ズッコケ三人組と死神人形(シリーズ第三十四巻)

 那須正幹作 前川かずお(亡くなられるまで) 高橋信也(それ以降作画として)画  ポプラ社


あらすじ
冬休み、三人はスキーをするために、とある山荘へ出かけました。

ハカセのお父さんの元部下で、脱サラしてペンションを経営している古川さんからの招待で、 一応ただで泊めてもらえるようです。

山荘には多くのお客さんが泊まりに来ていました。

女子大生の四人組、カメラマンと助手、会社の社長と妻、雇われている元オリンピック選手。

しかしクリスマスパーティーの夜、
山荘に届いた死神をかたどった人形により、シリアスな雰囲気に。

元オリンピック選手の大垣さんがいうことには、友人の勤めるブティックにも以前これと同じものが届き、
オーナーが死んだというのです。

さらにそのあとカメラマン助手の南原さんから、また別の人も死神人形が届いた後に亡くなったというニュースをみたことがあると・・・。

まさかここでも誰かが亡くなるのか?

緊張が走る中、事件は起こるのです・・・。



感想
閉ざされた山荘で殺人事件・・・。

というのはなんといってもミステリーファンならおおよろこびのシチュエーションではないでしょうか。

少なくとも私は大好物です!

今回三人組のお話なので、味方が三人いるのは安心して読めてうれしかったです。

絶対に犯人じゃない人が中心になって動いてくれる話が私は一番好きなんですが、
そういうのってなかなかないですし。

死体をみたあとなのにけろっとして食事をしているハカセと、大騒ぎの中ぐーすか眠っていたモーちゃんに挟まれて、げっそりしているハチベエが面白かったです。

それにしても、死神人形怖いですね・・・。
あの人形が怖いというより、贈る人が怖い。

最後まで展開にハラハラして面白いので、読む頻度がとても高いお気に入りの話です。


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