カノンとF太郎の世界 十二代目ミク
その2


父ルーカス父ルーカスと同い年のアダルベルトくんアダルベルトくんと結婚したPCミクミク
ルーカスの頃から気になっていた彼と結婚でき、幸せの絶頂・・・
となるはずだったミクの結婚生活は、早くも絶望を迎えることになりました。


子供ができないのです。


アダルベルトくんはもう20才アダルベルトくん
早い人は10代後半で亡くなってしまうこともあります。
けして「ありえない」ことではありません・・・。

寿命の目安の一つとして、子供ができるかどうかで判断することができます。

初婚で子供ができないということは、
人口が多い(大体115〜120人以上)
子供の数が多い(30人近く〜それ以上)
意外の理由は、
寿命が足りない(子供が生まれて入学するまでの日数分ないとできない)
しかないのです!!

アダルベルトくんは20才で、結婚が10日。
すぐに子供を作ったとして、21才の年の10日に生まれ、22才の10日で1才、23才の10日で2才、24才の10日で3才、25才の年の1日で子供が入学。
そこまで寿命があれば子供ができるはず。
ということは、単純計算でアダルベルトくんは24才の年までに死んでしまう、ということになります。

ただ、同日に別カップルのところに子供ができていたのに何度も子作りした結果できるのが遅れてしまったり、(結婚ラッシュなどだとこの可能性は高い)
人口や子供の数などもあるので、
できない=すぐ早死にという図式は成り立ちませんが・・・。

しかし、その後一年、辛抱強く子作りしてみましたが、
二人の間に子供はできませんでした。

アダルベルトくんは、やはり短命・・・・。


10代で亡くなる人に比べれば長いけれど、平均寿命が30才で、それ以上生きる人もいるプルトにおいて、やはり20代前半で亡くなってしまうというのは、早いと感じてしまいます。

まして、やっと結婚して、これから幸せな生活が始まろうとしていた時にそんな事実を知ってしまった私は、一気に意気消沈。
深い絶望に包まれました。



「子供、つくろっか」会話をただ空しくくり返す夫婦生活。
そして今すぐにも来るかもしれないアダルベルトくんの訃報をおびえ待つ日々。
そんな切ない毎日が、ひそやかに始まったのです・・・・・。



やがて。

その時は、静かに訪れました。


アダルベルトくんが疲れやすくなっていることに気が付いたのは、650年の20日を過ぎた頃。

何度かデートをしました。
その度に、これが最後のデートになるかもしれないと思いつつ・・・。


そして、翌年3日。
アダルベルトくんはひっそりと息を引き取りました。
24才でした。

ミク「アダルベルトくん・・・」


深い悲しみに包まれたミク。

でも、幸いにして、ミクは一人ではありませんでした。

例によって、結婚前にリムウルグ長になっていたため、両親、兄弟と一緒に住んでいたからです。
アダルベルトくんと結婚しようとしていた頃は、彼が短命だなんて思いもしていませんでしたが、こうなってみると、家族と一緒に住むことにしておいて本当に良かったと思います。


しかし、数日後。
母ユウコ母ユウコが28才で危篤・・・。

アダルベルトくんが亡くなって不幸のどん底になっていたミク。
さらにDリーグの試合で連日負けてどん底から這い上がれず。
追い打ちをかけるように同居している母までが亡くなり、もはやミクの不幸は底知らずです。


悲しみに暮れるミクに、父ルーカスはのたまいます。

父ルーカス「そろそろ結婚のことも考えないとな」
ミク「喪が明けた途端にそれかよ!!」


父に軽く殺意を覚えながらも、半年フラフラするミク。

しかしやがて、とある独身男性に声をかけられます。

デイビット「明日、遊びに行かない?」

デイビット17才。
17才か・・・フッ。

しかし、未亡人となったミクももう13才。
そこそこ年も合ってるし、よし、つきあってあげよう!!(エラそう)

ミク「好きな人とかいるんですか?」
デイビット「じつは、君のこと好きだったんだ」
ミク「ヤッター!!」
で恋人に。

父ルーカスも同じ日に彼女を作っていました。
なかなかやるな、父よ・・・。
相手はお似合いの未亡人。よしよし。

そして、アダルベルトくんのこともあるから早く結婚した方がいいだろう、と決め、
連日デイビットとデート。

手をつなぐのに失敗しつつも、その後は順調に進展。

翌年6日のデートでついに婚約をします。

ミク「お父さん、私結婚するわ」
父ルーカス「そうかい、おめでとう!!」

父はいつの間にか別の未亡人に乗り換えていた(何とデイビットの母)が、順調に進展している模様。
この調子だと、父も来年あたり再婚という具合になりそう。
ミクの兄弟たちは、姉も上の弟もとっくに結婚して、末弟だけが残っています。
お前も、元気で生きておゆき・・・。



652年10日の午前に、ミクは再婚予定。

今度こそ、幸せな結婚生活を・・・・・!!



・・・・しかし、そんなミクのささやかな幸せさえも、

運命は、叶えてはくれなかったのです。



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