こばみ谷〜テーブルマウンテンの冒険の思い出その3


初回クリアを果たし、そこそこ経験値も増えてくると、
今度は色々極めたくなるもの。

いかに効率よくイベントを起こし、いかに要領よく進めていけるか。
初回ガイバラに壺を割られた思い出も、経験値をつむための大事な出来事。
全ては、それからの冒険に活かされるのです。

が、しかし。

なかなかそううまくいかせてくれないのが、
このゲームの、大変で、面白いところ。

同じようなことをやっていても、その時々で手に入るアイテムが違うように、
どのタイミングで何が手に入るか、どのタイミングでどの敵に出会うか、
それだけで、冒険の全てが変わってきます。


結局、どれだけ経験値をつんでも、「極める」ことなど不可能・・・と知らされることになるわけですが・・・

たまにうまくいくと、踊りだしたいほど嬉しくなります。
そしてもちろん、その逆も・・・。


いつだったか、峠屋イベントがなかなか進まず、イライラしたことがあります。

峠屋イベントは、
1、ナオキに会う
2、峠屋店主交代
3、がけっぷちで料理食べる
4、ナオキを山頂の町まで送る
  :

・・・と続く訳ですが、
どういうわけか、3の後、ナオキにいつまでたっても会えないのです。

いつもは大抵杉並の旧街道でうろうろしているナオキに会えるのに、山間渓流、天馬峠と進んでも、一向に会えない。
天馬峠を越えてしまうともう山頂の森林で、すぐに山頂の町になるため、その冒険ではナオキに会えないことが確定。
そんなことが、数回続きました。

ガイバライベントが調子よく進んで、すでに「合成の壺」を手に入れていたので、こばみ谷はもうクリアできる段階にまで進んでいました。
しかしこのままでは、テーブルマウンテンに突入してもブフーの杖は出ず、
最悪クリア後にしつこくナオキ探しをしなくてはならないのか・・・?と心配になりました。

が、どうにか旧街道をうろつくナオキに出会え、大急ぎで山頂の町へ。
一発で支払いを終えて、無事次の冒険でブフーの杖ゲット、そのままクリアしたのでした。


ナオキを山頂まで送るイベントは、「がけっぷち」食事後すぐ起こると決まっているわけではない、
つまり、食事後すぐの冒険で「ナオキに会える確率」が100%ではないのだと知った、数回クリア後の私でした。


そしてもうひとつ、一、二度クリアしてすっかりシレンを極めた気でいた私に、パンチをかました出来事がありました。

見知らぬイベントが、まだまだ潜んでいたのです。


こばみ谷の冒険では、ダンジョン内で様々な人と出会えます。
ナオキやスララなどのイベントキャラ、
お竜や座頭ケチなどの仲間キャラ、
ガイバラの弟子やカマヒゲ、飛脚などのお助けキャラ、
風来人や犬などのただの通りすがりキャラ・・・(一応情報くれることもあるけど)

そんな中、「親切じいさん」というキャラが登場します。
「わしは親切なおじいさん」と自らのたまい、
ハラヘリの時にはおにぎりを、倒れそうなときには薬草をくれると言うが、
実際は何もしてくれないしょうもないじいさんです。

このじいさん、風貌は「おはらいじいさん」と同様「じいさん」キャラですが、おはらいじいさんと違って、服の色が赤いのです。

なので、赤服のじいさんを見かけると、「ああ、あの何もしてくれない親切じいさんか」と思い、いちいち話しかけるのをやめていました。

ところが。

私が空腹を覚え、大きいおにぎりを食べようとしたそのとき・・・

突然、「親切じいさん」が現れたのです。
しかも、あろうことか、「おねげーしますだ!おにぎりを恵んでくだせえ!」などと言ってくる。

てめえこの野郎、ハラヘリのときにおにぎりくれるって言いながらくれないくせに、こっちにたかってくるとはいい度胸してんじゃねえか。

「誰がやるか、この野郎」(正確には「いいえ」)

「腹が減って、今にも死にそうなんですだ!おねげーします!おにぎりをーー!おにぎりをーーーー!」

「知るか、失せろ」(正確には「いいえ」)

じいさんは死にました。


私は悠々おにぎりを食べ終え、次のフロアへ降りました。

するとどうでしょう。

なんと、
死んだはずのじいさんが
奇声を発しながら
徘徊してるじゃないですか(゜Д゜|||)


じいさんは「おにぎりぃーーー!!」などと叫びながら、私の周りをうろうろし続けます。
(正確には「おにぎりをくれぇ!おにぎりをくれぇぇー!! うはっうははははーーー!!」)

壁をすり抜け、ふらふらしながら、近寄ると上記奇声を発するのです。
はっきり言ってものすごく怖かった。

「親切じいさんは何もしてくれないけど、こっちがおにぎりをあげないとユーレイになって恨んでくる」
という恐ろしい事実を知りました。

が・・・・

このことを桃ちゃんに話したところ、「そんなことあるんだ・・・」と彼女はビックリ。
どうやらじいさんにおにぎりをねだられたことがないようです。
そう言えば、私も一、二度あったくらいです。
もしかして、何か条件があるのか・・・?


