文若


孟徳軍の一員で、文官。性格は生真面目で頑固でまっすぐ。

他の攻略対象と違って、戦で戦うのではなく、役人として国の政に関わっている人です。
孟徳は帝に代わって政治の実権を握っている人なので、戦ってない時は政治をやっています。

敵方ではあるものの、孟徳軍に捕らえられた後、子龍が助けに来たのを断る以外で玄徳軍とのかかわりはまったくなかったので気が楽でした。


文若は軍議ではなく普通の会話で好感度を上げていきます。

最初から相当スパイだと疑われているため、内容も冷たいですが。
しかし好感度があがると、宴の席では酔っていたとはいえ、過去の話を聞くことができます。

孟徳と一緒に太学に通って理想を追いかけていた頃のこと。
酔いつぶれて肩にもたれてしまうというシチュエーションもなかなかオイシイ。
通りかかった元譲が助けてくれますが、どうせなら目を覚まして慌ててくれたらいいのに。


文若ルートは、彼が孟徳と意見が合わなくなって自害するという未来なので、それを何とかしたいというのが花の願いになります。

許都(都)に戻った後、孟徳と取引に使ったために返してもらえなくなった本をやっと返してもらった花。
そこで、次の日から文若のもとで仕事することになっていたため花のもとへ来た文若ともども、過去に飛んでしまいます。
本当はその時に現代に帰れたのですが、まだ自分にはできることがあるかもしれない、とちゅうちょしていたら一緒にワープ。
この時の展開が今までで一番笑えました。


山の中に突然ワープしてしまい、野盗たちに見つかります。
この野盗たちはとある親子を襲っていたのですが、逃げられ、花たちを見つけたのです。

こっちはほぼ丸腰(のちに彼が小太刀を所持していることが判明はしたけど)なのに、野盗に向かって偉そうに怒鳴りつける文若。
ここがどこだかもわからなくて苛立っているのはわかりますが、相手がどういう人物とか考えてないのがすごい。

非常に危なかったですが、親子の機転で助けてもらい、さらにその父親から詳しい話を聞くことができます。

が、時代的に十年前の話をされた文若、「その年号は十年ほど前に廃された」とか「最近黄巾党の反乱の話など聞いたことがない」と眉をひそめ、「失礼ですが勘違いをされているのでは」と突っ込みます。

父親が困惑しているのを見て焦った花は、「実はこの人私の兄、なんですけど、記憶が混乱する病にかかってしまって、治す方法を探しているんです」とごまかしました。

父親は同情して、一晩泊めてくれたり親切でしたが、文若はその間も「私は兄などではない」「病などではない」と繰り返し怒って否定を続けていました(; ̄∇ ̄ )


花から不思議な本の話を聞いた文若はもちろん信じられませんが、ひとまず洛陽まで行けばこの時代がどうなっているのかがわかるということで出発します。

しかし結構な長旅になったようで、「廃屋で寝泊まりし、食べるものは干し芋、あげく川で水浴び。そもそも私は枕が変わると眠れない体質なのだ」と文句を言いまくる文若。
花は野宿は初めてだったけど結構平気だし、干し芋はおいしいとニコニコしていてタフでした。

そして文若のことを「(理屈抜きの強引な展開に弱いみたい。そういうところもお役人みたいだよね。段々文若さんの扱いに慣れてきたかも)」と。花強いな。

今までのキャラみんな、過去に飛んでも平気で、堂々としていたので、「ああこういうところに戦士と文官の差があるんだな」と思いました。
困るのが普通だと思うので、なんかやっと普通の反応の人見た気がします(^−^;)


野宿の間に、文若は「王佐の才(王を支える才能)」があると言われたことがあり、孟徳は「治世の能臣、乱世の奸雄(悪知恵にたけた英雄)」と言われたことがあると言う話をします。
そして、「私は曹孟徳を信頼している」という彼の言葉も。


洛陽についた後、母親のために薬を買おうとするものの、お金が価値の低い悪銭だったため売ってもらえない子供を見かけます。
文若は、自分が持っていた金細工と薬を交換してあげました。

