ドラゴンクエスト


   (エニックス)


何回プレイしたか、全く覚えてないくらいプレイしたソフトですね!
あまりソフトを持っていなかった私たちは、繰り返し繰り返しやりました。

まずはじめに二人でやって、それからはそれぞれで・・・。でも、片方がやっているとき、もうひとりも画面を見ているので、よく飽きなかったな・・・と今は思います。


このゲームでは、いまだに忘れられない思い出が、二つあります。


一つは、主人公の名前。
攻略本に、「パラメータアップするよい名前」というのが載っていました。
五十音のひらがなにそれぞれ数字が割り当てられ、ある計算をもとに並べ替えることによってパラメータが変化する、というものでした。

数字とパラメータの比較表もついていました。
つまり、好きなパラメータを名前次第で選べるわけです。

・・・が、しかし・・・
私たちはその計算方法を完全に勘違いしていたのです。


結果、「ょめつい」という、どう発音するのか謎な名前をつけたのですが、プレイしている間中(変な名前・・・)と思い続け、でもパラメータがいいんだ、と言い聞かせていました。

しかしのちに、パラメータがアップしていなかったことに気づき、ボーッとしました。
やっぱり、好きな名前をつけるのが一番、ということかもしれません・・・。
・・・ていうか、途中で気づかなかったのが間抜けすぎ(T_T)
気づかないって事は、パラメータアップの必要もなかったってことだし・・・



二つ目は、私のドジです。藍がプレイしていたときのこと。
食卓のテーブルでプレイしていたので、母もいて、三人で画面を見ていました。

そのとき、マイラ(という村)の周りでレベルアップ中だったのですが、あまりいい敵(経験値をたくさんくれる)が出てこず、私はイライラしていました。(妹のプレイなのに・・・)


そして・・・、大さそりが出てきたとき、私は机を叩いて、「またこの敵!」とさけびました。


その瞬間・・・世にも恐ろしいことが・・・。


なんと、画面が停止してしまったのです!!!!Σ( ̄ロ ̄lll)


・・・私たちも、そろって静止しました。


机を叩いた衝撃で、ゲームが作動しなくなってしまった・・・ということが、次の瞬間理解できました。

と同時に、私はしてしまったことの重大さに、呆然としました。
こうなっては、ゲームをリセットする以外の道はありません・・・。


これは私のプレイではない。

マイラへ来てから、しばらくその周りでレベルアップしていた。

マイラには、当然セーブできる場所はないから(このゲームでセーブできる場所は、唯一ラダトームの城、王様に“復活の呪文”(パスワード)を聞くのみでした)、 今までの時間のすべてが無駄・・・。


頭の中を、どうにもならないことがぐるぐると回りました。

母の怒る声が遠くで聞こえます。

そして、藍が静かに電源を切るのが見えました・・・。



あのときのことは、いまだにしっかり脳裏に焼きついています・・・。

あの時、母は怒っていたけど、藍は私に怒りませんでした。
きっと怒る気力も消えたのでしょう・・・。


あの頃は、本当に短い時間しかゲームをさせてもらえず、レベル上げだけで何日もかかっていました。

私は半泣きになりながら謝った記憶がありますが、それでも許してくれたのは、藍が優しかったからでしょう。
本当にありがたいです・・・。


それ以来、ゲームを見るときは慎重におとなしくすることにしました。
そして、マイラと大さそりは私の中で、トラウマになっています・・・。


何年もたって、藍がそのことをすっかり忘れていることがわかりました。

しかし私は、あの凍りついた瞬間を忘れることはないと思います・・・。
非常に恐ろしい体験でした・・・(>_<)



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