俺の屍を超えてゆけ

    (ソニー・コンピュータエンタテインメント)


ものすごいタイトルのRPGですね。
さらに買うのをためらうような子供の顔のアップのパッケージ・・・・。

しかしプレイした人が結構ハマる魅力のあるゲームであるというのをレビューでよく見ていたので、
ちょっとプレイしたいなと思っていました。

面白かったです(*´▽`*)


ストーリーは、
短命&人との間に子供を作れない呪いをかけられた子供が、神との間に子供を作り、世代交代ののちに宿敵を倒すーーというもの。
目的はただ一つ、宿敵・朱点童子を倒すことなので、非常にわかりやすいです。

そして、その呪いをかけられるくだりが序章としてアニメーションで見ることができるのですが、
まあ、朱点童子(宿敵)の卑劣かつキモイこと( ̄∇ ̄|||)

絶対こいつ倒すという気持ちにさせてくれるのはいいのですが・・。



目的がはっきりしているので、やることは討伐に向けての強化だけです。

一族(プレイヤー)は「短命(二年弱で死ぬ)」と「人と交わって子どもを作れない」という呪いはあるものの
二か月でダンジョンで戦うことが可能になり、八か月で成人となって子供が作れるようになります。
さすが神様の子供、普通の人間とは全く違いますね。

しかし一年五か月くらいで疲れやすくなり、男の子は翌月に、女の子は二月後くらいに亡くなります。
もちろん個人差はありますが。(一応一年二か月までは確実に生きるみたいですがそれ以降はキャラ次第。戦いの傷が元で亡くなったりもする)

そして交神(子作り)をするとその月は外出ができないというのがなかなか面倒。
まとめて交神もできないので、一族の年齢によっては連続で交神することになったりします。

子供は来てから二か月は外出できず、自習か訓練をできますが、訓練した方が一気に能力が伸びて即戦力になります。
しかしそのためにキャラ一人を教師役に設定しないといけないため、そのキャラは外出不可に。

一人につき数か月しかまともに戦えません・・・。

一族の人数、交神の間隔、どのダンジョンから攻略するかなどを考えながらプレイしていくことになります。


とっつきはちょっと難しそうですが、すごく分厚い説明書が手助けしてくれます(* ̄▼ ̄*)

序盤のプレイの仕方や、様々なコマンドの説明などわかりやすく解説してくれており、
コマンド説明はゲーム内でもイツ花というお手伝いの女の子が解説してくれますが、
説明書でもばっちりされているので非常にわかりやすかったです。

私なんかは序盤の攻略を書いてある通りに素直に実践しましたし。


ゲーム難易度を四つから選べるというのもありがたいですね。

「あっさり」だと手に入るアイテムがいいものになったり、子孫の能力が高めになったり、楽に強くなれるようです。
ダンジョンでの時間経過はすごく早くなるそうなので、それはそれで気を付けないとあっという間にひと月たってしまいますが。

私はゲーム下手でヌルゲーマーですが、せっかく「俺屍」をプレイするので、ちょっと歯ごたえがないともったいないと思い
「じっくり」にしました。

一番時間がかかってハードなのは「どっぷり」でしたが、そこまではちょっと勇気がなかったため
ある程度時間がかかるというワンランク下を選択しました。

おかげでクリアまでに結構時間がかかりました(^−^;)
ダンジョンでレアアイテムが取れやすいという「熱狂の赤い火」が燃えていることの少なさときたら・・・。

赤い火が燃えてないと、アイテムはスカばかりなのです。厳しい・・・。

ダンジョンに入った時に、時間制限の青の炎がいくつも燃えているという視覚的に時間制限が分かりやすいのがいいですね〜。
あれが一つずつ消えて行って、全部なくなったらひと月経過なんだな、と。

その中にポツンとひとつ、赤い火が燃えているときの嬉しい気持ちもV

赤い火が燃えている時間に、できるだけ深い階までいって、できるだけいいレアアイテム(できれば術書)が欲しい!と
頑張って走りまくるあの高揚感。楽しいです。

自分で、どこで赤い火を迎えるかを選択できるというのはなかなかありがたいと思います。
まだ手に入れてないレアアイテムをくれる敵はどこだったかな?と考えながら走ります。