それは文若が、故郷を出て孟徳のところに行く前に母からもらったお守り代わりのもの。

花が「大切なものじゃないんですか?」と聞くと、「大切か大切じゃないかと言えば大切だが、二度と得られぬものでもない」と答えます。

・・しかしそのあとで、「・・だが、困ったな。いよいよとなったらあれを金に換えようと思っていたのだが、これでなにもなくなってしまった」と続けました。

花は思わず笑ってしまい、「私はずっと干し芋でも大丈夫ですよ」と返します。
そして、「(文若さんってすごくまっすぐな人なんだ)」と思うのでした。

ちょっと猪突猛進なところあるけど、考え方がまっすぐな人はわかりやすいので好きです♪


文若は十年前の世界では「会わない間にちょっと老けた」程度に思われ、昔の官吏の友人を巻き込み、
違和感なく過去であれこれ根回しをして、無事に過去を変えずに済みました。

しかし帝を、歴史通りの賊臣に奪われてしまいます。
この男に奪われたために、帝を利用して悪政を行い国をめちゃくちゃ荒れさせたので、「漢の賊臣に殿下は渡さぬ」と相変わらず武器持ってる相手に堂々と言い放ち、斬られそうになる文若。

そしてそんな中で、花の上に火の柱が落ちてくるのを体を張ってかばってくれる・・・というところで無事にワープして元の世界(十年後)に戻ってこれました!

抱きしめられてるところというのが何気に素敵。

元に戻れた、という安堵感で力が抜けた花を抱きとめてるシーンを、たまたま来た元譲に目撃され、誤解されるシーンに笑いました。
慌てる文若ってのもなかなか見れないですね。


そのあと、孟徳は西を攻めることを考えており、そのために花にいい案を考えておいてねと言ってきます。
一応孟徳の軍師として仕官することで本を返してもらっているため。

花は戦って誰かが死ぬのが嫌なので、どうしたらいいだろうかと本を眺めて考えていると、心配して文若が来てくれます。
そこで文若と話す間に、戦わずに味方につけることで戦いを避ける方法を取ることになりました。


そしてやってきた焼きもちイベント。いいですねこれは。萌えイベントです。全員あるのかな〜。

献策のご褒美と言って、孟徳から高価な首飾りをもらった花。辞退している所で、やってきた文若は思いっきり不機嫌になります。

仕事の話に持っていこうとし、花が帰ろうとすると「部屋に戻るならその首飾りは置いていけ。・・・高価な贈り物をひけらかして嫉妬を買いたくはないだろう」と。

ところが孟徳がけろっと「いじめられたら俺に言えばいい」などと言うため、結局返すことができず、「(今度返しに行こう)」とその日は一応首にしたまま仕事を続けることに。

夜、資料を探して遅くなった花が文若の部屋に戻ると寝てしまっていました。

起こした方がいいかなと思いながら、自分の上着を肩にかけたとき、首飾りが文若の頬にふっとかかります。

寝ぼけていた文若は、そこで「・・・こんなもの・・似合わん」とか言いながら、花を引き寄せます。
首飾りをつかんで、「・・お前はこんなものがほしいのか・・?お前は、丞相のことが・・・」

寝てるんですけど。

本人の自覚はない状態なんですけど。

実にイイ.:*・。ヽ(´▽`)/。.:*・°

とのんきにラブっているのはここまでで、ここからはシリアス満載なので恋愛気分などどこかにすっ飛んでおりました。


孟徳に帝になってほしいという人たちが増え、禅譲(帝から地位を譲られる)の噂が広まり、さらに都を移す計画も進められ・・・
漢王朝を再興したいと願う文若は苦しみます。

