ズッコケマル秘大作戦(シリーズ第三巻)
那須正幹作 前川かずお(亡くなられるまで) 高橋信也(それ以降作画として)画 ポプラ社文庫
あらすじ
冬休み、スキー場に遊びに行った三人は、かわいい女の子に出会います。その後新学期にその子が転入してきて、三人とも彼女を好きになってしまいました。
といってもお互いの気持ちは知らないまま。
自分の気持ちを隠して、ハチベエとハカセは悩むモーちゃんの応援をすることにします。
ところが彼女がみんなに嘘をついていたことがわかり、みんなからのけ者になってしまうのです。
複雑な気持ちを抱えつつ、三人は彼女の力になってあげることにするのでした・・・。
感想
三人が同じ女の子を好きになってしまうというのに驚きました。まあハチベエはかわいい女の子に弱いのでわかりますが・・・それでもモーちゃんのために応援する姿は偉いですね。
先に言われてしまったからかもしれませんが。
そして彼女・・・北里真知子ちゃんが、なぜ嘘をつかなければならなかったのか、という理由が後半にわかるのですがかわいそう、ですね・・・。
嘘をつくしかなかった真知子の気持ちを思うと
本当のことを知った三人が、それでも彼女の力になってあげたのは、すごく偉いと思います。結果として彼女は転校してしまうわけですが、三人の優しさを忘れないでね、そして幸せになってねと言いたくなります。
なんにせよ、あまり恋愛に関心のないハカセにもこういうことがあるんだなと、ちょっとほほえましく思いました。