ネットで調べてみると、
どうやら「親切じいさん」と「おにぎりじいさん」は別人とする説と、
「親切じいさん」=「おにぎりじいさん」とする説とがあることがわかりました。

赤服じいさんだったので、てっきり「親切じいさん」がおにぎりを欲しているのかと思ってましたが、別人の可能性もあるということですね。
ためしに親切じいさんのうろつくフロアでおにぎりを食べてみましたが、おにぎりじいさんは現れませんでした。

ちなみに、この「おにぎりじいさん」は、
おにぎりを一つしか持っていないときに食べようとすると現れるようです。
と言っても、壺の中におにぎりが入っていてもそれはカウントされないらしく、あくまで外に出ているおにぎりが一つ、もしくはゼロの場合に現れるとのことで、
壺の中にたくさん入ったおにぎりの中のひとつを壺から直接食べようとしても、現れることがあるようです。
しかし、そういうことはよくありますが、そのたびにじいさんが現れることもないので、これもまた「運」次第のようです。

私はじいさんにおにぎりをあげたことがなかったので知りませんでしたが、
どうやらおにぎりをあげると「しあわせ草(レベル1アップ)」をくれるそうです。

そしてこれもネットで知ったのですが、じいさんにおにぎりをあげないと次フロアで奇声&徘徊だけじゃなく、
「まわるポリゴン」に襲われるというオマケもついているようです。
浅い階でこの事態になると、かなりやばいらしい。
私のときは、レベルも高く強い武器・防具だったのでまわるポリゴンに苦戦せず、特に意識もしなかったものと思われます。

ともあれ、このじいさんは、できればもう二度と会いたくないキャラです。


そして、もう一つ、多大なショックを受けたことがありました。

このショックは、私がそれまでシレンをやってきて、
「ありえないところで死んだ」というショックに次いで、大きいものでした。


テーブルマウンテンクリアは、ある程度鍛えた武器・防具があればわりと楽にできます。
しかし、せっかくいい武器・防具が入ったなら、最強にしたいと思うのが人情。

と、簡単に言っても、
「フェイの最終問題」なら「分裂の壺」があるので実際簡単ですが、
「こばみ谷」となると、武器を鍛えるのは鍛冶屋と「合成の壺」で地道にやっていくのみ。

時間をかけて、何度も何度も冒険をくり返し、
ついに最強武器「剛剣マンジカブラ」が+99になったのです。

そして、それを鍛冶屋に持っていったとき・・・

驚くべきことを言われました。

「剛剣マンジカブラ+99ね・・・
希代の名刀も、ここまできたえぬかれてりゃ、伝説の刀工師カブラは、本望だろうぜ。
んっ? なんか、やけにやわらかい心金だな。
ツクリコミもかわっているし・・・なんだ、この細工は? モロ刃にもなるのか?
・・・こ、これはっ!!
な、なあ、アンタ。この剛剣をおれが作りかえてもいいかい?」


なんでしょう、この展開(゜▽゜;;)
これは、相当なレベルアップが期待できるということでは!?


「やってくれ!!」(正確には「はい」)

「よし、やるぜ! 店ののれんにかけてすごい剣に仕上げてみせるからな。ちょっと待っててくれ」


やがて、息を切らしまくった鍛冶師が、一本の刀を差し出す・・・。

「おれの一世一代の大仕事だ。受け取ってくれ!」


こうして手に入れた刀は、
真の最強の刀「秘剣カブラステギ」。


・・・おお・・・・・(´▽`)


    ん?

・・・・・・・あれっ?

・・・ない。
ないよ!?

・・・・・・・・・・・・ないっっ!!!


今まで苦労して合成してきた数々の能力が、
すべてきれいに消えています。


・・・・・・・・・・(゜■゜|||)



当然のように+99も消えているので、実質弱くなりました。

これからまた+60以上まで鍛えれば、「マンジカブラ」より強くなるが・・・
所詮、マンジ99だろうとステギ99だろうと、ラクラククリアできることに変わりはないため、ステギ99にするメリットはない。
むしろ、能力が全て消えたことの方が大打撃。

しばし、呆然としました・・・。


その後、意地でカブラステギを鍛えまくり、合成もやり直して最強にし、クリアしました。
おそらく・・・今までで一番時間をかけた冒険になったと思います(T-T)


もちろん、そんな思いをしたので、
もう二度とカブラステギを手にすることは・・・

そんなにはありませんでした。

・・・って、あるのかΣ(゜Д゜;)


ええ、実は、何度か・・・。(しかも一度じゃないのはなぜ・・・?)
多分、やっぱり「最強」にしたい気持ちが強かったんじゃないかな・・・。


しかし、薄光している刀身がそもそも好きじゃないという、
視覚的にも何から何まで私の趣味に合わない刀でしたよ・・・。


そんなもんですから、さすがに最近は全然手に入れてませんね・・・。
多分、これからも・・・( ̄ー ̄°)めんどいし



何だかんだで、色々大変だった「こばみ谷」。
でも、倉庫や合成、各種イベントなど、楽しいものがいっぱいあるファーストダンジョン。
「肉のダンジョン」やりたくて始めても、やっぱり最初からやってしまうのは、ここの冒険が大好きだから・・・でしょう。

シレンの世界にハマるには十分のダンジョンです。

手に入るアイテムなど、前作トルネコ同様「運」の要素が大きいので、
うまくいけばラクラククリア、うまくいかないと即おだぶつ・・・という両極端の運命が、やっぱりこのゲームの一番の魅力です。

「同じ冒険は一度としてない」・・・だから、面白いんですね(*^▽^*)



そして、冒険は次の舞台へ。

シレンの冒険は、まだまだ終わらない・・・。



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