カノンとF太郎の世界 十六代目リヒト
その1


さて、リヒトリヒトにPC権を移し、世界更生プロジェクトを進めていきます。

前回は、子供だといろいろ制約があるからと、成人で引き継ぎましたが、今回は入学からのスタートです。

教育方針の調整は、最初の頃の『まじめに』一本やりではなく、『まじめに』と『人に優しく』の交互に切り替わっています。
そのため、リヒトの持っていくお弁当も、『まじめに』の年にはスピリット弁当、『人に優しく』の年にはスタミナ弁当 で調節します。

他の子に対しては、一度に矯正できるのは一人だし、大人時代にやっていたこととさほど変わりはありません。

『ラムサラ?』とスタミナ弁当を使って、セーブとロードのくり返し。
ターゲットに張り付いて、遊びに行かせないように見張り続けるだけ。


ただこれが、大人時代より面倒くさいことは事実。
大人の場合は授業を受けなくていいので、授業がその作業の妨げになることはないのですが、
子供だと強制移動してしまうし動けなくなるし、タイミングによってはセーブをし損ねたりしてしまいます。
さらに、子供は○ボタンで遊んでしまうので、遊んでる間は動けず、その間にターゲットの子がどっかへ行ってしまって失敗・・・なんてことも。

やっぱり、これらをやるには大人の方が断然やりやすいです。


しかし、私はどうしてもリヒトで長くプレイしたかった・・・!


そのためには、子供時代からウミカイの卵を食べまくらないといけないと。


なぜ、そこまでリヒトで長くやりたかったのかというと、
もちろん、この顔がかわいくて大好きなビリーくん顔ということもありますが、大きな理由があるのです。

もともと、L太郎L太郎はリナリナよりかなり年上のため、どこまで子供ができるかわからず、
リヒトができたとき、おそらくこれが最後の子だろうと思いました。

だから、たぶんこの子でやることになるだろうなとは思っていたのですが、
入学からやろう、と心に決めていたわけではありません。

しかし、リヒトが1才リヒトになり、顔が判明した時・・・私は、入学からやることを決意しました。


私は、1才になったリヒトを見た瞬間、『アルスの再来』と感じたのです。


『アルス』というのは、私が最初にやった『エナの世界』の三代目PCです。

ビリーくん顔。
誕生日は9日。
そしてコークの翼持ち。

完全なる一致。


若くして亡くなったアルス。
のちに『一日アルス』として暴れまわったものの、本家アルスは18才で、華やかな短い人生を閉じたのでした。

そのアルスの再来であるかのようなリヒト。
これはぜひとも、卵を食べて、アルスの生まれ変わりとして幸せに長生きせねばならない と思ったのです。

そして、アルスは子供を一人しか作れなかったので、今度こそ、たくさんの子に囲まれて、大家族の幸せを得なければと。


そんなわけで、世界更生プロジェクトには多少の支障があるものの、入学からのスタートとなりました。

・・・まあ、実際はそこまで支障があるというほどでもなかったですが。
なんだかんだ言っても、ララ時代、そしてリナ時代と頑張った甲斐あって、
もともと怠惰な子の矯正をそこまで頑張らなくても、毎年の教育方針だけでもかなりの真面目な子を作ることはできるようになっていたので、
リヒト時代、そこまで矯正に頑張ったということはありませんでした。


リヒトには、それよりもずっと、心を砕いていたことがありました。

それは、リヒトの兄弟たちのことでした。

リヒトには4人の兄弟がいました。
長女アビー、長男ライト、次女シーファ(ここまでは顔を忘れてしまった・・・)、
三女リリーリリーそして次男のリヒトリヒトは末っ子。

彼らの恋路に思いっきり介入し、忙しい日々を送りました。

別にそんなことをしなければ売れ残りそうだとかそういうわけではありませんが、
やはり兄弟にはなるべく早く結婚してもらいたいもの。
同じ家に住んでいるうちの方がデート事情も分かりやすいし、できれば自分が結婚する前に兄弟たちに相手を作っておきたかったのです。


もちろん、自らもかわいいお嫁さんを見つけなければなりません。
なるべく長くリヒトでやりたいので、そんなにすぐに結婚するつもりはありませんが、やはり相手は見つけておきたいもの。

そして、アルスのように武術大会でも活躍したいので、訓練も怠れません。


自分のために、そして家族のために・・・走り回ったリヒトの人生。


果たしてその結末は?



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