サモンナイト4

    (バンプレスト)


サモンナイトシリーズも4作目。
1〜4までで、システム面はトップだと思います。いろいろプレイしやすくなってて。

ストーリーは、トレイユの街で宿屋を営む主人公が、幼馴染の姉弟と、ある日偶然竜の子供を助けたことから
その竜を巡る争いに巻き込まれていく・・・というもの。

ネタバレ感想です。



この4は私的にはちょっとストーリーがイマイチでした。

サモンナイトの世界は、『召喚術によるリィンバウムとその周辺の世界の確執』というのが根底にあります。

リィンバウム(主人公たちの暮らす世界)の召喚術というのは、まわりにある4つの世界から生き物たちを呼び寄せるというもので、
強引に呼び寄せ、力で服従させるすさまじい力です。

『召喚獣』という呼称をつけ、戦争に兵士として駆り出したり、重労働をさせたり好き放題。
しかも元の世界に帰るには、召喚した人が帰してくれないとダメというおまけつき。

当然召喚獣たちは、基本的にリィンバウムの人間を憎んでおり、逃げ出した召喚獣が『はぐれ』として
野生化して暴れることも多い・・・。

なんだかダークな世界観ですが、そういう世界の中で、召喚獣たちとの触れ合いを通して
主人公たちなりに何かを変えていこうとする・・・そういうのがサモンナイトのストーリーです。


しかし今作は、召喚獣側から一方的になじられるような場面が多すぎてちょっとげんなりでした。

「人間はこうでああでそうで自分勝手で最低だ」みたいなことを言われ続けても、
なんというか、ちっとも共感できない。

少なくとも自分たちに身に覚えのないことで、「人間は」といわれるだけではイライラしかしません。

序盤は主人公自身が「めんどくさいなあ」を繰り返すせいもあって、すんなり物語に入れるような雰囲気が足りなかったです。


あと私的には15話の展開が理解できませんでした。
あの場面で主人公が選ぶのはおかしい気がします。竜の子が自分から力を貸そうとするのが普通だと思うのですが。

そして主人公もとりあえず一緒に竜の子と行くことにすればいいだけだと思うのですが。
力を貸す=永遠のお別れじゃないんだし。

取引を邪魔しなければ元に戻したという流れも、ギアンが裏切ってくれれば仲間への私的好感度が下がらなかったのにと残念でした。
さらにそれによる主人公の隠された力うんぬんのショックも全く共感できませんでした・・。

だってすでにそういうキャラ何人もいて、それと比べたらインパクトがなさすぎたからです(・ω・`*)

ポムニットが私にとっては主人公としか思えない。めっちゃ泣きました。

あのエピソードは素晴らしかったです。あと先生&フェアたちのエピソードや、カサスのセリフなど。
そういう好きな部分はいくつもあったのですが、根本的な部分が私の好みじゃなかったのでしょうね。


ストーリーはそんなこんなで好きじゃありませんでしたが、
キャラは好きな人たくさんいたし、システムの向上もあったので何回もプレイしています。
そういう意味では4もそれなりに好きなのです(^.^)


中でも、キャラの成長タイプを3パターンから選べるようになったのはよかったと思います。

3の時も成長タイプが2パターンあるキャラが何人かいたけど、パラメータを割り振るのが結構大変でした。
割り振りに失敗するとそのタイプにはなれませんでしたし。

しかし今作では、『このレベルでチェンジする』というのが定められており、必ず好きな方向性に進めます♪

誰でも攻撃系、魔法系、中間、と3パターンの性質になれるわけではなく、基本的にキャラのタイプは固定ですが、
覚える特技や特性に違いが出て、伸びるパラメータにも差が出ます。

自分のプレイスタイルに合わせて、入れるキャラに合わせて、成長させられるというのはありがたい!

初回プレイは召喚師タイプでプレイしましたが、断然戦闘タイプの方が扱いやすいですね。
主人公の必殺技は物理系なので、召喚師タイプだと弱くて使い物になりません。

さらには終盤の敵が使ってくる「送還術」によってランクの低い召喚術が無効化されるため、
今作は召喚術が使いにくい印象です(・ω・`*)