このことが引き金となって、文若が自害する未来につながるのかと思い当たる花。


西の一族を味方につけて丸く収めていた一件も、孟徳暗殺をたくらんだとして一族の長処刑という結果に終わります。
その未来はかつて本で見たまま。

孟徳と文若の激しい口論も平行線に終わり、本には変わらず文若の自害が記され、白紙はもうありません。

未来はもう変えられないの・・?と愕然とする花。


一人夜に月を眺めて考え込む文若は、花を不安にさせました。
そこで彼は、今の心境を語ります。

自分は丞相のもとで働くと決めてからは、一度も故郷に帰りたいと思ったことはないと。
「自分のいるべき場所は、曹孟徳の旗のもとだけだ。−−これまでそう思ってきた。
だが、こうして月を眺めていると、無性にどこかに帰りたくなる。・・・こんな気持ちは、初めてだ」

死なないで文若ーーー。・゜・(ノД`)・゜・。もどかしい・・・。


そのあと、ついに決着の時がやってきました。
文若のもとに、孟徳暗殺の密書(計画に加われと暗に誘っている)が届いたのです。

当然花はすぐに孟徳に知らせようと言いますが、文若は思いつめ、「丞相をとめなければ」と、暗殺計画に乗りそうな雰囲気に。

花は必死に訴えました。
「本当に文若さんはそんなこと望んでるんですか・・?私の知ってる文若さんは・・・頑固だけどまっすぐな人です。
なんでも馬鹿みたいに真面目にまっすぐに考えて、遠回りでも面倒でも正しいことをやってきたじゃないですか」
結構すごいセリフ言うな花ちゃん。

「自分は孟徳さんの王佐だって、支えるのが役目だって言ってたじゃないですか。
(それに過去に飛んだ時、初めて会った子供のために、自分の大事なものをあげたくらい優しい人だ。私はそんな文若さんだからこそ・・・)
・・・文若さんに暗殺なんて似合いません。そんな文若さんは、文若さんじゃないです!」

文若はその言葉に冷静さを取り戻しました。うん、文若は暗殺とか向いてないから!


しかしそれでも、孟徳にこのことを知らせようとはしない文若。
なぜなら、もう孟徳に自分の言葉は届かないから。

「丞相の警護は腕の立つ者ばかりだ。暗殺などうまくいくはずがない」
さっきはそれすら忘れるほど思いつめていたのか。


しかし花は、そんな文若をなおも奮い立たせます。
「・・そんなの、逃げてるだけだと思います。どうして諦めちゃうんですか・・・文若さんは、孟徳さんを信じてたからーーだから今まで一緒に戦ってきたんですよね?
過去に飛ばされたときだって、すごく一生懸命この時代に戻ろうとしてたじゃないですか。

・・だから私も、絶対一緒に帰りたい、帰らなくちゃって思ったのに・・・
文若さんが孟徳さんを信じる気持ちって、ーーそんな風に諦めてしまえるほど、軽いものだったんですか?」


文若は怒りました。お前には自分の気持ちはわからない、と。
別の世界から来たお前に、漢王朝を再興したいという自分の気持ちなどわかるはずがないのだと。

「−−だが、不思議なものだ。わかるわけがない。なのに、なぜーーお前の言葉はいつも、私の心に響くのだろうな」

「・・・お前が私をまっすぐだと評するのなら、それに足るようにありたい。王を正しく導くのが私の務めだ。お前のおかげで、自分の務めを思い出した」

よかった.:*・。ヽ(´▽`)/。.:*・°
頑固で一途な彼の気持ちは、変えることなんかできないと思っていたけど・・・・やはり愛は大きい。


間一髪孟徳に危険を知らせることに成功したものの、暗殺計画一味の武将が襲いかかります。
そこで持っていた小太刀で応戦する勇ましい文若。

カッコいいですが、待て待て孟徳の警護はどうしたんだ!どこいったんだ!なぜ誰もいないんだ!