敵を避けて進むというのも最初はやりにくいですが、
敵が逃げてくれる「陽炎」という術書を手に入れたらすごい楽になりました。

敵の背後からぶつかって戦闘に入ると先制できるというのも、時間制限のあるこのゲームに置いては大事な戦略の一つですね。
戦闘中も時間は経過しているのでいかにしてすばやく倒すかが重要です。

先制できないとかなりの確率で先制されるのはなぜなんだろうと思いますが・・・。



神様たちとの交神が、プレイヤー強化の重要なキーポイントですが
交神するには「奉納点」というものが必要になります。

戦闘経験値のことなので、できる限り奉納点をくれる敵を倒して稼ぎ、次の世代を作るという繰り返しです。

序盤は神様の数が少なくて、あまり選ぶ余地がないのが残念ですね。
後半は後半で、一定以上の能力値を持った神様じゃないと強い子ができなくなるし。

姿は遺伝しないのは助かります(^−^;)見た目がすごい神様とか結構いるんで・・・。



一族は子供として館にやってきたときに、自由に名前を付けられます。
そしてリーダーを「当主」と呼び、能力もちょっと上乗せされて、初代の名前を引き継ぐ特別感があります。
当主を戦闘に連れて行く場合、戦闘中プレイヤーが自由に操作するのは当主となります。

他のキャラは、三つの提案をしてくるので、その中から選ぶもよし、キャンセルして自由に操作するもよし。

ですが、提案を却下するたびに忠誠が下がっていくので、ある程度提案を聞き入れつつ、ここぞというときにキャンセルして、
忠誠を下げすぎないように注意しました。めんどいけど(・ω・`*)

というのも、下がりすぎると家出してしまって二度と会えず、金や物を持って行ってしまうらしいからです。

もっとも後半になったらプレゼントアイテムがたくさん入って、あげれば忠誠は一気に回復するので問題なかったですが。


職業は生まれたときに選択したまま、変わることはできません。
剣士と薙刀士と弓使いは最初から選べますが、他の職業は、ダンジョンで指南書を取ってこなければなれません。

私は「弓使い」がお気に入りだったので、当主はずっと弓を選択してました。

弓のいいところは、どこにでも攻撃が届くこと。

このゲーム、敵の大将が逃げてしまうとアイテムが全く手に入らない仕様なので、大将は何が何でも逃がしてはいけません。

でも大将は危険だと思うととっとと逃げてしまうので、速やかに始末する必要があります。
そんな時に弓使いだと狙いやすい!素敵Vv

「剣士」はとにかく前衛から絶対に下がらないでくれるのが頼もしいですね。
前衛でしか攻撃が届かないから、何が何でも前衛にいてくれます。

ですが、中盤槍使いの指南書を手に入れたら、槍に鞍替えしました(^-^;)
前列にしか攻撃が届かないというのは結構不便だったので・・・。

「薙刀士」は、前列一列に攻撃できるという便利さと、奥義の攻撃打ち返しが素晴らしい。
奥義は能力が上がると勝手に覚えますが、私はほとんど使いませんでした。

健康度という、減りすぎると死ぬパラメータを消費して放つ技だからです。

そんな中、この打ち返しは自動で発生し、健康度を減らさない魔法のような素晴らしい能力。
こっちの体力は減らず、完全に打ち返してくれるなんて・・・♪

「槍使い」は、前列と後列を縦に一列攻撃できるところがとても優れています。
俺屍は後列に普通には攻撃が届かないのでかなり重宝しました。おまけに結構強い!

「拳法家」は攻撃が二連打三連打となってカッコいいですが、やっぱり前列一体にしか攻撃できないのがイマイチだったので
ちょっとは使ったもののあとは使ってません。

「大筒士」も攻撃が大砲ぶっ放しなのでカッコいいVと思ったのですが、軽装備しかできないのにやたら前衛に来たがったりして、
前述のとおり提案をできるだけ受けていた私に多大なるストレスを与えてくれました。
ずっと後列にいてくれれば結構気に入ってたのに・・・。

そんな中、一番最後に手に入れた指南書の「踊り屋」は想像以上にお気に入りとなりましたヽ(*⌒∇⌒*)ノ

軽装備しか装備できないですが、絶対に後衛にいてくれる!(提案でも確実に後衛)
扇で前列一列か、後列一列を攻撃できる!(後列に普通攻撃で攻撃できるのは超便利)
技(MPも能力値も)の上りがいい!

