初代エナの世界 三代目アルス
その2
アルスに与えられなかった二つのもの。
ひとつは、二人目の子供。
一人娘が入学の年を迎えるまでに、次の子ができなかったのです。
本当は、娘が成人の年までねばろうかとも思ったのですが、
やはりこの子に代わることにしました。理由はいくつかあります。
アルスのとき、アムラームのことで子供時代からできなかったので、次の世代は子供時代からやりたかった・・・ということ。
そして、やっぱり女の子でやりたい・・・ということ。
せっかく女の子が産まれ、顔も、母フーミェンと全く同じでちょっとガッカリしたもののかわいい子であることは違いないし、もったいない。しかし、最大の理由は・・・
手に入れたい男の子が決まっていたからです。その子は、フレアの長女(アルスの姉)の子供。
これから代わる娘にとったら、従兄弟です。長女は513年に結婚しました。(次女も同じ年に結婚)
アルスが成人した翌々年のことです。
アルスが結婚したのは517年ですから、4年前にすでに結婚していたということになります。結婚してすぐに作った第一子。
その子こそが、娘の旦那候補でした。また、4つ違い・・・( ̄ー ̄°)
長女のところには5人の子供がいました。
まず双子、そして一人産み、また双子を産みました。
その最初の双子が・・・
長男オスプレイ次男メジホントに双子だ!!Σ(゜ロ゜;)
なんてかわいい双子でしょう。
私はスッカリお気に入りになりました。三男タケハルもかわいいし、四男リュビンコもかわいくて、(五男もそこそこ)
長女のとこの子はみんなお気に入りでしたけど。
ともあれ、娘の旦那候補はオスプレイかメジに決定です。
となれば、4つも差があることだし、子作りねばってる場合じゃありません。
一人娘に代わり、成人したらすぐにでも手に入れなければ。もちろん、子供時代からまとわりついて、恋人を作らないように見張ることも必要です。
まあ、二人いるし、どっちかは残るだろう。
できればオスプレイの方が(名前が)いいな・・・と。
そんなわけで、子供を一人しか作らず、
アルス人生は、地味ながらも華やかに幕を閉じました。激動のフレア人生から一転、のどかでしあわせな人生でした。
しかし・・・
思えば・・・アルスの人生は、
線香花火のようなものだったかもしれません・・・。
アルスに与えられなかった、もうひとつのもの・・・
それは、寿命。
娘にPC権を移し、ちょうど1年。
アルスは帰らぬ人となりました。18才でした。
子供ができなかったのは、そういうわけがあったんですね。
もし子作りをねばっていたら、一人娘の成人を待たずして、エンディングを迎えていたところでした。PCが、こんなに若く亡くなるなんて・・・と、
ものすごくショックでした(ノ_-。)
・・・だからかもしれません。
フレアに比べると、地味でのどかだったアルスというPCが、
その後もずっと、強く心に残り続けることになったのです・・・・。
・・・・しかし。
本当は、別の理由で心に刻み込まれているのですが。
ええ、実は・・・
このアルスこそ、一番最初の運び屋にしたキャラだったのです。
「運び屋」というのは、のちのちネットを徘徊して、知った名前なのですが。
このゲームの「移住」システムを使って、持ち物を持ったキャラを移住させると、そのキャラは持っているものを「プレゼント」として、PCにくれるのです。
このシステムを利用すれば、人口に左右されず、いつでもほしいものをゲットすることができるのです!
そう、寿命が切れたキャラに持ち物を持たせて移住させる・・・という、邪道な手法(笑)です。物を運んできては、翌日危篤になって死んでいくそのキャラを、ネットでは「運び屋」と呼んでいるようです。
当時私たちは「運び屋」なる存在など全く知らず、純粋にプレイしていたのですが、
このアルスの死によって、
ついに「一日アルス」なる存在を生み出してしまいました。娘にチェンジする1年ほど前に取っておいたパスワードがあり、時間を進めて、翌日危篤になるアルスを、桃ちゃんと二人で作ったのです。
これを使えば、人口を気にすることなく物をゲットできるね♪・・・などと、二人で大喜び。
いろんな物を持たせた「一日アルス」を量産しまくりました。さらにそののち、
アルスはコークショルグ・バハウルグで、たくさん入れるとやっぱり偏りが出るね・・・
ということで、ジマ・ガアチの一日キャラ、ミダ・リムの一日キャラまで作る始末。
散々利用しまくりました(≧∇≦)/さらに時が過ぎ、パソコンを始めて、ネットを徘徊。
なんと、同じことをしている人が実はこんなにたくさんいたのか!!と知って、驚き&苦笑(;´∇` )
呼び方の違いはあれども、やっぱりみんな、同じようなこと考えるんだなあ・・・と(笑)
(私たちは現在も「運び屋」ではなく、「一日〇〇(キャラ名)」という呼び方をしています。←すでにこれで定着しているので・・・)
ともあれ、一日アルスが、本家アルスより派手に活躍してくれたこともあって・・・
アルスというキャラに、いっそう愛着がわくことになりました。そういう意味では、この地味なアルス人生も、印象深いものだったと言えるでしょう。本人その愛着は望んでないだろうけどネ・・・(^−^;)
ワールド・ネバーランド2〜プルト共和国物語〜 PlayStation (c)althi Inc
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