孟徳も孟徳です。何ボケッとしてるんですか。強いんだから、サッサと剣を出せばいいのに、まさか文若の珍しい姿でも鑑賞してたんじゃ・・・。

といっても文若の思いの強さに武将は負けたみたいですけども。うん、かっこよかった。


帰りは孟徳や元譲と馬でのんびり帰還。
そこで孟徳は、自分は帝になるつもりはないと文若に告げました。もっと早く告げてくれ。

そしてこれからも自分を支えてほしいと言われ、一件落着です。よかった(*´▽`*)


その後、別の土地に立派な宮殿を立ててそこで政治をするけれども、あくまでも国の都は許都で、帝は帝のままということになりました。
文若は、「政と帝を切り離して考えるーー私はそれでいいと思っている」と満足そうです。
初めて文若のこんなに嬉しそうな顔見たかも(*´ω`*)この人いつも怒ってるか顔曇らせてるかだったから。


しかし花はそれを嬉しいと思う反面、本の文若の自害の部分も消えていて、白紙もなくなった今、自分がここにいる意味も終わったことが分かっているため切なくなります。

さあいよいよ、告白タイム(エンディング)だぞヽ(*⌒∇⌒*)ノ


文若が花を気遣ってお茶を淹れてくれた時に、不意に花は自分の気持ちに気づきます。
文若が好きだということ。今までそれどころじゃなかったから、自覚が遅れたようですね。

花が別れを告げようとしていることに気付いた文若は、「帰るつもりなのだな」と静かにつぶやきます。

今まで何度か、花に元の世界に帰りたいかを聞いていたのですが、花は帰りたいです、と答えてきました。
そして今、花は、「帰らなくちゃいけないと思います」と答えました。

もともとこの世界の人間ではないし、みんなも心配していると思うし、自分のやることは終わったと思うからと。


すると文若は、ぽつりと、「書簡の整理をする人間がいなくなるのは不便だな」とつぶやきました。

花は特別優秀でもなかったけど、それなりの役には立っていたようです。

しかし、何よりも自分にとって重要なのは、能力ではなくそこにいて邪魔にならない人間だとつづけました。

花はそういう人もきっといますよ、と返しますが、文若から「わからんのか」とため息をつかれ・・・。


「私は、お前なら、そばにいても邪魔にはならん、と言っているのだ」

抱きしめられるスチルヽ(´▽`)/

「−−そばにいろ、花」「私のそばにーーいてくれ」良いセリフ!!!


花は文若が自分を好きだとは夢にも思っていないので、驚いてかたまりますが、
文若は静かに、自分の気持ちの変化を語ります。

最初は間者だと思って疑い、そばに置いて疑わしければ牢に入れようと思っていたこと。

けれどもいつのまにか、そばにいるのが当たり前になっていたこと。

「過去に飛ばされたときも、・・・それから皇位禅譲の件で私が諦めかけていた時も、いつもお前はそばにいて、私の背中を押してくれた。
もしもお前がいなければーー私は自らの手で、命を絶っていたかもしれない。今になって、そう、思う・・・」

「能力の高いものや、役に立つ者はいくらでもいる。だがーーお前のような人間は、お前以外に、いない」
あああ、いいセリフ.:*・。ヽ(´▽`)/。.:*・°


そばにいてほしいという文若に、花は、みんな待ってるし帰らなきゃいけないのに、そんな風に言われたら帰れないとつぶやきます。

「ここにいたい、です。(文若さんのそばにーーー)」

文若はくちづけをし、「・・・そばにいろ。私も、お前のそばにいる。−−花。お前と共に、生きていきたい」
カッコいい!!

ちょっといいにくそうではあったものの、この人は本当にまっすぐですね!
敵側ということで公瑾と比べると、うん、全然こっちのがカッコいい告白ですね!


エピローグでは新しい政治の拠点で、できたばかりの宮殿で話をします。
どうやら花に本格的に文字を教えて、文若のもとでさらに頑張る感じになるようですね。

花の笑顔を見て、「−−お前はそうして笑っていろ。・・・これからもずっと、私の隣でな」と優しい声の文若。

よりそうスチルもよい感じVv


文若は最初から怒ってるばかりで面白みなさそうかとプレイ前は思ってましたが、逆に感情が顔にも態度にも出ているためわかりやすくてよかったです。

花に心を許したあとは、花を心配したり、声が優しくなったりと、変化が大きいのもよかったですV

そうなっているのに、話がシリアスすぎて恋愛に盛り上がってられないのは残念でしたが、非常に満足度が高いキャラでした♪


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