正直弱くて役に立たないんだろうな〜と思ってたから、びっくりするほど使えるのに驚きました。
扇がいいものを手に入れてたのかもしれませんが、かなり攻撃力が高いのです。

なので私のパーティーは、「弓使い(当主)」「槍使い」×2「薙刀士」「踊り屋」で構成。
一人は館で休ませ、交代しながら連れ歩きました。

これだと一人訓練にあてても四人で行動できるので。

ちなみに、「壊し屋」という職業もありますが、「遅い・バカ力だがミスが多い・術の能力が低い」という、私にとっては絶対にストレスにしかならない能力持ちだったので、一度も使いませんでした・・・。

しかしこれだけの職業があるので、色々試して楽しめてよかったです♪
見た目が一番好きだったのは弓使いで、二番目は薙刀士ですね。可愛い。



毎年8月には朱点童子の討伐隊選考試合(いい成績を収めると翌年3月にも参加可能)があって、
トーナメントで勝ちあがって賞金と賞品と戦勝点(奉納点)を大量ゲットできるイベントが開催されます。

参加は任意なので、強くなってきたなと思ってから参加しましたが、非常にオイシイ.:*・。ヽ(´▽`)/。.:*・°

ただときどき妙に強いのにあたると倒れるキャラもいて、下手をすると死ぬ可能性もあるので
超後半は参加をやめました・・・。

中盤〜後半は素晴らしいイベントなので毎年参加してましたが、優勝する達成感もよい刺激になってました。
目的が遠いので、そういうのがあるだけでモチベーションが上がりますね♪



通常のRPGは、キャラ強化といえば同じキャラを鍛えていくことですが、
このゲームは世代交代することで、少しずつ素質が受け継がれていき、徐々に強くなっていきます。

強くなってきたと思ったら、寿命が来て、新しい世代をまた鍛える。

強くなって弱くなって強くなって・・・・の繰り返し。

飽きないのか?というと、飽きないのです。

強いキャラたちの中に弱い子がぽんとやってきて、その子はめきめき強くなっていくから楽しい。

ふと気づくと、強いキャラだった前世代よりもHPが高くなってたりして、「おや?」と思ったり。

初陣で中ボスを倒せたりすると、強くなったなあ〜と嬉しくなります(*´▽`*)


私のようなゲーム下手でも、キャラが勝手に強くなってくれるので(きちんと交神していれば)
少しずつこつこつ進めていけるのが非常にプレイしやすかったです。

ダンジョンも見やすく、2Dなので酔う心配もなく、そういう意味でも私に合ってました。

ダンジョンの数が少なかったり、同じような敵と戦い続けないといけなかったり、町の発展や品ぞろえもすぐに最大になってしまって楽しみが減ってしまったり、奉納点のバランスが悪くて、色んな神様との交神が難しかったりと・・・。

いろいろな不満もありましたが、新しい子が来ると「よしっ、頑張って鍛えるぞ!」とやる気が出たり、
一族が死ぬたびに辛そうにしてくれたり、励ましてくれる明るいイツ花に癒されました。

術の併せ(みんなで同じ術を選択すると威力アップ)も大好きでしたV

石橋をたたいて渡る・・というよりは完全にチキン体質な私は、クリアまでにものすっごく時間がかかりましたが
クリアできて大満足しました*・。ヽ(´▽`゜)/。.:*・

好きなダンジョンは「九重楼」と「鳥居千万宮」です。
九重楼は上りやすかったのがよく、鳥居が好きだったので嬉しかったため。

この二つに入ると、なんだか「あー帰ってきたなあ」と言う気分になりました。故郷か?

あと九重楼はボス敵のお二人も好きでした。カッコいいし、「ここに力試しに来ました」という気分にさせてくれました。
解放後の奉納点もちょうどよく、何度もお世話になりました。


非常にバランスのとれたいいRPGだと思います。
PSPでリメイクも出てるみたいですし、人気があるのがわかりますね。

また忘れたころにプレイしてみたいです♪今度はあっさりで「アイテムがぽがぽ〜♪」とかいいなあ。



HOMEへ  ゲーム部屋へ  PS RPGへ