シーラとルックの世界 五代目アンナ
その3
それなりに順調だったアンナの時代。
しかし、忘れられない、強烈な思い出が二つありました。
まずひとつめ。
せっかく議長就任するも、一年で不信任になったアンナでしたが、
代わりに議長になった人も一年で不信任となり、
翌年選ばれたのがビクトル・フェンという人でした。
この人は、2年半後に死ぬまで議長を務めました。
・・・このビクトル・フェンなる人物。
このキャラが、私たち姉妹にとって、今でも忘れられないほどの強烈なインパクトを残したのです・・・。
初期国民は国ごとに固定なので、例えば二つのメモリーカードでそれぞれ新規でスタートしたとしても、
同じ初期国に当たった場合は、そこに住んでいるのは同じ人たちです。また、同じ国ではあるものの少し年代がずれている・・・という初期国もいくつかありますが、そこに住む彼らはやはり、年齢が違うだけの同一人物です。
実際に、桃ちゃんのやった初期国と私のやった初期国は、年代のずれたアラニス議長の治める国で、同一人物がたくさんいました。しかし何代も続けてやっていると、そのうちに初期国民はいなくなり、新たに生まれる人か、移住者だけになります。
そうなったら、それらはすべて別人。
たとえ同じ顔でも、同じ名前でも、違う両親から生まれた全くの他人なのです。同じ顔のキャラや同名キャラなんてのは限りなく存在します。
もちろん無限に名前や顔グラフィックがあるわけもなく、
名前もローテーションでつけられていきますし、顔に至っては、系統によって生まれる顔がある程度絞られますから、同じ顔だらけになります。
でも、たまに違う国なのに、「同名で同じ顔」というキャラが偶然できることがあります。
「あっ、この顔でこの名前のキャラ、うちの国にもいるよ〜」
桃ちゃんと何度かそんな会話をした記憶があります。顔グラフィックは使いまわしですし、名前のローテーションが同じところに来ていれば、そういう偶然ももちろん起こるでしょう。
そう・・・ビクトルは、そんな偶然の産物だったのです。
桃ちゃんのプレイしている国と、私のプレイしている国、両方に、同じ顔のビクトルが存在したのです。
しかしそれは、生半可な偶然ではありませんでした。
桃ちゃんのプレイしている国にも存在する、同じ顔の「ビクトル」というキャラ。
なんと、そのビクトルの苗字が「フェン」だったのです。
同名キャラはくさるほどいますが、同姓同名となるとちょっといません。
「フェン」家に生まれた子供に「ビクトル」と名がつく可能性。
それは、同じタイミング、同じ条件でなければなかなかないことです。
まして、それで同じ顔だなんて・・・!!私の国で彼が生まれたのは520年。新規で始めてから30年が経過しています。
三代目PCのいとことして生まれました。
桃ちゃんの方ではどの家庭に生まれたキャラか知りませんが、
当然、私の国とは違う国の、違う家庭の子供であることは間違いありません。ともあれ、お互いのプレイ状況をよく話していた私たちは、
「ビクトル・フェン」なるキャラが、それぞれの世界に存在していることを知りました。
そのときには、すでにビクトルは両方とも最終形態(顔グラフィック4段階目)を迎えていました。
そしてさらに、偶然はそれだけではなかったのです。
桃ちゃんの世界のビクトル・フェン
ジマショルグ・ちょっと神経質私の世界のビクトル・フェン
ジマショルグ・ちょっと神経質
こ、こ、この恐ろしいまでの一致は・・・!!Σ( ̄ロ ̄lll)
同姓同名で、同じ顔で、同じショルグで、同じ性格・・・!?
さすがにウルグは違っていたようですし、最終的に寿命も違っていたのですが(私の世界のビクトルの方が長生きした)、
これに気づいたときには、本当に驚きました。
移住でもしたのかと!
後にも先にも、ここまでの一致キャラはこのビクトルだけです。
そのためビクトルは、私たち二人にとって、忘れようにも忘れられないキャラとなりました。
もちろん私たちの間でこの顔は、「ビクトル・フェン」と呼ばれています。
(最近桃ちゃんは逆三角型の顔を排除しているため、彼女の国ではビクトル顔は見ないことになってますが^^;)
ふたつめ。
今ではNPCの恋愛をサポートするプレイを当たり前のようにやっているのですが、昔はあまりそういったことをしていませんでした。
理由は、めんどくさい。これに尽きます。
それでも、攻略本からの情報や、プレイしていて気づいたことなどから、NPCの恋愛に介入できる術はかろうじて知っていたので、それをやることもありました。
例えば、「何やってるの?」と聞いて、「○○を誘いに行くの」なんて言ってるキャラを見つけたら、「おーい」で足止めして、○○が帰宅するまで調節したり、きのこやイムふんで魅力の調整をしたり。
しかし、このアンナ時代、超大変だったサポートの記憶があります。
それは長男アレスのサポート。
いえ、アレスのと言うより、その嫁になったジュリエットちゃん(顔忘れ)のサポートです。私はアレスとジュリエットちゃんのカップルを応援していたのですが、アレスは浮気性で、ジュリエットちゃんを何度も捨てようとするのです。
私はどうしてもジュリエットちゃんとアレスを結婚させたかった。そこで、鬼のようなサポートを行ったのです。
今となっては日常となった鬼サポも、この頃は初のこと。
メチャクチャ大変で、もう二度とやるもんかと思ったのも、遠い昔・・・。
