ズッコケ三人組のミステリーツアー(シリーズ第二十九巻)
那須正幹作 前川かずお(亡くなられるまで) 高橋信也(それ以降作画として)画 ポプラ社
あらすじ
ハチベエの家にゴールデンウィークの無料の旅行招待券が届きました。
以前旅行してくれた人の中から特別に、感謝を込めて招待するという企画のようです。ところが旅行に行く前に、両親は食中毒にかかってしまい、急きょハチベエはハカセやモーちゃんを誘っていくことにしました。
その旅行はミステリーツアーといって、行先がわからないようになっていましたが、
翌日、参加者たちがどうも昔に会ったことがあるメンバーであることがわかります。昔一緒にツアー旅行した参加者であると。
ところがその昔の旅行中に、人が一人亡くなっていたのです。
旅行会社の記録には残っていなかったようですが、何となく雰囲気が微妙な幕開けとなってしまいました。
そして、今回の旅行中にも殺人が・・・・。
感想
ミステリーツアーというのが興味をひく入り方で、最初からわくわくしてしまいます。
行先がわからないまま、どこへ行くのかを推理するというのが、推理小説の探偵になったみたいで楽しそうですね。さらに、十年前の事件と今回の参加者も同じ・・・。
犯人は同じ人なのか?それとも別の人なのか?
盛り上がった展開ですが、十年前の参加者であるハチベエは小さかったため記憶が残っておらず、
そのため地道な調査をすることになります。その間に、知り合った女の子と仲良くなろうとするハチベエが、昔から女の子にちょっかいをかけていたことが露呈して笑ってしまいました。
そしてそんななんてことないエピソードが、まさかの真相につながるなんて驚きです。
今回はハチベエがかなりの重要人物でしたね。
最初から最後まで、わくわくハラハラドキドキを堪能できて、とても面白いミステリーでした!
お気に入りのお話です。