カノンとF太郎の世界 初代カノン
その5
F太郎に二度もフラれ、愛情が消え去ったPCカノン。
しかし、愛情は消えても憎しみはそう簡単には消えません。
残された憎しみを力いっぱいぶつけて、スッキリ忘れて新しい愛に生きたいと思います。
カノンの計画は、二つあります。
F太郎への復讐が果たせるベスト版と、
F太郎への復讐は忘れて幸せになる妥協版です。
もちろん、F太郎への憎しみが募っているので、復讐が果たせるベスト版を決行したいに決まっているのですが・・・
なぜ妥協版があるかというと、ベスト版の実行が難しいかもしれないからです。
妥協版は、18日までに新しい恋の相手コンをその彼女から奪い、
毎日デートして25日までに婚約にこぎつければいいだけなので問題ないですが、
ベスト版は、一度F太郎をカリナから奪ってからコンを誘うということになるため、一日余計にかかります。
しかも、F太郎はカノンの誘いを大抵断ります。
このことから考えてみても、ベスト版を実行できる可能性は低いかもしれないのです。ベスト版のタイムリミットは、18日にコンを誘うのは必須のため、17日です。
17日までにF太郎を誘えなければ、妥協版を取り入れるほかなくなります。
カノンのするべきことが見えてきました。
1.17日まで、毎日訓練して魅力を上げることに尽力する。
2.F太郎を誘ってみる。
3.誘えればベスト版、誘えなければ、妥協版を実行。
朝も昼も夜も訓練するカノン。
そのかいあって、16日には、スピード・スタミナ・スピリット共に30以上もアップ、外リーグ1位になっておりました。「明日、遊びに行かない?」
「いいよ、大通り南で待ち合わせね」
フッ・・・ひっかかったわね。
翌日、運命の17日。
「ボクの恋人になってください!」ケッ! 調子のいい奴め!!ヽ(*`Д´)ノ
「フッ・・・いいわよ(という心境で、「私もあなたのことが好きだったの」)」
さあ、お膳立ては整った。
フッてやるぜ!!!
とは言え、まだ一日余裕があるから、手をにぎるくらいまではしてからフッてやることもできる。
一応誘ってみて、断られたら、その足でコンを誘いにいこう。
「明日、デートしようよ」
「いいよ、大通り南で待ち合わせね」あれっ?・・・誘える!!
・・・・・・(゜ロ゜;)
(手をつなぐくらいはと思いつつも、実際誘えるとは思ってなかった)
ぬ・・・ぬう・・ど・・どうしようかしら・・・。
「これ、F太郎にプレゼント」(ふしぎなものみつぐ)
「わぁい、欲しかったんだ、それ」
「・・・・」
18日。
「手をつないでもいい?」
「・・・・!!」ふしぎなものをみつぎつつ、
「明日、デートしようよ」
「いいよ、大通り南で待ち合わせね」さ、誘える!!
明日も誘えるゥゥゥ!!!!
19日。
「カノンってホントに素敵だね」
うおおおおおおお!!!!
それ、こないだも聞いたけども。ふしぎなものみつぐ。
20日。エナコン帰りにF太郎をデートに誘う。
誘えた!!!
21日。キス!!
さらに
「明日、デートしようよ」
「いいよ、大通り南で待ち合わせね」
うああああああ!!!!
22日。
「ボクには君が必要なんだ」おおおおおおおおーーーーーっ!!
(つ、つ、ついに、ついに次は・・・・・)
よオォォし
デートの約束ッ!!
ふしぎなものみつぐッ!!
23日。
「ボクと結婚してください!」
うおおおおおおおお!!
ついにぷろポーズ!!
「ええ、幸せな家庭をつくりましょう」
(くっ・・・かアァあ〜〜〜〜っっっ!!!)カ・ン・ゲ・キィィィ.:*・。(*≧Д≦*)。.:*・°
婚約!!
こんやく!!
こんやくうううううう〜〜〜っっ!!
ふしぎなものみつぐ!!
とうとう・・・!!
やっと・・・!!
午前・・・!! ・・・よかった・・・ホントに午前でよかった・・・(; ̄∇ ̄ )
・・・・かくして、カノンは勢いに任せてF太郎と婚約してしまいました。
コンの存在はすっかり忘れていました。
デートに誘える喜びと、とんとん拍子に進展する感激で、
一時あんなに落ち込んだF太郎への愛情度が、うなぎのぼりに急上昇。
気がつけば怒涛のデートラッシュで結婚まで突っ走っていたのです・・・。
結婚式は午前のため、ハキることもなく、F太郎はやってきました。
念願だったF太郎の所持金の半分もゲットしました。予定より2万ほど足りない額でしたが。
新居に着いて、倉庫のチェックをしたところ、F太郎が移住早々買ったラムサラが一つ、ぽつんと置いてありました。
そして、大量のふしぎなもの・・・・。こんなに貢いだのか、と思うと、改めて今日の日の結婚が苦労の末のものだったことを実感します。
感慨深い思いに浸っていると、夜を告げる鐘の音が鳴り響き、
大量の男性に声をかけられるカノン。
そう言えば、25日はお誘いデー。独り身の男女が異性にモーションかけまくる日です。
しかし、できれば既婚の異性のことは無視してほしいのですが。ムダだから。
男の群れから抜け出してみれば、家の周りには大量の女性たち。
どうやらF太郎を誘いに来ていたようです。
こんなにモテモテの夫婦を見たのは、これが最初で最後でした。
その後、F太郎とはもう何事もなく、順調に夫婦生活を送っていきました。
結婚前にあれだけ遊んだせいか、不倫することもなく、子供も4人できました。女の子3人、男の子1人。
長女が生まれ、次女と長男が双子、末に三女。
初めての双子に、狂喜乱舞した思い出が・・・。
この頃はまだ子作りの誤解が残っていたため、子供ができないことで恨みに思ったりもしていたので、定期的に子供ができてくれたことも、F太郎を好きになった大きな要素でした。
桃ちゃんからもらったF太郎は、カノンの共和国人生に大きな波乱を巻き起こしてくれましたが、
そのおかげで、とっても思い出深い、楽しい時間を過ごせたと思います。
そして、F太郎の顔も最初はただのブサイクと思っていましたが、だんだん愛着が湧いて、今では好きな顔のひとつになりました。
どうでもいい存在から、嫌な奴になり、大嫌いになって、一周まわって大好きになったキャラ。
F太郎ほど存在の好き嫌いが激しかったキャラは、後にも先にもいません。
忘れられないキャラになりました。
さて・・・
この後、私はPC権を末の娘に引き継ぐことにしました。
女の子は全員好きではない顔でしたが、男の子は当たり顔でした。
通常ならその男の子に引き継ぐところですが・・・
末娘が唯一の人気者(いい性格)で、コーク・ジマの才能を持っていたのです。
(当初の目的だったF太郎の才能を二つとも受け継いだのは、結局この子だけでした^^;)
さらに、魅力が高い人だけが持つ「エナの子」という才能までついており、多少顔が気に入らなくてもまあいいやという気持ちになったわけです。
末娘の名は、ミレア。
次回からはミレアの人生が始まります。
カノンほどではありませんが、それなりに印象深く、それなりに色々あった思い出のキャラです・・・。
ワールド・ネバーランド2〜プルト共和国物語〜 PlayStation (c)althi Inc
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