主人公はクラスチェンジで最終的に全部の属性を使えるようにはなるけど、今までのように好きな属性を選べず、獣属性固定。
序盤獣属性の召喚術は使い勝手良くないですし。


しかし戦闘タイプにするととっても楽しい.:*・。ヽ(´▽`)/。.:*・°

今までサモンナイトは召喚師タイプでプレイする派だったのですが、4で違うタイプで戦う楽しさに目覚めました♪


今作は「俊敏」「見切り」という敵の攻撃を避けやすい能力対策がかなり重要で、
遠距離攻撃ができないとめっちゃ苦労します。

戦闘中に武器を持ち替えれるようになったため、敵の状態に合わせて攻撃可能。

初回プレイでは召喚師ばかり集めてしまった私は本当に苦労しました。
二回目からは、『できる限り遠距離攻撃使えるクラスチェンジする』のをモットーにプレイしてます。
そうするとかなり快適。


もちろん、私が気に入っている『経験値をためておけて、好きな時に割り振れる』というシステムも健在.:*・。ヽ(´▽`)/。.:*・°
毎回言ってますが、本当にこのシステム便利なんですよね〜。


レベルドレインという、あげちゃったレベルを下げられる機能もあります。

経験値はある程度は戻ってくるので、すでにクラスチェンジ済みの参入キャラを、違う方向に育成したいときに便利です。

ブレイブクリアを狙っていた時とか使いましたし、お気に入りのキャラがそういう状況なので結構毎回使ってたり。


3の時もありましたが、ブレイブクリアという、一定の条件下でクリアすることでボーナスがもらえるシステムがあります。

難易度が高い代わりに、クリアできればパーティー能力といって周回しても使える、設定しておけば常に発動能力みたいなのが入るのです♪

私には絶対無理だと思っていたけど、ああだこうだと試行錯誤して、ノーダメージクリア動画などを参考にして、やり遂げました。
大変だったけど、パーティー能力はほしいものばかりだったので嬉しかったです.:*・。ヽ(´▽`)/。.:*・°


召喚獣には、ユニット召喚獣という存在がいて、戦闘時に呼び出して1ユニットとして戦わせられるありがたい子たちです。
1のころからいますが、どんどん人数も増えて使いやすくなっていくのでありがたい!

今作では「送還術」によって勝手に送り返されることがあるのだけが切ないですが(つД`)

とはいえ、可愛い子たちばかりなので、色々連れまわして楽しんでいます♪

主人公が料理上手(食堂経営)ということで、今作は召喚獣用の食事を作ってレベルアップという形式です。
周回してもレベルが下がらないので、コツコツあげて行けば色んな召喚獣が強くなります。

また、お気に入り召喚獣システムもあります。
一人につき一匹設定できて、少ないMPで召喚できたり、特別な召喚術を発動できたりお得な感じ。


主人公は宿屋を経営してますが開店休業状態で、唯一昼食の食堂だけはにぎわう腕前。
オーナーのテイラーから『ミシュランの星』という名店紹介本に載るような宿屋にしろと言われたので、
仲間との会話からヒントを得たり、ミニゲームをクリアしたりして評判を上げていくのも大事な仕事です。

頑張れば番外編もプレイできてレシピも入るので達成感がありますが、普通に褒められるだけでも問題はないので、
無理しない程度にやる感じですね。


今回の番外編は、条件を満たすとミニシナリオとしてちょろっとイベントが入って終わるつくりでちょっと残念。
とはいえ、成長した昔のキャラ達を見れて面白かったし、懐かしい気持ちになれたのでよかったです♪


お気に入りキャラは、ルシアン、グラッド、アルバ、シンゲン、ミント、ポムニット。

男の子キャラはフェアで、女の子キャラはライでエンディングを見ました〜。
それぞれとても楽しかったです。特に男の子キャラたちはV

中でも一番のお気に入りはアルバですねVなんて好みに成長したんだ〜!
あまりに気に入りすぎて、毎回仲良くしたくなってしまうのが悩みの種(笑)

あとはエニシアとギアンもみましたが、ギアンとの会話が全然なかったとは。
そのためエンディングはちょっと「!?」となりました。
ルシアンが張り合っていたのがかわいかったからいいけど。

逆にライは年上の穏やかなお姉さんたちに可愛がられるのがお似合いなイメージ(私の好み)だったけど
エニシアもわりと似合っていたような。


今回の必須メンバーはリビエルとセイロンとシンゲンとグランバルドと竜の子。(いつも多い)
竜の子以外は遠距離使えるタイプに育成してます。

竜の子は竜の姿だと桁違いに強いため、人型で戦うメリットがないのがちょっともったいないですね。

自由騎士としてのルヴァイドやイオスにも会えたし、
最初でこそ「一人ですがすがしく消えるなこの野郎(ラストバトルの大変さにキレていた)」と思ったエンディングも、
ほのぼのしてよい終わりだと今は思います。



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