ジル
なぜか一体だけ女性のような風貌で、ドレス着用の精霊人形。
作ったシャムロックの趣味を疑う・・・。
背丈は男だから、やたら人目を引くモデルのようです。そんな風貌だったので最初はまったく興味がわかず、声は完全に男性の落ち着いた穏やかな声で悪くなかったんですが、どうでもいいなと思っていました。
しかし初回というかまあ二回目のジャック、そしてルディに多大なストレスを与えられた私は、ジルにストレスを癒してもらいました(* ̄▼ ̄*)
ジルは常に穏やかで優しいため、全くストレスがたまらずプレイできた初めてのキャラとなったのです。
ありがとうジル。ホントこの順番でプレイして正解でした。(たまたま選んだ割に大正解)
ジルは人間を幸せにしたいと願っている精霊人形で、そのために彼らの望むようにできる限り添い続けてきたようです。
しかし人間に夢を見させる自分たちの存在は、人間をダメにしてしまうのではないかとも考えていた。
自分のことではなく、常に相手のことを考える優しい性格ですね(´▽`)
そんな彼のオーナーは伯爵令嬢のグロリア。
ハンナのことも妹のように大切に思ってくれる優しい女性。なので好きでした。しかし甘い言葉に惑わされて惚れかけた男が、家柄目当てに近づいてきたとわかって深く傷ついています。
そのため彼女はお気に入りの薔薇園で、お気に入りの素敵なジルと大好きな紅茶をいただくことで他のことから心を閉ざしており、
チャプターがすすむごとにジルへの依存はひどくなっていくのです。
まさにジルが懸念している状況に・・・。
ジャックルートでは彼女を殺す羽目になり、ルディルートでは一応救えたし「いつか一緒にまたお茶を飲みましょう」と言ってくれたからよかったけど、もっときちんと救いたかったので、ジルルートを楽しみにしていました。
そしたら、グロリア「私は自分を・・私の夢を見つめ直すためにあなたの誘いを利用したのよ」と、イグニスに(≧∇≦)/
イグニスはウィル以外の人形のところに現れ、オーナーにいろいろ吹き込んで心の闇を広げさせていたのです。
精霊人形と人間の関係は割と危うい均衡の上に成立するものなので、彼のもくろみは正しいと言えますが。
「私が利用されたというのか」と悔しがるイグニスに笑いました。
しかしジルのオーナーになってからも、ジルの態度はなる前と変わった様子もありません。
そう、ジルは、つねに穏やかで優しい・・・それしかない、それしか見せないキャラだったのですΣ( ̄□ ̄;)
そのためいつハンナに惹かれたのか、全くわかりません。
感情の波がほとんどないから、恋愛の盛り上がりもありません。確かにストレスはまったくたまらなく、のんびりプレイできたし、チャプター4で必ず人形がハンナを守るために人を殺すシーンも他の二人と比べて全然よかったです。
ジルだけはハンナに見せまいとしたし、唯一ハンナに「こんな形にはしたくなかったが・・すまない」と謝ったのです。
ハンナがその行為によって傷つくことをわかってくれてる・・・。しかし盛り上がらない(つД`)感情が揺れ動かないばかりに・・・。
そのため、ジルが珍しく声を荒げるシーンや、『解放』の時に自分の感情を爆発させるところはよかった。
特に解放の時は、最初ジルがいつも通りに穏やかなセリフを言うのを聞いて、ハンナが切なくなる描写があったので、
ジルが理性で押しとどめられない気持ちをあらわしたときに「おおっ」と盛り上がりました。
そんな感じだったので、エピローグのジルはとてもよかったです(≧∇≦)/
ハンナにべたべたする珍しい(今まで見たことない)ジル。
「最近気づいたんだがどうやら私は独占欲が強いようだ。私だけのかれんな花を他の誰の目にも触れさせたくはない」
セリフは結構キザっぽいんだけど彼には合ってるし何より積極的なのが大変よろしい。格好も男のかっこうにしてるらしいし(見えないけど)もっともっとべたべたしまくってくれと思いました。
今までの分も。
というわけで、ジルの順位はイグニス、ルディ、ジル、の三番目かな。一応。
でも初め女装にしか見えないキャラグラフィックに、完全に興味を失った割には結構好きなキャラになったのは驚きです。
見た目だけで中身まったく女性っぽいとこなかったからかも。
まあ、ジャックとルディにストレスたまったところでオトしたからかもですけど。
チャプター4で唯一ましなのが、ジル&グロリアでした。
初回ジャックルートで見たときは衝撃を受けたものの、他がもっとひどかったので。グロリアの命令でハンナを殺すよう命じられたジル。
でもそれに必死に抗おうとしてくれるし、グロリアが自ら死を選ぶようにジャックのナイフに飛び込んでいったときもショックを受けていました。
オーナーと人形の絆とやらを唯一感じられるのがこのコンビです。他はホントに絆があるのか・・?
『コメント』のジルもなかなかよいです。すでに人間になったジルなので、セリフにちゃんと積極性がある(*´ω`*)
とはいえ、どのコメントもやはり穏やかで「これは!!」という意外性はないジル。
その中で、バラを切り裂く勇ましいジルのコメントを抜粋。これはジルルートのチャプター2で、暗いバラ園に閉じこもったグロリアを助けるために、バラを切り裂いて突き進むかっこいいシーン。
穏やかに微笑んでいるジルからすると珍しいので、ハンナもウィルも驚いていました。『・・そんなに意外だったかな?どうも私は誤解されやすいタイプらしくてね。見た目のイメージで、スプーンより重いものを持ったことがなさそうだと思われがちなんだ。
・・まあ、できれば剣なんて無粋なものより可憐な花を腕に携えている方が平和でいいが。
・・・けれど私は、いざというときに剣を抜くことをためらう男ではないよ。それが君を守るためであればなおさらね。・・・怖がらせてしまったかな?ふふ・・大丈夫。今はこうして君を腕に抱いていることの方がずっと心地よい・・。
君が笑顔でいてくれる限り、私が再び剣を抜くことはありえないよ』グロリアが自分を拒絶していると思い、彼女のもとへ行くのをためらっていた割にはやることが豪快だったジル。
彼にレイピアという武器はとてもよく似合っていてかっこいいシーンだったので気に入ってます。
たいていの場合、闘いを好まないにもかかわらず、仕方なく剣を抜くジルの姿しか見れないので。