りの態度に戻って普通に二人で遊んでいたので、
そのことについて謝ることもないまま、過ぎていきました。



やがて、何年も経って、桃ちゃんがそのことをすっかり忘れていることを知りました。

そのときに、私はまるで笑い話でもするようにあっさり謝りました。
しかし、当然ですが、桃ちゃんは全く覚えてないので「ふ〜ん?」と実にあっさりしたもの。

でも私は、やっと長年の胸のつかえが取れた気がしました。

けっこう、自分のしたことって忘れないもんだね・・・(; ̄∇ ̄ )


しかしその後も、私はついつい強い敵にバクチのように攻撃を仕掛け、返り討ちという経験をくり返してしまっています。
そう、今でも。


どうやら・・・

苦い経験にも、私は全く懲りていないようです。



・・・ダメじゃん(=_=;)



数年前、十年ちょっとぶりくらいにドラクエをやってみたら、あまりの大変さに、竜王の城を目前にしてクリアを断念してしまいました。

難しいということはもちろんないのですが、とにかく大変なのはレベル上げ。

町も敵の種類も少なく、世界もこんなに狭いのに、レベルが上がらないので先に進めないという事態。

もらえるお金も経験値も少なく、時間ばかりかかってしまう。

かなりまいりました。

そして、この二十年の間に、すっかり自分が『ヌルさ』に慣れてしまっていることを痛感しました。


昔は、ゲームができる時間も限られていた。
だから本当に少しずつしか進めることができず、レベル上げだけで何日も何日もかかっていました。

でも、それが『普通』だったから、苦にも思わなかった。


ファミコンの頃のゲームは、『やる』ゲームが主流でした。

エンディングにたどり着けないゲームもざらにあって、クリアするという概念がないゲームさえたくさんありました。

やがてゲームの世界は、冒険する世界も広くストーリーも複雑に、アイテムも敵の種類も豊富になって、『魅せる』ゲームに変わっていきました。


今の『魅せる』ゲームに慣れてしまった私は、
昔の『やる』ゲームの大変さに
ついていけなくなってしまっていたのです(>_<)

(まあ、今と言っても、プレステ1までのゲームしかやってませんが・・・現在主流のゲームは3D仕様なので別の意味でついていけない・・・)



それでも、ドラクエのあの、横歩きの主人公や、1対1の戦闘システム、そして音楽・・・

それらを見たり聞いたりすると、今でもあの頃の思い出がよみがえってきます。


学校から帰ると、すぐにファミコンを出して、ドラクエのカセットを差し込んでいたこと。

桃ちゃんがレベル上げをしている間に、横で寝そべりながら『ドラクエ新聞』なんてものをせっせと作成していたこと。

新しい町に進んではワクワクし、強い敵が出てきてはドキドキし、長い長い時間をかけてクリアまで行ったら、また新しく始める・・・
そんなことを、延々とくり返していたこと。


本当に本当に楽しくて、大好きだったドラクエの思い出が、心の中によみがえります。

それは本当に、懐かしくて、キラキラした思い出です。


ドラクエは初めてのRPGでした。
そしてそれから、いくつものゲームをやりました。

楽しくて大好きなものがたくさんできました。


ドラクエシリーズでは一番好きなのは3で、次が5、4、1、6、2・・・の順かな。
(7はグッバイ)
なんですが・・・

1はやっぱり、他のゲームとは違う、何か特別な想いを感じます。


それはきっと、

初めてのRPGに夢中になって、毎日毎日飽きることもなくやり続けていた、
あの頃の思い出がプラスされているからなんでしょうね。



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