ジュリエットちゃんというのは、アンナが結婚相手としてラダーボンくんと迷っていた、あのアンドレイくんの娘です。
アンドレイくんは、あの後無事にマリリンちゃんと結婚し、一児をもうけました。
29才で亡くなってしまいましたが、幸せになってくれて嬉しかったです。で、マリリンちゃんも、プレイノートに「ちゃん」づけで記されているところを見ると、おそらくかわいい顔で気に入っていたと思われます。
その娘であるジュリエットちゃんも同じく「ちゃん」づけなので、かわいい顔だったのでしょう・・・。覚えてなくて残念。アレスもかわいい顔だったし、ジュリエットちゃんとお似合い♪
・・・と思っていたんですね。
しかし、ヤツは浮気者だった・・・。
アレスが成人した年、アレスより3つ年上のプリシラという子が友人欄にいたようです。
しかし、彼女には同い年のベベートという彼氏がいました。そもそも、このプリシラという子はもともとベベートとつきあっていたのですが、途中でマシューという3つ年上の人に一回乗り換えました。
マシューはやもめで、喪が明けてすぐプリシラを誘ったようです。
プリシラは、OK・・・。
それがこの年の7日のことです。
しかし25日には、再びベベートとよりを戻しました。その翌日26日。
何とアレスの誘いをOKするプリシラ。待て待て待て!!これはいくらなんでもベベートが気の毒というもの。
持っていると嫌われるというアイテム「イムのふん」を使って、何とかアレスとプリシラのデートを失敗させました。
しかしこれはほんの前哨戦だったのです・・・。
翌年、アレスはジュリエットちゃんと付き合い始めます。
それが556年26日のこと。そして557年の18日。
アレスとジュリエットちゃん、婚約。たった20日程度の交際期間でもう婚約できるなんて、なんて素晴らしいこと・・・もしや運命のカップル?(´▽`)
・・・なんてことがあるはずありません。ヤツは、アンナがサポートしなければジュリエットちゃんを何回捨ててたことか、わかったものではありませんでした。
(まあ、「捨ててよりを戻す」セットをくり返さなければ、回数的に「捨てた数」は増えませんが・・・)
26日、ジュリエットちゃんと付き合ってからというもの・・・
他の女の誘いを受けまくるアレス。
昨年の20日でミスタープルトになってしまったことが原因でしょう。
そのおかげでジュリエットちゃんと恋人になれたことはとてもよかったのですが、同時に余った女子がアレスに群がる結果に。またそれが、老いも若きもどんとこいな息子。
手当たり次第にOKします。
しかしジュリエットちゃんの誘いは断る。てめぇぇぇ!ヽ(*゜Д゜)ノバカ、バカバカ!
ジュリエットちゃんを捨てるなんて、母が許さない!!
・・・というわけで、
息子に朝から晩まで張り付く母アンナ。「明日、遊びに行かない?」
「いいよ、大通り南で・・・」
ロード。「明日、遊びに行かない?」
「いいよ、大通り・・・」
ロード。他の女の誘いを受けないように、「おーい」を駆使して阻止しまくり。
「明日、○○さんとデートするんだ」
それでもどうしても、母の目を盗んで浮気に走るアレス。
「あらそう・・・」
痴れ者め、目にもの見せてくれるわ。翌日。
「私の恋人になってください!」
「(なんかクサイな)・・・ごめん、○○さんとは友達のままでいたいよ」
ククク・・・イムふんのお味はいかが?「明日デートしようよ」
「(なんかいい匂い♪)いいよ、大通り南で待ち合わせね」
女神のこしかけの威力、とくと見よ!
そんなこんなで、毎日毎日息子に張り付きまくって阻止し、サポートし、
やっとやっと、アレスとジュリエットちゃんを婚約させることに成功したのです。本当に大変だった・・・!
しかし、ヤツは最後までやらかしてくれました・・・。
婚約中にまで他の女の誘いを受けていたのです。
しかも、相手はジュリエットちゃんの母マリリンちゃん。
てめええええ!!明日娘のジュリエットちゃんと結婚予定だろうが、なにその母の誘いを受けてんだああああ!!ヽ(*゜Д゜)ノ
マリリンちゃんもマリリンちゃんだ。当時、婚約中の他の子とのデートも不倫デートと同じ扱い(温泉デート)になるとは知らなかったので、温泉に向かうのを不思議に見つめた記憶があります。
一体どんな会話を・・・。
(「これって不倫?」は結婚してないしおかしいよな・・・と思いつつ、他のセリフがあるのかどうかもチェックしたことないので、これは未だにわかりません)
はてさて。
母の苦労のかいあって、なんとか息子アレスとジュリエットちゃんは結婚しました。
これだけの、アレスの恋人への関心のなさから、子供はまったく期待してなかったのですが・・・きちんと3人出来ました。思いのほか相性よかったんでしょうか。
その後ジュリエットちゃんは18才で亡くなってしまったので、アレスにフラれていたら、新しい恋人を探して付き合って・・・と、もしかしたら子供を残せなかったかもしれません。
やっぱり、アンナがサポートしてあげてよかった・・・!ヽ(´▽`゜)/
と、そんなサポートの醍醐味というか自己満足というか・・・を味わった私は、
その後怒涛のサポートプレイに走ってゆくことになるのです。
もちろん、懇意にしているキャラのみですが。
そのお話はまた、それぞれの記録で。
そしてPC権は、そんなアレスの双子の弟たちの片割れ、ヒースへと受け継がれます。
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